阪急2800系 7 仕上げ3

1月31日、車番取り付け作業も最後の1両になりました。2811は別に枠を作りましたが、結局は車体に置いてからの爪楊枝作業があって、あんまり効果は感じられませんでした。

先頭車両に前面幌枠を貼り付ける前、ちょっとだけ手を入れました。このパーツはのっぺりしていて、実物は上部に少し段差があるようなので、細い洋白線をハンダ付けしました。

4つありますが、キサゲをしてから、2つだけ使います。

このパーツは洋白のようですが、すぐに黄色っぽく変色するので、ペーパーで磨いてから、瞬間接着剤で貼り付けました。

まあ、こんなものでいいとします。マスキングテープからホコリが付きましたが、これはきれいに取ります。

一部の車両の塗装直しをしてから、すべての車両にクリア塗料を吹き付けました。先頭車両たちです。左端が大阪向き先頭車両2811、右端が京都向き先頭車両2851です。

先頭車前面貫通扉の取っ手を作りました。小さな鍛金作業道具を使い、細い(0.3mm)洋白線を少しだけ叩きました。このあたりの作業を覚えたのは金工教室です。いずれは小さな金工作品を作ってみたいですね。

先をヤスリで少し整え、切り取って使います。

4両の先頭車両には穴を開けていたので、折り曲げて差し込み、エポキシ系接着剤で固定しました。

内装の準備です。以前に作っていた紙の内装壁に0.2mm厚のプラ板を貼り付けて、窓ガラスにします。

塗装していない(白い)側を窓枠に貼り付けます。内壁側は塗装済みです。

側面壁は揃いました。妻面の壁は電装工事が終わってからの予定です。

クーラーをエポキシ接着剤(アラルダイト)で貼り付けました。最近は車体を触る時は手袋をしています。それでも、ちょっとした油断が必ず出てきて、後で補修になります。内装を始める前に、もう一度クリアを吹き付けなければならないようです。

定規で揃えて、

そっと棚に収めて、1日待ちました。

クーラーを取り付けているとき、窓枠を触るとペキッと鳴って、外れかけました。窓枠を瞬間接着剤で貼っていましたが、弱かったようです。強度のある接着剤で固定しようと、アラルダイトをと思いましたが、硬化するまで時間がかかるので、同じエポキシ系ですが、硬化時間が短いボンドの製品を初めて使ってみました。

アラルダイトよりも柔らかく、使いやすいのですが、強度はよくわかりません。

ここまでが「組み立て」でしたね。ということで、「基本の仕上げ」はこれで終わりとし、次は電装作業に入ります。

(続く)

 

Bachmannの分岐器

当模型鉄道のHOレイアウトの分岐器(ターンアウト)はすべてバックマン(Bachmann)製です。KATOあたりでもかまわなかったのですが、DCCデコーダー付きの#5で安価だった(2012~13年は円高で、アメリカ通販で定価$80が$35で3000円ほど)という理由で採用しました。日本ではあまり出回っていないようですが、これまでトラブルもなく楽しんできました。

ところが、現在製作中の阪急2800系車両を試走させていると、外周の駅待避線への1つの分岐器で停止してしまいます。他の車両では起こらなかった症状です。

調べてみると、分岐器の一部、フログ(frog:写真の赤で囲んだ場所)と呼ばれる部分に適切に配電されていませんでした。

フログは日本(JIS)では「クロッシング」と呼ばれています。轍叉(てっさ)という言葉もあるようです。英語の意味は蛙ですが、その形が両足を伸ばした蛙に似ていることから名付けられたという説があります。フログの先につながる可動線路は、車輪が分岐するために先端が細くなっていて、トングレール(tongue rail:舌状のレール)と呼ばれていますが、これも形状からですね。

分岐器のことを「ポイント」と呼ぶ場合が多いですが、JISの定義では、トングレールのある位置部分のみをポイントと名付けています。英語ではスイッチ(switch)で、ちょうどレールが別れていく箇所です。JISの解説図です。

フログは左右のレールをクロスさせる部分なので、二線式の電動鉄道模型では気になる箇所です。左右のレールが接合していて、そのままでは短絡してしまいますので、模型のフログにはいろいろと工夫があります。フログ部分を前後のレールと切り離して、スイッチ(分岐切替)と連動して配電する方法、接合する線路の尖った部分(ノーズ=クロッシング交点)だけをプラスチックなどで絶縁して、配電しない方法もあります。フログの絶縁部分が短ければ車両への影響はほとんどありません。

阪急2800系に使っている動力車の集電は、1つの台車の片方の車輪2個からです。調べてみると、台車の車輪間隔がフログ部分よりかなり短く、適切に配電されていないフログの上に乗ると集電できない状態になります。フログの両端にはギャップが切られています。

こういう場合は、別の台車の絶縁車輪から集電したり、短いフログであればコンデンサーを入れたりする方法があるようですが、今回はそういう対処は必要ないはずです。バックマンの分岐器フログは金属製で、分岐の方向によってフログへの配電が切り替わる仕組みになっているので、フログへの配電回路の不具合です。

バックマンの分岐器のおさらいです。基本設定はDCC専用の「非選択式」で、分岐の方向にかかわらず、全線に配電されます。フログ部分は金属製ですが、前後の線路から絶縁されていて、分岐の方向によって極性が変わります。

表側の塗装前の写真です。白はアドレスをセットする押しボタン、黄色がフログ、赤がポイントです。以下の3枚の写真は今回修理する分岐器ではありません。

裏側です。

左右にある蓋を開けると、このような仕組みになっています。

左の白の枠がデコーダーで、ここでは裏返しにしています。緑は分岐する主レール同士を結線している箇所で、ここからデコーダーに電源を取っています。白丸はフログにスイッチ配電するためのピンで、この写真ではピンを外しています。赤がソレノイド(電磁石による作動機構)です。水色はソレノイドに応じて動く配電スイッチ回路です。一番右のオレンジ色はトングレールを動かす鋼線です。

デコーダーはソレノイドを動かす必要があるとは言え、写真のように集積度の低いものが入っています。スイッチ部はちょっと複雑な構造で、ヤワな感じではありますが、5年使っていて故障はありませんでした。

さて、今回の修理です。駅周辺の分岐器(渡り線も)は「非選択式」のままですが、フログへの配線ピンはつないでいます。レイアウトの線路はすべてネジ止めにしていますので、少し先から線路を外して、分岐器を裏向けて、配電スイッチ回路の蓋を開けました。

ソレノイドの先につながった長方形の黒い枠があり、その枠がソレノイドで移動すると、その上にある歯車に連動して黒い棒が左右に移動し、右側に延びた鋼線でトングレールを動かします。同時に、細長い金属が黒い棒に沿って動き、スイッチになってフログの配電を切り替えます。

よく見ると、配電切替スイッチとトングレールとの関係がずれていました。歯車と下の黒枠を動かして、歯車ピンを上から溝に入れました。上の写真と比べると、歯車ピンの位置が異なっています。これで修理完了です。

この分岐器は設置前に裏蓋を外して、このあたりを触ったんでしょうね。ちゃんとチェックせずに取り付けていたようです。他の車両が停止しなかったのは、フログよりも長いスパンで集電しているからでしょう。とってもアナログなスイッチ装置ですが、仕組みがわかると修理も容易です。これでフログに適切な配電ができるようになって、阪急2800系をスローで走らせても停止しなくなりました。

駅周辺は「非選択式」のままにしていますが、ヤードの分岐器はすべて「選択式」に加工しました。ヤード内が非選択式だと、DCC電源を入れると、ヤードに留置している車両すべてに電源が入ります。選択式にしておくと、簡易方式の番線表示が有効ですし、動かすべき車両のみに電源が入る、という好みの選択です。

バックマンの分岐器を分岐方向の選択式に変えるためには、少しだけ配線の加工が必要です。裏側に分岐前のレールと分岐後のレールを接続している配線を切り離して、デコーダーには分岐前のレールから給電し、フログを介さないレールはそのままにして、フログを介するレールはフログと同じ極性を使います。つまり、片側だけをオン・オフすることになります。

選択式への加工結果です。

選択式にしたヤードの分岐器は本線からの順番で切り替えていくことになります。

ソレノイド駆動の分岐器は転轍する速度は速く、音はけっこう騒がしいですね。Gゲージの分岐器はもっと大きな音です。ゆっくりした動きのトータス(Tortoise)のスイッチ・マシンも魅力的ですが、当レイアウトではこれくらいの音が出ないと、遠くの分岐器が切り替わったことを確認することはできません。ECoSのスクリーンに出る分岐器のマークを押すと、遠くでパチンと切り替わる音が聞こえるほうがわかりやすいと思っています。

分岐器のスイッチ音です。

DCCアドレスの設定は簡単で、分岐器の表面に出ているボタンを2秒ほど押すと、2回の切り替わり動作があって設定モードになり、コントローラから変更したいアドレスで切り替え信号を送る(ECoSのレイアウト画面で設定した分岐器のマークを押す)と、4~5回の切り替わり動作があって、設定完了です。

これで阪急2800系の製作に戻ることができます。

 

阪急2800系 6 仕上げ2

今年も1日2時間以内のペースで作業を続けています。

前回の記事タイトルに「仕上げ1」と書いてしまったのですが、何が仕上げかを考えず、その後も「仕上げ」とは言えない「仕上げ前」の作業と手直しがいっぱい続いています。まあ、それも仕上げ作業と考えて、その後の1カ月の進展を「仕上げ2」とします。

幌と屋根からの配管を調整(一部、幌を外したり、テープで留めたりしています)して、ヤードに出入りできるメドがつきました。音が出ます。

この動画ではモーター搭載車が前から2両目になっていますが、3両目になる予定です。また、最後尾の車両ドアにマスキングをしているのは塗装修正のためです。

屋根上クーラーの塗装を変更しました。ずっと前に「ねずみ1号」で塗装しておいたのですが、見た目が暗く、イメージと合わないなと思っていました。そこで、ずっと明るい灰色を作り、ほんのちょっと青を加えてみました。簡易調色です。写真の上がねずみ1号で、下が塗装変更後です。

屋根に載せてみました。

こんな感じがイメージにある姿です。実物通りというより、好みの配色ですね。上の丸い網にスミ入れをするとメリハリがつきそうですが、未定です。

屋根上のパンタグラフ台を以前に樹脂でコピーして、2両分(16個)を確保していたのですが、実物は板だけのようなので、その雰囲気を出すため、0.4mm厚の真鍮板で簡単に作ってみました。左がキット付属パーツ、中央が自作、右は出所がよくわからないパンタ台です。

他の屋根上パーツと一緒に塗装しました。

パンタグラフに碍子と合わせて取り付けました。少しさっぱりしたように思います。

このパンタグラフはIMONの製品です。ただ、碍子を2段にしたので、屋根の取り付け位置までが長く、M1.2の取り付けネジは10mmが必要でした。

次も手直しです。前照灯のカバーガラスに0.1mm厚のOHPシートを使ってみたのですが、きれいに仕上がらなかったので、作り直しを考えていて、熱湯で柔らかくなる樹脂粘土のクリアを使ってみました。LEDの先が入るように型を取り、パーツを取り付けたまま、柔らかくした透明の樹脂(右)に押しつけて、内部に樹脂を充填します。

出来上がりは右端です。左4つはOHPシート貼りです。

大した違いはなさそうですね。どの方法を使っても、こういう小さいパーツは苦手で、どうしても汚れてしまいます。

さらに、こうやって作った前照灯の形がどうもカクカクとして、阪急らしくありません。どこかの地下鉄車両の行き先表示みたいです。これでも四隅はかなり削っています。

四隅を丸くする方法を考えましたが、この真鍮パーツの四隅を削って、内側にパテを入れるような加工をすると、車体側の穴の四隅が見えてしまいます。そこで、前に枠を貼ることにしました。きれいに作るためには、薄い洋白をエッチングで抜くことができればいいのですが、エッチングにトライするのは先に延ばして、クラフトロボで紙を切り抜いて、塗装して貼ってみることにしました。

その前に、こんなこともトライしてみました。種別・尾灯の周囲の枠を作るために、0.1mm厚の洋白板にドリルで1.5mmの穴を開けてから、ドリル位置を固定して、2mmのポンチで抜くという方法です。板の右下にあるのが、その無惨な結果です。

次の写真の左は前照灯、右は種別・尾灯の周囲です。用紙にもよるでしょうが、このあたりの細さ(0.2mm幅)がクラフトロボの切り取りできる限界でした。

今回、クラフトロボで正円を切り出してみましたが、楕円になってしまいます。小さすぎたのかと思って、少し大きな円を切ってみても、斜めに歪んでいます。これまで正円を切り出した記憶はないので、製品の個体差の問題だったのかもしれません。こういったメカの調整をする方法はマニュアルに書かれていませんし、古い製品なので、あきらめるしかないのでしょうね。ネット上でも同じ現象が報告されていました。他の切り取りはOKなようなので、当分は使っていきます。

なんとか、4両の前面照明枠を貼り付けました。種別・尾灯の周囲用の紙の枠を置いてみると大きすぎたので、それは使わないことにしました。

前照灯がちょっと大きく、種別・尾灯が小さくなりましたが、技術レベルからすれば、これくらいが精一杯です。まあ、それなりに阪急らしい雰囲気ということにしておきます。これで車体内側の照明配置が決まったので、LED取り付け方法を考える段階になりました。

そろそろ、車番と社章を貼り付けなければなりません。これが一番の苦手作業です。マッハの製品を使いますが、小さな数字を並べていくのは相当な苦労です。下処理として、数字に白を塗装し、社章にはマルーン色のスミ入れをしました。

この写真の右端にはバラバラになった数字が写っています。数字を切り出していて、事前塗装が必要なことに気がついて、個別に処理しました。数字と同じように、社章にも表面に白の塗装をしたかったのですが、その方法を試行錯誤しても、きれいにはならないので、単に細かなヤスリで磨いたら、それなりに反射光で白っぽく見えたので、このままにします。

一応、車体に合わせて貼るための位置を固定する枠を作りました。これを窓枠で折り曲げると、社章と車番の位置が決まります。

しかし、問題は貼り付け位置を確定することではなく、4つの数字を水平に並べて細いマスキングテープに貼り付ける作業、それを車体に貼る作業が大問題でした。こういう細かい作業はピンセットと爪楊枝を使うことに慣れるしかなく、不器用だとどうしようもないですね。

一応、並べるための紙の枠をクラフトロボで切り出して、数字を置いていきました。

これを細いマスキングテープで押さえて、クリア塗料を接着剤にして、車体に貼り付けました。

こういう方法で貼るわけですが、実際は数字がすんなりとマスキングテープから剥がれないので、結局はテキトーに数字を置いてから、爪楊枝でチクチクしながら位置を決めていきました。

結果です。少し歪んでいますが、これが実力です。

この状態で、クリア塗料を車体全体に吹き付けて、車番と社章を固定すると同時に、トップコートとして艶を出すことにしました。中間車2両をクリア塗装した結果です。

右側の2831は水性のクリア塗料、左側の2841は溶剤系塗料(ガイアEX-クリア)を使いました。本番で比較するのは無謀ですが、水性塗料を使う予定だったので、最初に2831を塗装した後、客席窓枠を入れる作業をしていたら、丸一日経ったのに、車体に下に敷いた布の跡や指紋が付いてしまいました。水性塗料は乾燥までにかなりの時間が必要なようですね。それと、ちょっと厚塗りでした。溶剤系塗料は乾燥も早く、仕上がりの見た目はほとんど同じでした。今後は溶剤系塗料でやります。

それはそうと、クリア塗料は粘性が高いですね。エアブラシ用に薄めましたが、それでも、0.3mmのノズルだとすぐに詰まってしまいます。0.5mmのノズルを多用するようになりました。

種別表示、戸閉め灯、窓枠を取り付けました。すべてゼリー状の瞬間接着剤を使いました。2831と2841です。阪急らしくなった気分です。

社章と車番取り付け、クリアコートは1日1両というペースです。今後、先頭車両はもっと手間でしょうね。基本の仕上げ作業はもう少し続きそうです。

(続く)

阪急2800系 5 仕上げ1

仕上げ作業の最初は列車編成の固定です。まあやはり、2800系のトップナンバー2801を組み込んだ編成にします。どういう経緯か知りませんが、冷房化後の2801は大阪向きの先頭ではなく、中央の連結部に配置されていました。モーターを積んだ動力車は2831としました。

(大阪) 2811-2881-2831-2861+2801-2891-2841-2851 (京都)

床下と車体を合わせて、大阪向きと京都向きを固定しました。方向を固定するのは、床下機器の配置と屋根上の配管が方向によって異なるからです。車番と社章を貼るのはもっと進んでからになるので、現段階では車体と床下の裏に大きくマジックで車番と方向を記入しています。この編成の状態でレイアウトに置いて、個々の不具合を調整していくことにしました。

両端の先頭車両は各方向で2両ずつありますので、塗装を終えた状態を比較して、マシなほうを選びました。編成中央に位置する先頭車輌は屋根のアンテナ穴埋め作業が必要になるため、塗装前に編成を決めておけば楽だったのですが、塗装してみないと仕上がりがわからなかったので仕方ありません。

先ずは、8両編成での走行状況を調べます。以前に連結器もなしに無謀な走行テストをやって調子が良かったのですが、カプラーとドローバー、そして幌も取り付けてからの走行テストは、そうはうまく行きませんでした。何カ所かで脱線が起こりました。主な原因は幌の干渉と屋上配管端末の接触でした。塗装前に、ドローバーや幌などを取り付けた状態で仮走行させてチェックすべきでした。反省点です。

脱線したときの状況です。

屋上配管の端末処理は簡単ですが、幌が干渉しているのは少々問題です。曲線半径1mの周回線路でも、幌の間隔はギリギリ(1mmくらい)です。

あらためて、直線区間で編成車輌の連結部分(妻面と妻面)の間隔を測ってみました。ほとんどが8mmです。この間隔は、車体と床下との取り付けネジで1~2mmくらいは調整できます。8mmを80倍すれば64cmなので、ほぼ実感的です。

しかし、当模型鉄道の曲線半径は1mほどです。これは実際のサイズでは半径80mくらいの急カーブになります。阪急伊丹線の塚口駅近くには半径60mという急カーブがあって有名ですが、阪急の本線では数百m以上でしょう。実物車輌の連結部分は幌が可動式なので、車体が大きくずれても幌が伸縮しますが、真鍮製の幌となると、そうはいきません。

最近は可動式幌が販売されているようですが、安くはないので、いずれ手作りをトライしてみたいと思っています。それはともかく、普通の解決法としては、ドローバー取り付け位置をずらして車間距離を拡げるか、幌を薄くするかのいずれかでしょうが、車両間隔を拡げたくないし、1mmほど拡げるだけでよさそうなので、向かい合う一方の幌を薄くしてみます。

真鍮製の幌パーツの厚さは2.69mmです。

連結部分の間隔が8mmですから、これでも直線区間で幌と幌の間の空白部分が3mm近くになります。その空白が少し拡がりますが、仕方がありません。

2mm厚のアルミ板を厚さ調整に挟んで、幌を万力で押しつぶしました。この万力は90度まで角度を調整できるので、こういう作業にも便利です。

調整結果です。

固定編成なので、すべての幌を薄くする必要はなさそうで、組み合わせで調整します。固定編成でヤードに出入りできるまで、車両間隔の調整を続けます。

編成中央のカプラー同士による車両(左2801+右2861)が連結する間隔が短すぎました。まだ幌は付けていませんが、渡り板が重なっています。

ここだけがカプラー連結なので、動力車による押しと牽きで車間距離が1mm以上変わります。渡り板を外すのも面倒なので、2801のカプラーをシャンクの長いものに交換してみました。これで渡り板が重なることはなくなりました。

実際の車輌ではすべての車両に渡り板があって、互いに重なって、車両間を人が通行できるのですが、これも仕方ありません。いずれ、最終走行チェックでの様子を眺めることにします。

同時に、この2両には屋根の無線アンテナが不要になりますので、アンテナ取り付け用の穴をふさぎます。2801と2861のアンテナ用の丸い穴です。

この段階ではもうハンダ付けはしないで、穴埋めブッシュを接着剤で固定しました。

穴を埋めました。

屋根上側はパテ埋めして、ペーパーで均して塗装します。ところが、パテ埋めしてから、2851と2861の車体を間違えていたことに気付きました。2851のパテ埋めを戻し、2861に穴埋めして、屋根塗装のやり直しです。こういう不注意で、倍以上の手間がかかることは多いですね。

なんとか穴埋め補修ができました。

次は照明関係です。
客室内照明にはレイアウト照明で使ったLEDテープを使うことにしました。ともかく安価(5mで210円)なので、砲弾型LEDを使う配置や明暗の差に悩む必要がなく、ふんだんに使えます。

この模型の屋根上に取り付けるクーラーがはめ込み式になっていて、出っ張りが天井から3mm下に出ます。これがなければLEDテープを中央に1列貼るだけで済みますが、その一方、この出っ張りは天井を貼るのにちょうど良さそうです。

そこで、LEDテープ(白)を2列にします。天井に0.3mmの白いプラ板を貼る予定なので、どれくらいの明るさが適当かを抵抗を変えながら調べました。照明テストに使う車体は塗装練習で酷使した、予備の中間車です。塗装はすべて落としています。

LEDテープは1両あたり40cm(LED12個×2列)、8両で3.2mとなります。ブリッジダイオードと抵抗を合わせて、1両分はせいぜい50円くらいでしょうか。気楽でいいですね。天井にLEDテープを貼って、テストのために、塗装していない予備のクーラーをクリップで留めて、両面テープを貼りました。テストなので、配線は太いものを使っています。

プラ板を貼ってみました。

カメラの露出によりますが、この程度の明るさです。あと1ユニット(LED3個ずつ)増やしてもよさそうです。黒く影になっているのはクリップとプラ板接着用の両面テープです。プラ板を実装するときはクリップを使わず、もう少し小さく切った両面テープで貼る予定です。

この段階で、以前に試作していた側面の種別表示を用意しました。OHPシートにミラーイメージで印刷して、裏向けて貼り付けます。

線路上で室内照明を点灯してみました。抵抗は1KΩくらいが適当な感じです。次の写真は台車からの集電ではなく、DCCコントローラによる直接給電です。なお、両端の先頭車両以外には照明コントロール用のデコーダーは入れません。電源が入っているレイアウト上では客室は常に点灯している状態にします。
触っていて、クリップからクーラーが1個外れました。

側面の種別表示です。うまく出ているようです。

戸閉め車側灯はパーツを入れてから内側で遮光しなければなりませんが、車内照明はこの方法で行けそうです。なお、この段階で、内装色を塗装した紙を入れてみました。ちょっとイメージが違うような気がしますが、窓枠や座席を入れたら、また違うように見えそうです。

次は窓ガラスの準備です。薄い透明プラ板を内側から貼りますが、先頭車両の前面窓については、どうしようかとずっと悩んでいました。窓枠パーツがあるのはとても楽だったのですが、パーツは1mmほどの厚みがあり、プラ板を内側に貼ると、窓ガラスがアルミサッシの奥になってしまって不自然です。側面の客席窓は中央の縦桟が実物でも窓ガラスの外にあるため、それほど不自然ではありません。

だからと言って、プラ板をサッシの内側に合わせて切り取るのはとても大変です。そこで、ひょっとしてクラフトロボで切ることはできないかと考えて、試してみました。窓枠をスキャンして、サッシ内側をDXFで出力しました。

クラフトロボの能力では、0.2mm厚の透明プラ板はスジが付くだけで、切り取りは無理でした。0.1mm厚のOHPシートを使ってみると、一部切り取られていない箇所はあるものの、おおむねOKでした。刃先を新品に替えるとすっきり切れたかもしれません。

OHPシートは一方の面に印刷インクが載るような処理がされていて、透明プラ板のような完全透明とはいきませんが、かえって実感的に思えます。

薄いシートをサッシにはめ込むのはむずかしかったですが、透明接着剤を使って、何とかなりました。先頭車両の前面窓のみですから、4両分の12枚だけの作業です。

さて、室内灯と比べてずっと面倒な照明工作が先頭車両の種別灯(通過標識灯)・尾灯と前照灯です。
先頭車両の両側にある種別・尾灯は、初期に計画したドリル・レース法で作ろうと思いつつ、はめ込み方式の金属パーツに穴を開けられないかを試してみました。写真の左下の1つです。

しかし、技術がないので、中心を出すことができません。ずれた穴をハンド・グラインダーで修正しようと削ってみましたが、少し膨張してサイズが合わなくなってしまい、あきらめました。

型取りして樹脂で作る方法もありそうですが、とりあえず元の計画通り、ドリル・レース法で作りました。

作業のために伸ばしている後ろの光ファイバー部分を切り取り、先っぽを車体内側から差し込んで、接着剤で固定する予定です。このままだと、砲弾が飛び出すような感じになりそうですが、一応、8個作りました。

前照灯は初期計画通り、真鍮製の枠パーツの前面をできるだけ薄くして、窓枠と同じ塗料で塗装しました。

この前照灯にはガラスが必要です。横から見て出っ張らないように、最初は薄いポリエステル粘着テープを使ってみたのですが、どうしても表面が波打ちます。仕方がないので、これもOHPシートを切り取って貼りました。

 

今年の工作はこれまでです。仕上げ作業はいっぱい残っていますが、あとは新年からの楽しみにします。

(続く)

阪急2800系 4 車体塗装

10月の終わり頃から、やっと車体側面の塗装を始めることができました。しかし、側面の塗装は床下機器と違って、車輌のイメージを決めてしまうので大変で、エアブラシでフラットに塗るのはむずかしいですね。

予備の中間車を使ってかなり練習しました。エアブラシ塗装、窓枠塗装、削り出しを試行錯誤しながら、何度も塗装しては剥がすという作業を繰り返しました。それでも思い通りの仕上げにはなりません。しかも、練習が中間車だったために、先頭車両の塗装に入ってからは、根本的問題が組み立ての拙さにあることがわかりました。

まだまだ他のキットの買い置き在庫があるので、今から組み立てに戻る気はなく、初めての真鍮キット製作の記念として残して、走らせながら、今後の勉強・反省材料とします。

塗料は定番のマッハ模型・阪急マルーン(59A)を使いました。練習作業で決まってきた塗装方針は、1.下地塗装をしないこと、2.手で仕上げる方法をできるだけ少なくすること、でした。

1.下地塗装をしないと、塗料の密着性が低下するのはわかるのですが、金工での塗装経験や、実際に練習していると、600番くらいのペーパーで表面処理しておけば、下地無しでも十分に塗料が密着することがわかりました。それに、上塗装を失敗したときに、下地塗装をしていると、一部を修正するのがむずかしく、全体の塗装を剥がす必要があることでした。これは下地塗料を選べば解決するのかもしれませんが、次のキット製作での課題としておきます。

2.ちょっとやそっとでは習熟しない手仕上げを少なくするために、扉の一部を塗装前にマスキングするなどで対処しました。塗装後の削り出しをやめたのは、削り出しの練習でどうしても失敗してしまい、その時に気持ちが大きく落ち込むからです。洋白の扉の一部は細いマスキング・テープ(0.4mmと0.7mm)で洋白の地を出し、窓枠パーツのない窓枠の塗装は簡単な用具を作って、失敗を少なくしました。

3. ラッカーを厚く塗る必要があるようですが、それはもっと練習しないと無理そうなので、テキトーにして、トップコートで仕上げます。

車体側面の塗装はだいたいこんな順序でやりました。まず、屋根と扉の一部をマスキングします。

エアブラシ用の希釈率は塗料1、シンナー2、乾燥を遅らせるリターダーシンナー少し(0.5)くらいです。

初めての車体塗装をした結果です。

遠目では問題なさそうだったのですが、手元でじっくり眺めると、ホコリがわんさと付いていました。最初の失敗の原因は、下塗りのミッチャクロン・マルチを塗ってからしばらく放置していたためです。ミッチャクロン・マルチは乾燥後も粘着性があるので、ホコリが付きやすいようですね。その後は下塗りをやめて、全体に600番のペーパーをかけるだけにしました。

ホコリが大敵だというのがよくわかりました。どうしてもホコリが入り込んでしまうので、気付いたら乾くまで待って、ペーパーで水研ぎして再開という手順が頭に入るまで、しばらくかかりました。

エアブラシは最初、0.3mmのノズルを使っていましたが、うまく調整できなくて、1両を塗装するのに30分以上かかってしまいました。腕が疲れるので、0.5mmのノズルに替えたら、かなり作業が捗りました。その後はそれなりに使い分けができるようになりました。

ともかく、塗装すると、組み立て作業の拙さがモロに表れてきます。特に、先頭車両のお面や妻面と胴体との接合部が目立ちます。塗装した後に水研ぎして、厚塗りをしても、すっきりとはならないものですね。このあたりが一番の問題点です。次からは組み立ての仕上げをがんばることにします。

多くの回り道を経て、何とか、車体側面塗装を終え(たことにし)ました。

マッハ模型で聞いたときは、4両で塗料1缶くらい必要ということで、余裕のために3缶買っておきました。練習を含めて延べ12両以上塗って、2缶半くらいでした。全体に薄めだったようです。

事前に塗装ブースを導入しておいたおかげで、溶剤の臭いに悩まされることなく、マスクを使う必要もなく、楽しく作業ができています。缶スプレーだと少し吹き返しが起こりますが、エアブラシだと問題はありません。パスカルが後ろで作業の終わりを待っていることもありますが、犬でさえも部屋の臭いは気にならないようです。ひょっとしたら、パスカルがシンナー好きなのかもしれませんが。

段ボールで内枠を作ってあります。窓外への排気口はベニヤ板で作って、使うときに窓枠にはめ込みます。天候と気温を気にしないで遊べます。上に置いているのは定番の食器乾燥機です。塗装を終えたら、食器乾燥機に入れています。

側面塗装の合間に小物の塗装を続けました。
先ずはクーラーの塗装です。下地はミッチャクロン・マルチ、塗料は「ねずみ1号」で、水性クリア(トップコート)で少し艶を出しました。

次は重要な窓枠です。阪急のアルミ窓枠の雰囲気に似た塗料をいくつか試してみて、Mr. COLORのスーパーメタリック(スーパーファインシルバー)が好みに合いました。

窓枠パーツをエアブラシで塗りました。

しかし、窓枠パーツは側面と制御車正面があるものの、扉、妻面、乗務員扉の窓はありません。そこで、パーツのない窓枠を削り出しで仕上げる練習をしてみましたが、どういう道具を使ったらいいのかよくわからず、小さなドライバーなどで試してみましたが、うまくいきません。それで簡単な治具を作ってみました。真鍮の切れ端の先をヤスリでL型に削って、刃を付けました。

この治具を窓の内側に入れて使うと、外にはみ出さずに削ることができます。ただ、妻面の窓や乗務員扉の窓枠で削り出しをすると、真鍮の金色になってしまいます。結局、窓枠パーツと同じ塗料で塗ることにしました。

こういう窓枠塗装には烏口が使われるらしいので、古い烏口を見つけ出して練習してみました。しかし、削り出しの練習と同様に、烏口が外側にはみ出してしまって、車体塗装の部分直しが頻繁に起こることがわかりました。これは精神的に良くありません。いろいろ考えた結果、烏口に細い真鍮線をハンダ付けして、外にずれるのを防止してみました。

これはかなり効果的でした。烏口が窓枠の外にずれることはなくなりましたし、窓枠の内側側面も同時に塗装できます。不器用で未熟な者にとって治具は不可欠ですね。それでも失敗はしますけど、失敗の頻度は激減しました。結果です。

よく見ると小さなはみ出しがありますが、まあ、こんなものとします。

さて、屋根上塗装に入ります。
屋根上の雨樋部分から車体側面をマスキングしますが、このマスキングで塗装が剥がれないかがちょっと心配でした。

最初の車輌はちょっとテカテカになりました。これが本来のラッカー塗装だろうと思いますが、屋根としては好みではないので、後で処理します。マスキングによる塗装剥がれは少しだけでした。

次は屋根の穴埋めをした車輌で、デコボコが見えたので、修正再塗装の準備です。前後に使っている阪急電車マスキングテープは友人からもらったもので、ちょっと記念に使ってみました。

何とか屋根上塗装が終わりました。

扉の窓枠塗装とマスキング結果です。やはり塗装は薄い感じですが、トップコートで光沢を出したいと考えています。内部は塗装しないので汚いままです。仕上げで紙の壁を貼り付けます。

少しタッチアップペイントが必要な箇所がありますが、今後の仕上げ過程で傷つく可能性が高いので、仕上げのトップコートを塗る前に補修する予定です。

床下回りの作業です。
制御車4両の先頭床下に使う連結器と胴受けを塗装しました。連結器(カプラー)は手持ちではKADEEの58番がぴったりでした。

取り付け前にカプラーの下に延びている金属棒(マグネットで開閉するための棒)を切り取りました。その他の連結(下の写真左2つ)はエンドウのドローバー(draw bar)で、塗装無しです。

KADEEのカプラーは必要になりそうな型番を揃えていますが、58番は8両分の手持ちがなかったので、中間はエンドウのドローバーを使いました。このドローバーは10両分(20個)が税別2200円で、KADEEのカプラーは4個入りがアメリカ通販で$3.39ですから、税金・送料を考えると、どちらも1両あたりのコストは同じくらいですね。車輌の連結・切り離しはKADEEカプラーのほうが楽です。

大阪向き先頭車両です。

京都向き先頭車両です。

よくわからないのは、実物の資料写真を見ていると、大阪向きと京都向きでホースの配置が逆になっているので、そのように作りましたが、どうしてなんでしょうね。このままだと、両端の先頭車両はいいのですが、4両ずつの連結部分では配置がぶつかってしまいます。そこは分けるべきでした。ま、見えないからいいか。それにしても、相当な厚塗りになっていますね。

床板に胴受けの足が入る穴がありますが、カプラーのケースと干渉するため、大阪向けは胴受けの足を切って、カプラーのケース前面に接着剤で固定し、京都向けはカプラーのケースを削りました。京都向けも足を切るほうがすっきりしそうです。

一応、KADEEの基準器で高さを合わせています。

動力車にモーターとウェイトを取り付けました。モーターが大きいので、床下機器をかなり薄くしているのがよくわかります。

横から見ると、こんな感じです。

これで床下は終了です。

これから仕上げの作業に入りますが、仕上げ作業がまた大変そうです。今年中に完成と考えていましたが、とても無理ですね。

(続く)

LGB 2074D Spreewald

2017年11月29日

LGBの小さい蒸気機関車2074Dです。
車輪配置はモーガルと同じ2-6-0ですが、テンダーはなく、ボイラーの両脇に水を入れ、後ろに石炭を積む短距離用タンク型機関車です。

Spreewald(シュプレーヴァルト)と名付けられています。シュプレーの森という意味で、ポーランドからベルリンに流れているシュプレー川の周りに広がる緑の一帯です。実物の機関車は100年前(1917年)に製造されて、そのあたりを走っていました。Pillkaller Kleinbahnという軌間1,000mmの軽便鉄道で、その23号(PKB 23)という機関車でした。

その鉄道は第二次大戦で壊滅的な被害を受けて、機関車は東ドイツの国鉄登録でDR99というカテゴリーの番号を転々(5621、5631、5633)とした後、1971年にDEV (Deutscher Eisenbahn-Verein: German Railway Society)という保存鉄道の協会が購入して、DEV保存鉄道の4番目の機関車となりました。その時に付けられた名前がSpreewaldです。このLGBのモデルとなった機関車は、現在もブレーメンの近くにあるDEVで走っています。

YouTubeに実物のSpreewaldがたっぷり写っている動画がアップされています。

1990年代にオランダに滞在していて、ドイツの鉄道路線を回っていた頃、DEVを知りました。この模型機関車を購入したのは2000年頃だったと思います。1980年製で、もちろん新品ではありませんが、程度はいいものでした。

LGBのSpreewald機関車2074あるいは2074Dは1975年に発売されたようで、その後、LGBのディジタル回路MTS(Multi Train System)が組み込まれて、22741という型番に変わりましたが、廃版となりました。でも、今年2017年12月には、メルクリンのLGBブランドで、mfx(DCC)デコーダー・サウンド搭載のSpreewald 100周年モデルが限定発売(型番24742)される予定だそうです。

購入してさっそく、DCC化とサウンド・ボードを搭載するために分解しました。搭載するのは、DCCボードがLokPilot XL、サウンド・ボードがPhoenix 2K2です。

LGBらしく、鉛のウェイトがいっぱい詰まっています。車体が小さく、テンダーもないので、この中にすべてを組み込まなくてはなりません。

先ずはスピーカーですが、取り付け位置はボイラーの先端部あたりしかありません。このサイズのスピーカーでGゲージの大きなサウンドを出すのはむずかしいのですが、ぴったりのものが見つかりました。ボイラーに合わせて、上のほうを丸く切り取りました。

ウェイトを一部切り取って、スピーカーを後ろ向きに取り付けます。スピーカーの下側に通気用の穴を開けておきました。このあたり、これから発売される24742でどのように処理されているか興味があります。穴を開けたあたりに下向けというのが常識的でしょうか。

試運転をした結果、少し音がこもるような気がしたので、ウェイトをすっきりした形に切り取りました。総重量はスピーカーが入ったので、大きな違いはなく、牽引力は問題はありません。

Loksound XLとPhoenix 2K2は重ねてボイラーに入れました。

動輪に同期用のマグネットとリードスイッチを取り付けました。第1動輪の内側に小さなマグネットを接着しています。

次の写真は底に貼ったリードスイッチです。この2つのスイッチで線路内(枕木)に取り付けたマグネットによって汽笛と鐘が鳴るようにしました。大阪で作ったレイアウトでは線路のマグネットを使わなくなったのですが、そのままです。

なお、この写真に模型の製造日(801128)のスタンプが入っています。1980年のクリスマス向けのような日付です。

ついでに、3つのヘッドライトをLEDに交換しました。3mmのLEDが電球とほぼ同じサイズです。

ボイラー部を浮かせたまま、点灯状態の確認です。組み上げたら、改造完了です。

DEVの列車らしく、DEV仕様の客車を2両連結しました。LGBの3020です。照明を組み込んであります。

1両目の客車の開いている窓には、フランツ・カフカの肖像からフィギュアを作ってみました。カフカの向かいに座っているのは、当時の愛犬ショパンのフィギュアですが、大きすぎてE.T.みたいになりました。

2両目です。

最後尾のコンバイン(荷物・車掌車)もDEV(LGB 4039)で揃えました。

ヤードではLGBモーガルの隣で待機しています。

以下の走行ビデオでは音が出ます。Phoenix 2K2のサウンドは実物とは少し違いますが、悪くありません。
ヤードから出発します。

トンネルから出てきます。

駅に停車しました。

楽しい機関車です。

 

阪急2800系 3 塗装準備

仮走行テストが終わったので、塗装前の最後の準備段階に入りました。

小物の準備が続きます。
先ずは幌の組み立てです。単にハンダで接合するだけです。

幌を車体にハンダ付けすると塗装が大変なので、塗装を終えてから接着剤で取り付ける予定にしています。

前面に取り付ける種別・行き先表示板です。

裏にフック受けを取り付けてみました。これが前に2枚並んでいるのが京都線特急の特徴でした。最初の1枚のフック受けはちょっと斜めになりましたが、まっすぐにフックに入るのでOKです。

4枚、すべてバラバラです。

でも、表に違いはありません。

先頭車両の連結器横にある配管パーツ(ジャンパー栓など)が不足していたので、閉まっている栓は樹脂でコピー、延びているホースは別のパーツで作りました。下の4つは連結器周りの胴受というパーツです。

9月27日、塗装前の車輌を眺めていたら、先頭車の一両の正面がずれていたので、バーナーでハンダを溶かして、お面を外しました。

修正したつもりですが・・・。キサゲがもう少し必要かな?

窓枠などのパーツをマッハ模型のブラスクリーンで洗浄したら、ピカピカになりました。

金工でブラスクリーンを使ってみて、真鍮はあんまりきれいにはならなかったのですが、これはきれいになりました。

車体内部の塗装をどうしようかと悩んでいたのですが、基本は塗装せずに、内装を紙で作ることにしました。そこで、久しぶりにクラフトロボ(CraftROBO CC330-20)を引っ張り出しました。

10年くらい前に、紙で南海電車(2001形)を作ろうとしてクラフトロボを購入し、切り抜きと組み立てまで進みましたが、そのままになっているのを思い出しました。いずれ真鍮模型が終わったら、再開するかもしれません。クラフトロボは現在、シルエットカメオ3という製品に替わっているようです。

クラフトロボに入れるCADデータ作成には、これも10年近く前の版のコーレル・ドロー(CorelDRAW X4)を使います。スキャナーで車体の写真を撮り、必要な線を書き込んでいきます。実寸で調節(0.1mm単位くらい)できます。その図面をdxf(AutoCADのファイル形式)で保存すればクラフトロボで読み取ることができます。

コーレル・ドローとクラフトロボの組み合わせによって、切り抜く失敗を考えずに作業できるのはとても気楽です。手先が不器用な人間には必需品ですね。

クラフトロボCC330-20はとっくに廃版になっていますが、ソフトは今でもダウンロードできたので、インストールして、いろいろと切り抜いてみました。切り抜いた中には、窓枠塗装のマスキングに使ってみようと考えているものもあります。

車体の内装の上を一部だけ切り取っていますが、これは側面の種別表示板を貼り付ける場所です。これは後でハサミで切り取るので十分なのですが、クラフトロボに任せました。

側面の種別表示は次のようになっています。試作中の印刷見本を裏からあてがってみました。

この当時の側面表示は「特急」「急行」「準急」のどれかが点灯する方式でした。もちろん、特急に固定して、OHP用のシートに印刷するつもりです。サイズ合わせ用に印刷したものです。

10月に入って、使用する塗料の確認を始めました。車体と床下はマッハ模型の定番塗料(ラッカー)を使いますが、木目模様の内装色は紙への塗装なので、室内写真資料を参考にして、手持ちの2つの塗料(ウッドブラウンとクリーム)をミックスしてみます。

10月15日、やっと、塗装を開始しました。エアブラシの練習という意味もあって、床下を塗装してみました。ミッチャクロン・マルチをスプレーしてから、マッハ模型の「阪急床下」を塗りました。

床下機器の一部は樹脂コピーなので、マッハのラッカー溶剤で溶ける可能性があるようですが、下塗りのミッチャクロン・マルチでOKでした。

塗っている途中で、先頭車両のジャンパー栓取り付け忘れに気がついたので、エポキシ系接着剤で取り付けました。白い樹脂の付いている車輌は手製パーツです。先頭ではなく、連結部に配置します。胴受は先に固定するとカプラーが入らないので、カプラーを取り付けてからはめ込みます。

塗装を終えました。

台車の塗装をしてみます。台車を分解して、裏面の車軸とマクラバリ取り付けの穴をマスキング・テープでふさぎました。

全部を一挙に塗装することにしました。日光モデルの台車は黒のラッカーで塗装されているようなので、下塗り無しで、ラッカーを吹き付けます。こちらは塗装前の表側です。

テープで固定しておこうかと思いましたが、手間省きで、木ぎれに載せただけだったので、エアブラシで吹き付けるとクルクルと回りました。やはり、手間省きはよくありません。でもまあ、何とか表裏共に塗装を終えました。

塗装した台車に車輪を戻し始めて、車輪の側面がピカピカに目立つのが気になりました。購入した車輌の場合は気にならないのですが、こうやって作っていると気になるものですね。

手間ですが、車輪の外側だけを塗装することにしました。軸先と踏面以下をマスキングし、簡単な塗装台を作って作業しました。この塗装台はひっくり返すと逆側を塗ることができます。

台車と車輪の塗装が終了して、これから車輪の軸先と台車の軸受けの整備をすれば、床下工作は終了(のはず)です。

車体の加工が残っていました。先頭車両に「渡り板」をハンダ付けして、貫通扉の取っ手を取り付ける穴を開けました。相変わらず、穴が同じ位置にはなりません。まあ、見えるのは一つだけなので、気にならないでしょう。運転室横の乗務員扉の取っ手は省略します。

そろそろ車体の塗装に入ることができそうです。

(続く)

阪急2800系 2 仮走行

9月に入って涼しくなりました。家で模型工作遊びよりも外に出るほうが楽しそうになってきたので、しばらく作業を休もうと思っていました。でも、毎日、少しだけでも進めないと終わらないと思い、チビチビと続けるようにしています。

屋根上の冷房装置(キセ)に手すりを取り付け始めました。少しずつ進めていきました。

この作業も穴あけと同様に、一日に数個しか根気が続きません。1週間ほどかかりました。

手すり取り付けが終わったら、別の作業がありました。パンタグラフを取り付けるための小さなパーツ(パンタ台)が不足しているので、シリコンで型取りをして、レジン樹脂でコピーします。型取りは久しぶりの作業です。型枠に並べました。

シリコンを入れました。少量というのはむずかしいものですね。シリコンが汚く見えるのは、塗料に使ったスポイトを再利用したからです。

シリコンの型を2種類作って、レジンを入れましたが、あふれてしまいました。ピンを刺しているのは、型が薄いので、反ってしまうからです。もっと厚く作るべきでした。

取り出して、切り離すところです。

同じような作業の続きとして、座席を作っておきます。窓の配置に合わせて座席の間隔を調節して、これもレジンでコピーします。

型枠に置きました。座席を横に倒したほうが、レジンを取り出しやすかったような気がします。

シリコンを入れました。

型ができました。

この型にレジンを流し込んで、取り出します。

これで1両分です。レジンを入れながら爪楊枝でツンツクするのですが、あせってしまって、液が流れ込まなかったり、泡が入ったりしました。
1両分で1時間くらいはかかるので、1日2両分くらいのペースで、11両分を作りました。レジンがはみ出しているところを切り取ったところです。

歩留まりは7割くらいですね。まあ、なんとか8両分ができたので、ベルトサンダーで裏を薄くして作業完了です。途中で型のシリコンが割れてしまいましたが、ブロックの型枠を使うので、大きな失敗にはなりませんでした。

座席ができると、さて、方向を京都向きにするか、大阪向きにするかが悩むところです。終えてから気がつきましたが、端っこの座席は内側向きの固定になっていました。まあこれは仕上げの段階で対処できます。

細かなパーツ製作作業が一通り終わったので、床板に台車を取り付け、車体を載せて線路に置いてみたら、車輌の高さが違うことに気がつきました。

調べてみると、バラバラに購入したキットなので、台車を取り付けるマクラバリ(枕梁)のスペーサーの厚さが違いました。上の写真で左側の背の高い車輌のスペーサーは3mm、右の車輌は2mmでした。こういうプラスチックのパーツです。

手元にあるのは2mmが4個(2両分)のみで、残りはすべて3mmでした。3mmを削ろうかと思いましたが、劣化しているのが多く、簡単そうなので自作します。厚さ1mmのプラバンを穴抜きポンチで丸く抜きました。直径は10mmと6mmです。

直径10mmを2枚重ね、6mmを上に載せて接着して、写真中央の厚さ2mmと同じ形をつくります。

中央に2.5mmの穴(2.3mmくらいがいいのですが、手持ちのドリル刃がなかった)を開けたら出来上がりです。少し中心位置がずれているようですが、まあ、支障はないことにしましょう。

だいたい高さが揃いました。ただ、これでも全体に少し高いような気がします。厚さは1mmでいいかもしれません。いずれ、カプラー装着などの下回りの動き方を見ながら、再度、スペーサーを調整することにします。また、横から白いスペーサーが見えるので、いずれ塗装します。

そろそろ、走行チェックをしてみようと、動力車にモーターを取り付けました。このモーターは手持ち(レール・カーから外したもの)で大き過ぎるかもしれませんが、8両編成を走らせる体力があるかもしれないという期待がありました。駆動方法はエンドウのMPギアを使っています。

床板が傷だらけですねえ。穴はモーターや床下ウェイトを取り付けるものと、無駄に開けたものとが並んでいます。
DCCデコーダーはESUのLokPilot(サウンドなし)を取り付けます。

とりあえず、デコーダーに線路からの電源入力と、モーターへの出力だけを配線して、絶縁用にデコーダーをビニール袋に入れて車体を被せます。

初の動力車試運転です。モーター車は中間動力車の予定なのですが、車体は梅田向き先頭車を載せてみました。動画は音が出ます。

1両での走行は悪くありません。走り出しで少しノイズが出ますが、これはMPギアの音でしょうか。いずれ調整できればすればいい、という程度です。この動力車は少し背が高いようで、スペーサーも調整が必要なようです。

そろそろ、気分としては、初めての塗装の準備をしたいのですが、以前から気になっていたテストをやらなくてはなりません。本当に、1個のモーター動力車で8両の真鍮車輌を走らせることができるのか、という問題です。

聞くところによれば、真鍮車輌の場合は4両に1両は動力が必要だそうですね。実際、手持ちの古いカツミ製の20系寝台車(ブリキ製)を6両以上連結させると機関車が空転していました。その対策のために、最後尾になるカニ21に「影武者」としてモーターを組み込んでいます。

テストのために、床板に台車を付けて、8両すべてをレイアウトに載せてみました。冷房装置も載せてみたので、これ以上の車両重量増加は窓枠と内装のプラ座席くらいでしょうか。

動力車は写真の一番前で、一つだけ試しにカプラーを付けています。他の車輌にはどれもカプラーを付けていないので、動力車で最後尾から押していくだけになります。一部、車体同士がくっつきますが、細かい金属パーツは壊れないでしょうし、カーブの半径が大きいので、脱線はしないでしょう、という楽観的な見込みです。なお、下回りと車体との組み合わせは単に置いていった順番なのでデタラメです。

スタートさせました。音が出ます。

心配は杞憂のようで、動力車のスリップもなく、スムースに走行を開始しました。当レイアウトには勾配はほとんどありません。一部、橋梁が少し高くなっている程度なので、問題なくレイアウトを1周してきました。そこで、かなり速度を上げて走らせてみました。現実時速100km以上でしょうか。先頭車両は押されて少し離れてしまっていました。カプラー無しの状態での高速走行テストは少々無謀でした。

テスト結果として、動力車1両で問題はなさそうです。使っている台車はすべて日光モデルのFS345で、6両がピボット軸(車輪の軸先が尖っている摩擦の少ないもの)で、2両がプレート軸(尖っていないもの)になっています。プレート軸を選んだのは、動力車MPギア用で、2両必要かもしれないと考えていたからでした。

走らせてみると、音も含めて、列車が走行する全体の雰囲気がやはり楽しいですね。技術がないのに細部にこだわるよりも、確実な走行を目指すのが一番と感じました。また、20系寝台車の車軸を整備すれば、影武者動力が不要になるのではと期待してしまいます。

これで一安心で、塗装作業の準備に進むことができそうだ、と思ったら、幌や下回りのジャンパー栓の取り付けなどがまだでした。細部にこだわっているような未練もあるわけです。

以上、9月18日までの作業でした。

(続く)

模型の線路

2017年9月1日

鉄道の線路は、レールと枕木だけではなく、枕木を支える道床(主に砕石)と、その下の路盤までが含まれます。模型も同じで、路盤をレイアウトに作って、その上に道床と枕木とレールを載せることになります。でも、ふつうに線路と呼ぶ場合は、レール+枕木(+道床)だけを指すことが多いようです。

鉄道であるからには模型でも金属製のレールは不可欠です。現代の実物のレール形状は軌間(ゲージ)とはあまり関係なく、世界的に高炭素鋼で作られた、次のような断面の「平底レール」が使われています。

平底レール断面

レールは通過車両による負荷に合わせて大きさ(主に高さ)が違い、1mあたりの重さで区別されています。たとえば、JRの新幹線、一部の在来線・一部の私鉄は60kgですが、多くは50kg以下のようです。本州の初期の鉄道はイギリス製の60ポンド(約30kg)、北海道の開拓鉄道ではアメリカ製の30ポンド(約15kg)、いずれも「錬鉄」製のレールが使われたそうです。

レール集電の電動模型のレールは、加工が容易で導電性の高い洋白(洋銀:ニッケルシルバー)、真鍮(黄銅:ブラス)、アルミなどで作られています。中には鉄もあります。レールは金属製ですが、枕木や道床はほとんどプラスチック製です。

HOゲージ以下の模型線路は、道床と枕木にレールが固定された道床付き線路と、道床無しで枕木だけがレールを固定している線路、レールだけ(日本のショップではほとんど見かけませんが)、という分類で販売されています。1・Gゲージになると、枕木付きレール、レールだけ、枕木だけの市販製品はありますが、道床付きは見たことがありません。

なお、ここではゲージを軌間とし、模型の縮尺はスケールと表現しています。

Nゲージ
軌間は9 mm(0.354インチ)で、世界的に統一されています。下の写真は手持ちのNゲージの線路で、すべて日本製です。左2つは30年以上前のもので、左端がエーダイ・ナイン(1980年に廃業)、2 つめがTomix(今は形状が変わっている)です。これらは処分せずに残しているだけで、使っていません。右2つは当模型鉄道で使っているKATOの製品です。右端は道床無しで、自由に曲げられるフレキシブル線路で、コルクの道床を敷いて曲線部分に使っています。KATOの線路は海外でも販売されていますが、枕木の色が黒というのは気になるところです。

N tracks

上の写真の右から2番目、KATOの道床付き線路の連結部分です。レール形状は、首の細いところはありますが、頭がやけに縦長で、平底レールの雰囲気はありません。

N kato

実物の60kgレールはJIS規格で高さは174mmです。アメリカ、ヨーロッパも同じような規格です。KATOのレールの高さを測ると2mmほどあります。この高さは後述するHOのコード83と同じです。Nゲージの縮尺は1/148~1/160ですから、150倍で高さ30センチの巨大レールということになりますので、気にする人は気にする話題です。

日本のシノハラはNゲージ(フレキシブル)ではコード60と70を出しており、米国のアトラス(ATLAS)にはコード55、65、80の3種類が区分されていますが、いずれも使ったことはありません。また、レールの下部を枕木部分に埋めて、見える高さを低くした線路も海外では市販されているようです。

HOゲージ
HO(1/87)も日本の16番(1/80)も軌間は同じ(16.5 mm=0.650インチ)です。手持ちのHOゲージの線路は6種類あり、当模型鉄道ではすべてを使っています。まあ、統一感がありませんが、購入の歴史があって、使わないのはもったいないし、色を塗れば違いは目立たないと思うようにしています。

並べてみます。左端がバックマン(Bachmann:香港・米国)の道床付き線路、左から2つめはアトラス (ATLAS:米国)の橋キットに付属の道床無し線路、3つめはメルクリン(Märklin:ドイツ)のKトラックという道床無しの線路、4つめはメルクリンの道床付きCトラック、5つめ(右から2つめ)はエンドウ(日本)の道床付き線路、右端はシノハラ(日本)の道床無しフレキシブル線路(コンクリート枕木仕様)です。フレキシブル線路は扇形庫周辺に使っています。

HO tracks

当模型鉄道HO(2階部分)の複線周回レイアウトの曲線部分は外側にメルクリンのCトラック(橋の直線部はKトラック)、内側にエンドウの道床付き(橋の直線部はアトラス)を使っています。

メルクリンの曲線(型番24912)の半径は1,114.6 mm、エンドウの曲線(型番1104「ポイント調整用曲線」)の半径は1,085mmなので、メルクリンを外側にすると少し調整するだけでなんとか複線にすることができます。同一半径の道床付き曲線線路を複線にするのは加工が結構むずかしいし、最初はメルクリンの車両も走らせたかったので、このような配置になりました。

これ以上の曲線半径を作るにはフレキシブル線路を使うしかありませんが、最初に作ったレイアウトが組み立て式で、その路盤を現在の固定式レイアウトにも使ったので、そのまま利用しています。一応、曲線部には道床の外側に1mm弱の厚紙を敷いて、カントを作っていますが、緩和曲線はありません。

模型のレールをよく見ると、レールそのものにもサイズ(高さ)の違いがあります。前に書いたように、実物の60kgレールの高さが174mmとすれば、HO(1/87)なら2mm、16番(1/80)なら2.175mmになります。

模型の線路はコード(code)という単位(インチのパーミル:1,000分の1を1とする単位)で高さが表現されていて、HO用では、コード70(高さ0.070インチ=1.8mm)、コード83(高さ0.083インチ=2.1mm)、コード100(高さ0.100インチ=2.54mm)あたりが市販されています。

これらはアメリカやヨーロッパの鉄道模型愛好家の任意団体によって規格が制定・推奨されて、その規格に基づいて欧米のメーカーは作っていますが、日本にはそういう団体はありません。また、レール製造が中心のシノハラやPeco(英国)以外のメーカーはあまりコードを明示していないようです。

多く使われているのはコード83と100です。HO(1/87)だとコード83、日本の16番(1/80)の幹線だとコード83か100、ローカル線だと83か70でしょうね。でも、このあたりは好みの問題です。本気でスケール感を重視すると、1/80でJRなどの狭軌(1,067mm)では軌間13mmの線路(マイナーですが、シノハラやIMONから市販されています)になるでしょうから、いろいろと大変ですね。

レールの高さで定義されているコードですが、実際には、レールの頭の幅や形状もメーカーによって異なりますし、枕木の幅と高さ、道床のデザイン・質感などを総合すると、見た目はかなり違います。スケール感重視で、繊細な具象的レイアウト・ジオラマを作る方は気にするのでしょうね。

異なった種類の線路をつなぐのは、異種レールをつなぐジョイナーをセットしたり、ヤスリでレールを少し削ってレール上面を合わせるなど、それなりの手当てをしておけば、走行にはまったく問題はありません。当模型鉄道では、道床の仕上がりや幅が違うのは塗装でごまかし、道床の底からレール面までの高さが違う場合は下に厚紙を敷いて調整しています。

そんなミックス線路状態がよくわかる写真があります。HOのヤードの配置を考えていた頃(2013年)のスナップです。

手前のヤードの切替はバックマンの分岐器(ターンアウト)で、その前後はエンドウです。その先にはメルクリンが続いています。そして、右上に写っている周回複線の外側(メルクリン)と内側(エンドウ)の間に片渡り線を設けています。外側からメルクリンの分岐器、内側からはバックマンの分岐器で連絡させています。

この時期はまだメルクリン車両の走行に執着していて、二線式と三線式をスイッチ回路で実現していました。メルクリン車両は外側のみの走行で、内側に入ることはできませんが、二線式車両は外側に渡って走行できます。もちろん、メルクリン車両と二線式車両を同時に同じ線路上に置くことはできません。

メルクリン車両をあきらめて、すべてを二線式にしたら、自由に分岐器を配置することができました。アメリカのショップでバックマンのDCC組み込み分岐器が格安だったので、すべてバックマンの分岐器になりました。

現在のヤード付近です。周回複線には渡り線を廃止(渡り線は駅構内に設置)したし、全体に塗装したので、異なったメーカーの線路の違いはわかりにくくなっていると思います。バックマンの枕木が黒なので、この程度の簡易塗装では無理ですけど。

レール形状の違いを眺めてみます。
メルクリンの連結部分です。道床付き線路Cトラックの連結部分は複雑ですが、カチッとピッタリはまります。これはメルクリンならではの気持ち良さです。お座敷レイアウトなどでの組み立て・分解がとても楽で確実です。レールの頭部分は丸い感じです。レール高は実測2.3mmでした。なお、実測には誤差があるかと思います。念のため。

HO marklin1

メルクリンの線路独自の特徴として、KトラックにもCトラックにも枕木中央部分に突起があります。メルクリンの線路は左右2本のレールが電気的につながっていて、中央の突起と両側のレールとで給電します。そのため、メルクリンの動力車は台車の底に集電装置が付いていて、線路中央の突起と接触するようになっています。

HO marklin2

当模型鉄道では、二線式に対応させるために、2本のレールがつながっている部分(道床の裏側)を切り離して、左右のレールを独立させています。

メルクリンは一時期、枕木・道床が透明プラスチックのCトラックを販売していました。ジオラマ的レイアウト用とは言えず、ディスプレイ・ケース用に使うとオシャレな感じで、色を自由に塗ることもできるし、下から照明を当てて楽しむこともできるようです。もうメルクリンのサイトでの商品検索には出てきませんが、今でも在庫品販売は多いようです。例えば、Märklin 20197(188mmの透明)だと普通のCトラック24188と同じくらい(ドイツのショップで€3前後)です。

次はエンドウの連結部分です。塗装した線路なので汚く見えますが、レールの頭はくっきりと、きれいな平底レールの形状になっています。レール高は実測2.5mmだったので、コード100ですね。

HO endoh

シノハラのフレキシブル・レールです。これもきれいな平底レールの形です。シノハラは海外でも多く使われているようで、コード83と100の2種類を出しています。コード83は実測で2.09mm、コード100は2.48mmでした。

HO shinohara

(追記:残念ながらシノハラは廃業となりました。でも、金型を引き継いだIMONがHOのフレキシブル線路を製作・販売することになりました。)

最後はバックマンです。レールの頭が三角おにぎりみたいですね。レール高は実測2.54mmでした。当模型鉄道で、バックマンの線路は分岐器すべてと、その他に少々使っているだけです。

HO bachmann

1・Gゲージ
1ゲージとGゲージはどちらも軌間が45mm(1.75インチ)なので、同じ線路で走らせることができます。スケール(縮尺)から言えば、45mmの軌間は実物1,435mm(5フィート8.5インチ)のほぼ1/32で、元来はメルクリンなどの1ゲージのサイズです。

最初に入手したのがLGB(Lehmann-Groß-Bahn:ドイツ)製のGゲージの車両と線路だったので、すべてLGB製ですが、一部、Aristo-Craft(米)製の分岐器を加えたところがあります。

LGBは真鍮製のレールです。

G LGB1

レールの断面です。

G LGB

さすがに、この縮尺だと、レールは実物に近い形状ですが、全体に太いですね。野外でも使える丈夫な線路です。LGBの縮尺はだいたい1/22.5で、レールはコード332に分類されているようです。実測した高さは8.5mmだったので、1/20くらいですね。

LGBでは直線線路の基本は長さ30cm(型番10000)ですが、長い直線を作る時に便利な60cmの倍サイズ(型番10600)もあります。1.2mの4倍サイズ(型番10610)もあるようですが、購入したことはありません。

札幌時代は長い直線区間のある折りたたみ式レイアウトだったので10600を使っていましたが、直線区間が短くなった現在はすべて30cmにしていて、60cmはしまい込んでいます。

60cmは継ぎ目の「ガタンゴトン」の音が少なくなるのが物足りないと思いましたが、25mの定尺レールの縮尺で考えれば1m以上が必要ですから、60cmでも短いわけです。ロングレールが当たり前の現代では、実際の列車がそれほどの頻度でガタンゴトンと振動すると乗ってられないでしょうね。乗っている場合と眺めている場合、そして実物と模型の関係はいろいろな側面が複雑に絡みあっていて、面白いものです。

曲線については、基本のR1(半径600mm)からR5(半径2,320mm)まであります。現在の3階建てレイアウトではR3(半径1,198mm)を使っています。Gゲージともなると、フレキシブル線路はありませんので、好みの曲線半径が欲しい場合はレール単体(1.5m)を購入して、ベンダーを使って曲げることになります。枕木は別に販売されています。

上の写真を撮るために出してきた箱には「Ridge Road Station」というなつかしいシールが貼られています。

これはニューヨーク州Holleyにあった大きな独立模型店です。日本でのLGB製品の販売価格があまりに高かったので、Gゲージを始めてからずっとLGB製品の通信販売で利用していました。店頭販売がメインの店で、サイトには買物カゴなどはなく、メールで見積もりを依頼して発注していました。担当者の対応がとても丁寧で、発送も船便・航空便を選ばせてくれました。10600の箱に貼られている当時(2004年頃)の価格シールには、1本あたり価格$9.99、セール価格$7.49となっています。残念ながら、2011年に廃業してしまいました。

縮尺1/32の1ゲージの製品を出しているメルクリンも線路を出していて、1ゲージらしく、すっきりした容姿ですが、そちらは使っていないので詳しいことはわかりません。このあたりはコード250でしょうが、ネット上のフォーラムでは、実測コードは205だと報告されていました。

メルクリンなどの1ゲージ車両を載せると、LGBの線路は少しオーバーサイズの感じですが、走行させていると気になりません。戸外の庭園鉄道として楽しむ人は、ゴミなどの対策としてコード332を使うことが多いようです。

阪急2800系 1 組み立て

20年くらい前に、真鍮模型のキット組み立てに挑戦しようと思って、HO(16番=1/80)の阪急2800系のキットを中古で買っていました。

車体キットは最近に廃業したらしい「ピノチオ模型」が製造・販売したもので、30年以上前の製品でしょうか。箱に入った4両と、箱もないバラの車両が5両、計9両です。

阪急2800系は京都線の特急用車両として1964年から1973年まで製造されていました。YS-11の製造時期と同じ頃ですね。1963年に河原町まで地下部分が延伸したことで、梅田から河原町までの特急車両を作ることになったようです。当時の阪急の名車2000系(神戸線)の京都線バージョン2300系をベースにした、特急らしい、2扉のクロスシート仕様でした。

梅田を出て、十三から大宮までノンストップで、5両編成で始まり、最後は8両編成にまでなりました。1971年から冷房装置が取り付けられましたが、1975年から6300系が投入されたため、1976年から格下げされて、3扉のロングシートに改造され、各駅停車でも使われるようになり、1980年代から廃車されていったようですが、札幌に移ったので詳しくは知りません。

2800系によく乗っていたのは1966年から1971年くらいですから、まだ冷房装置が取り付けられていない時代です。冷房が入ってからは数回しか乗っていません。ということで、模型も非冷房時代が望ましかったのですが、中古で安く手に入ったのは冷房改造後だけでした。

非冷房と冷房改造後との外観の違いは屋根上だけなのですが、模型は上から見るので、印象はかなり違います。非冷房のモニター屋根(屋根に一段アップした換気用屋根)は側面に細かいルーバーがあって、手作りはとても無理そうなのであきらめました。別の模型メーカーが非冷房の真鍮製キットを出しましたが、高価だったし、モニター屋根だけをパーツで売っていなかったので、これもあきらめました。

まあ、よく乗っていても、走っている姿は梅田と十三の区間で併走する神戸線から眺めたくらいだし、京都線の淀川橋梁は一段高いので、屋根上はどちらでもかまわない気分(酸っぱい葡萄反射?)です。ともかく、真鍮製のキット組み立てという作業をやってみたかったので、いろんな追加パーツも中古品で手に入れ、不足しているパーツは樹脂でコピーするか、テキトーに手作りをする予定でした。

購入してから15年以上が経ちました。大阪に戻って2年間はレイアウト作りを続けていましたので、2014年の夏に引っ張り出して、組み立てを始めました。以下は、初めての真鍮キット組み立てにもかかわらず、8両編成に挑戦するという無謀な製作記です。

真鍮のハンダ付け、余分なハンダを除くキサゲ作業など、いろいろと練習しながら、夏の3カ月で箱として組み立てて、屋根の雨樋や乗務員用の手すりも取り付けて、真鍮模型の作り方がおおまかにわかりました。完成品の電気系を改造するだけと違って、なかなか手間のかかる「しんきくさい」作業が必要ですね。

一通り、箱ができました。一部、小物パーツを取り付けています。

先頭車4両です。

ちょっとずつ作っていって、形になっていくのは楽しい、あるいは、癖になる、というのは金工と同じですね。金工は基本的に素材から作るスクラッチ・ビルディングですが、鉄道車輌のような工業製品の精密模型を素材から作る技術はまったくありません。

冷房改造後の2800系は4両で1セットになっているので、2セットの8両フル編成にする予定です。中間車が1両余りますが、これは失敗したときの予備の予定です。

梅田向きの先頭車両Mc(動力・制御車:屋根にパンタグラフが2つあって、片方に運転台のある車両)の屋根上を作ってみました。四角い穴は冷房装置用、小さな穴は無線アンテナ用らしく、キットの段階で開いていました。

2両ありますが、付属パーツは1両分だけでした。上のほうは付属パーツを使い、下のほうは真鍮板や洋白板をサイズ合わせした自作です。こんな程度だけ、スクラッチ・ビルディングの真似事です。屋上配管は少し違った方法になってしまいましたが、塗装して走らせたら、あんまり気にならないでしょう。(そうかな?)

床下機器はだいたい揃いました(一部コピー)ので、エポキシ接着剤で取り付けました。写真の左手前がモーターを載せる動力車ですが、真鍮製の8両を1両のモーター車で動かせるかどうかは、まだ試していません。

全体をうまく組み立てられたかどうかはよくわかりません。塗装してみればアラがわかるでしょうね。

以上が3年前の夏の作業で、この状態で箱に入れておき、そのまま忘れて、一昨年と昨年の夏は別の工作をしていました。

今年(2017年)の7月に入って、暑い大阪で恒例になった引きこもりを始めたので、夏休みの工作課題を決めようとしていて思い出しました。塗装にトライできるかな、と思いながら取り出して、集めた資料写真とじっくり比較してみると、塗装前にやるべきことがまだまだ残っているようです。中間車両の屋根上配管や手すり(屋根上と冷房装置)の取り付け、さらに前照灯・標識灯の加工などです。

今年の作業は、中間車4両の屋上配管取り付けから始めるのですが、その前に準備作業が必要でした。それにしても、真鍮をほったらかしにすると、かなり汚くなりますね。

あらためて、組み立てた9両すべてを上から眺めました。左側が先頭車4両(梅田向き2両と京都向き2両)、右側5両は中間車です。

冷房装置取付の穴を眺めていて、写真の中央にある車両(M:中間動力車)の1両だけ、位置が異なったパターンになっていることに気がつきました。右側の4つは広い等間隔(T:中間付随車)になっています。4両セットが2つなので、中間動力車が1両足りず、中間付随車が2両多いという在庫です。

そこで、余っている中間付随車の1両を使い、屋根の穴を真鍮板で埋め、別の場所に穴を開けて、中間動力車に変更しました。作業直後なので、白っぽく写っています。四角い穴は開けられないので、ドリルの丸い穴のままです。

上に冷房装置を載せてみました。

これで屋上配管の取り付けができます。屋根にマスキング・テープを貼って配管位置を描き、手製の固定道具に挟みました。

卓上フライス盤にアダプターを入れてドリル盤として使い、配管止めを取り付ける穴(0.4mm)を開けていきました。ハンド・ピースのドリルでやると、不正確だし、すぐに刃を折ってしまいます。でも、ドリル盤を使っても不正確になるのは経験の無さなので、仕方ありません。

3年前に作った先頭Mc車ではマッハ(大阪の模型店)製の配管止めを使いましたが、とても高くつくし、資料写真を見たら、単なる真鍮線でも良さそうなので、手間省き・安上がりの配管止めを作ります。初めての真鍮模型キット製作なので、キットに含まれないパーツについては、自分で感じる「雰囲気」が出たら十分です。技術がないのに、それ以上の精度を求めると、ブラック・ホールになって進めません。

溝を切ったアルミのLアングルに0.3mmの真鍮線を置いて、ペンチで押します。

これで幅2mmのフックができます。屋根上用に200個くらい、後で必要な冷房装置の手すり用として150個くらい必要です。

0.6mmと0.4mmの真鍮線を配管に使い、配管止めで取り付けていきます。3つくらい穴に入れたらマスキング・テープで固定し、裏からハンダ付けしていきました。配管を少し浮かせるために、愛用のチューインガムの箱を細く切って挟んでいます。この厚さがちょうどいい感じでした。

結果はこんな感じです。配管がちょっと細いように思いましたが、1/80の0.6mmは48mmですから、まあ、こんなものでしょう。

4両の屋根上配管ができた8両のセットです。配管止めが整然と並んでいませんが、雰囲気はこれで十分です。右端2両の京都向き先頭車Tcに配管はないようです。

ついでに、制御車(McとTc)4両の前方屋根上に手すりも取り付けました。こんなところは知らなかったのですが、資料写真を見た結果で、外観の「雰囲気」作りの一環です。ついでに、京都線特急の特徴である、前面にダブルで付いていた行先表示板を掛けるフックも追加しました。行き先表示板は入手していました。

こうやって並べてみると、屋上の手すりを取り付けた位置がバラバラですねえ。一番の問題は穴あけです。穴あけ位置が全体に同じになっていません。工業製品は同じ位置になっていることが基本なのですが、位置決めのツールを作らないとだめなんでしょうね。もう遅いですが。

作業のたびに、3年前に取り付けていた前面両脇のステップを触ってしまい、歪んでしまいます。何度かペンチで修正していますが、いずれ再取付が必要になるかもしれません。このあたりも、取付の順番が重要だと気付きました。これももう遅いですが、次の機会への引き継ぎ事項です。まだまだキットの買い置き在庫があります。

一通りの作業が終わったので、前照灯と標識灯の取り付け方法を考えてみました。側面の行き先表示は塗装後に考えていいのですが、前面の照明部分は塗装前に予定を立てておきたかったのです。

キットに入っている前照灯の枠は真鍮製で、穴は小さすぎて、周りは少し前にはみ出します。穴を少し広げ、前の部分を削り、後で白っぽい塗装をする、そして、1.8mmのLEDを少し削って内側から差し込む、という方法にしました。

前照灯にLEDをはめ込んでみました。まあ、こんなものでしょう。

次は、前面上部の左右にある標識灯です。すでに1.8mmの穴が開いています。キットに入っていたパーツは丸い金属板で、それをはめ込むだけなのですが、それを使わず、点灯させるようにします。

この標識灯は、先頭の場合には種別灯として両方(特急)が「白(電球色)」で点灯し、後尾の場合には尾灯として両方が「赤」で点灯します。このタイプの標識灯は5000系くらいまで続いていたようです。

2800系を自分で写した写真はありませんが、大阪に戻ってから京都線に乗ったら、2300系がまだ現役で走っていたのでびっくりしました。元の前面は2800系と同じでしたが、その後に改造されていて、標識灯があったところに種別・方向幕が設置され、下に種別灯と尾灯が別々に付いています。これだと模型にLEDを付けるのは簡単になるのですが、そういうわけにはいきません。

ともかく、白と赤が同じ場所で、方向によって色が変わるので、市販の完成品模型(Nゲージ)ではプリズムを使っているらしいのですが、そんな面倒なことはできません。1つの標識灯に白と赤の1.8mm LEDをくっつけることにしました。

前照灯にも使う1.8mmのLEDは10年前にドイツから取り寄せたときは1個1ユーロでしたが、最近は中国通販で100個が5~10ドルです。色も各種揃っています。失敗しても気になりません。よく折る細いドリル刃も中国通販を利用するようになりました。

阪急の標識灯は白っぽい金属(ステンレス?)の枠が特徴的なので、2mmのアルミパイプをドリル・レース(ドリルを旋盤のように使う)して、標識灯の穴に差し込み、その中に光ファイバーを通して、内側から白と赤のLEDをあてる、という方式です。LEDをプラ板で固定してみました。

テストとして、チューインガムの内箱を使って、赤を点灯させます。

次は白です。

何とかなりそうです、気持ちだけは。実現したら、DCCボードから前照灯と尾灯のケーブルをそれぞれに配線すればいいことになりました。

内部の艤装は塗装が終わってからですが、車内側のハンダ付け処理がきれいにできていないために、内側は塗装するだけでは済まないようです。窓枠は金属パーツが揃っていますので、その周りを紙かプラ板で埋めるとすっきりしそうです。天井と壁を試しに紙で作ってみました。

この貼り付けなどは塗装後の作業になりますが、内部を塗装する時の参考になりそうです。

手間な作業が残っていました。屋根上の冷房装置(のカバー=キセと呼ばれています)に手すりを4つずつ取り付けます。
1つだけ試しに取り付けてみました。

0.4mmの穴を2mm幅で開けて、0.3mmの真鍮線で作った手すり(屋根上配管止めと同じ)を挿入し、裏から瞬間接着剤で止めます。0.3mmの穴で0.25mm以下の真鍮線が良さそうですが、工作能力の限界を超えます。

屋根上配管止めの穴を開けるのは薄い真鍮板なので比較的楽でしたが、キセはホワイトメタル(錫と鉛の合金)で作られていて、柔らかくて手間でした。斜めになっている部分なので、すべてを同じ位置に開けるために、木ぎれで簡単な固定枠を作りました。やっと位置決めツールを考えるようになりました。

この枠をドリル盤のバイスに挟んで、キセを入れると、斜めの位置がほぼ水平になります。

2つの穴の位置はキセを指でスライドさせます。結果はOKです。

結果はOKでしたが、慣れない手つきで30個以上に施すのは、とても手間でした。ドリル刃がどんどん折れました。不用意に刃先に触れてしまったり、キセの表面処理が悪かったりで、中国通販で10本入りを買っていたのですが、途中で追加注文をしておきました。追加が届かない状況で、最後の1本になりました。穴を開けるたびに切りくずを掃除して、刃先にオイルを付け、ゆっくり穴を開けていく、というペースで何とか終えることができました。9本折って2/3が終わり、最後の1本で残りすべてを終えました。一日に5個くらいをやると、イヤになるので、1週間ほどかかりました。

穴を開け終えたキセ30数個と、折れたドリル刃9本です。

すべてのキセに手すりを取り付けていくのも、けっこうな手間になりそうです。これが終われば、全体を組み立てて走行テストをするか、最終の磨きをして塗装に進むか、ですが、まだ予定は立てていません。暑い7月・8月と続けてきたので、しばらく休憩です。

(続く)