充電コンセント設置

2021年11月2日

10月5日に日産リーフがガレージに収まりましたが、自宅の充電設備(200V 3kW)の準備ができていませんでした。販売店で紹介してもらった大手の家電販売店に見積もりを依頼すると10万円という額が提示されました。部品代と工事内容を考えると即答しかねる金額でした。

そこで、各都道府県の電気工事工業組合が一般向けに開設している「でんき工事ホームセンター」に連絡して、電気自動車の充電設備を設置してほしいと依頼し、近所の電気工事業者(電気屋さん)を紹介してもらいました。

電気屋さんに来てもらって、見積もってもらうと、必要部品(20A漏電ブレーカELB、ブレーカボックス、防水スイッチ、防水コンセント、露出ボックス:Amazonで合計1万6千円くらい)をこちらが準備すれば、工事費用(ケーブル配管)は2万円になります、とのことでした。もちろん、すべての部品を電気屋さんに用意してもらえるのですが、部品代が少し高くなるからとのことでした。全体で4万円くらいです。

確認のため、電気屋さんに日産発行の「EV普通充電用電源回路ガイドライン」をお渡しし、それに合わせた必要部品をAmazonなどの通販で注文して準備し、10月8日に工事をお願いしました。

室内の分配器から小さな漏電ブレーカ(200V20A)を増設します。すぐ上の大きなブレーカボックス(40A)は太陽光発電用です。

増設したブレーカの位置から外壁に穴を開けて電源ケーブルを通します。
外壁にボックスを取り付けて下へ配管しています。右にあるのは太陽光発電のパワーコンディショナーです。

ガレージの中央にあたる場所まで配管してもらいました。

充電コンセント部分です。上はスイッチ、下がEV用200Vコンセントです。

充電コンセント設置が終わってから、別工事として、貫通コンセントを設置してもらいました。これはガレージのクルマから100V(1500W)を室内に回すために考えた設備です。

リーフの場合はインバーターを別途用意する必要がありますが、トヨタのハイブリッド車などでは100Vコンセントが標準やオプションになっています。クルマから電源ケーブル(両端のプラグはどちらもオス)を貫通コンセントにつなげば、家の中に100V電源を取り入れることができます。要するに、外壁(下の写真の左)と部屋の壁(右)にアース付きコンセントを取り付けて、ケーブルでつないだだけです。

部品込み5千円で工事してもらいました。電気屋さんはこんな工事は初めてだと笑っていましたが、役割はわかると言ってもらえました。

充電コンセント設置が完了して、実際に充電ケーブルを使って充電してみると、ケーブルのコントローラ部分が重くてぶら下がるので、ケーブルの耐久性が気になりました。問題はないでしょうが念のため、10月14日、コントローラ部分を支える台を手作りしました。

その後、充電のたびに7.5mの充電ケーブルをクルマのトランクから出したり入れたりするのが面倒だし、この充電ケーブルは原則として自宅でしか使わないことに気がつきました。そこで、充電コンセントを囲む箱を作ることにしました。

DIYショップで6mm厚900mm×900mmのシナ合板を買ってきて、現物合わせの寸法で枠を作りました。合板なので、防水用の塗装はたっぷり重ね塗りをしています。

これはケーブル保持のための手作り部品です。黒いコネクター受け部品はAmazonで千円ほどで売っていました。

屋根を付けて外壁に直止めしました。延べ1週間ほどかかって、11月1日に完成しました。

前扉を開いたところです。

充電中です。

これで充電の作業がとても楽になりました。

その後、電源ケーブルの取り回しのため、箱の下に切り込みを入れました。

また、100Vの外部コンセントしかない場面を想定して、アダプターを作っておきました。

機能確認した写真です。まあ、100Vで1500W入力だと一晩で20%も入りませんので、使うことなく忘れてしまいそうですが、100Vでも充電できることの確認でした。

電気自動車

2021年11月1日

2020年1月に5kWの太陽光発電パネルを屋根に設置して以来、売買電の年間収支はほぼプラスマイナス・ゼロとなっています。この先、2030年以降は発電設備の保証も売電契約も切れるし、日本の再生可能エネルギー政策も不明なので、どうなるのかわかりませんが、自家発電という夢は実現したので、現状にはとても満足しています。

一方、2回目の車検を11月に迎えるクルマ(ガソリンエンジン車)を乗り続けるかどうかについては今年の春頃から思案していました。そろそろいろいろな安全装備を装着したクルマに替える時期だろうし、ハイブリッドではない電気自動車(BEV: Battery Electric Vehicle)を太陽光発電で充電してみたいという気持ちもありました。でも、日本で販売されているBEVの選択肢は限られています。

そんな気分でBEVの中古車市場を調べてみると、日産リーフの1年落ち程度の中古車にお手頃感がありました。数パーセントのバッテリー劣化や、電気自動車には多額の補助金が出ていることなどがあるからでしょうね。

日産リーフは2017年にフルモデルチェンジしたものの、プラットフォームはBEV専用設計ではなく、メーターパネルは古めかしく、バッテリーの温度管理装置はない、など、人気は落ちていると聞いていましたが、それなりに熟成された感もあり、程度のいい中古車はリーズナブルで、未知の電気自動車を楽しんでみたいという気になりました。

ということで、10月5日には2020年式のリーフe+(型式ZE1、バッテリー容量62kWh)を連れて帰って来ました。近鉄50000系「しまかぜ」みたいな配色です。

1カ月足らずで300kmほど一般道と高速道を走ってみた印象は、走行ノイズはそれなりにありますが、エンジンの音・振動がないので、運転疲れは少ないようです。これまで車内で聴く音楽はポップスばかりでしたが、車内の騒音レベルが下がって、BOSEスピーカーの音質がかなりいいので、ジャズやクラシックも聴くようになりました。

加減速の応答性には驚きました。アクセルを踏むとモーターによる加速、アクセルを緩めると回生ブレーキによる減速がほとんど遅滞なく起こるので、これまで通りのアクセルワークでは前後にギクシャクしてしまいます。この加減速にエンジン音と振動が伴わないので、とても不思議な感覚です。

昔、千日前で遊んだバンパーカー(ぶつけ合う電動カートのダッチェムカー: DODGEM)みたいなワンペダル走行(e-ペダル)も試しましたが、これまでずっとアクセルとブレーキの2ペダルで運転しているので、慣れるまで時間がかかりそうだし、慣れると緊急時にまごつきそうだし、クリープ現象の動きもなく、別のクルマに乗り換える支障にもなりそうなので、やめました。

2週間くらい経つと、急な加減速は不要なので、これまでのガソリンエンジン車に近い加減速感になる「エコ・モード」に常に設定しておくようになりました。

重いバッテリーが底にあるので重心が低くて安定していると言われていますが、タイヤ(エコタイヤ)のせいか、カーブで少しロールするのを感じます。

安全装備は最近のクルマらしく、一通りは揃っています。ただ、やたらと電子警報音が室内で鳴るばかりで、うるさく感じます。狭い道や駐車場で、危険ではない(ドライバーはわかっている)接近でも警報音を鳴らし続けるのは警報音慣れになってむしろ危険かもしれません。プロパイロットの車線維持機能も不十分なので、結局オフにしました。安全装備と警報のシステムはまだまだ改良が必要ですね。

オート・パーキングが日産自慢の装備らしいですが、一度だけ広い駐車場で試したら、とても面倒で使っていられないという印象で、その後は忘れています。アラウンドビュー・モニターはきれいに写るので、こちらは重宝しています。

燃費ならぬ電費(1kWhあたりの走行距離)は5~7km/kWhくらいでしょうか。1kWhは買電で20~25円くらいなので、100円で20kmは走るというイメージです。62kWhのバッテリー満充電で400km以上走行可能ですが、冷暖房の消費に加えて、上り坂や高速走行でも電費悪化が起こるので要注意です。

太陽光発電で直接充電するのが理想ですが、自宅充電の定格(200Vで3kWh)を発電する機会は少ないものです。充電ケーブルを接続すれば必ず3kWh分が充電(消費)されますが、そのすべてが太陽光でまかなわれているとは限りません。条件が良ければ太陽光発電のみで充電中の表示になります。

実際には自家消費分を合わせて4kWh程度の発電量が必要になりますが、小さな雲でもかかると発電量が減少するので、不足分は買電、余剰分は売電という電力の系統連系になっています。

基本は自宅での200V普通充電で、自宅外での急速充電はビジター利用でまかないます。電気自動車(日産リーフ)がどんな楽しさと課題を持っているかを体験する生活が始まりました。

シルクスクリーン展:SILX’21

2021年10月11日

2021年のシルクスクリーン展(SILX’21)は10月10日(日)から16日(土)の開催で、11日に行ってきました。会場はいつものGallery キャナル長堀で、案内状の絵はリーダーの和田さんの作品(十三付近から眺めた梅田)です。

今日は10月中旬とは思えない蒸し暑さ(29.4℃)でした。

新型コロナウィルス感染防止のために、長堀通の入口、裏の鰻谷通りの入口ともにドアを開放していましたが、ギャラリー内は冷房が効いていて快適でした。

月曜の昼下がり、ゆっくり作品を鑑賞させてもらいました。

今年も体験コーナーは案内状に使われた和田さんの作品の仕上げ(最後の一刷り)です。

和田さんが体験指導をしていました。音は消しています。

左が仕上げ前、右が最後の一刷りで仕上がった作品です。

もちろん、恒例の来年のカレンダー展示・即売もありました。今回も毎月が楽しみになる作品集になっています。

今日はメンバーの皆さんとゆっくり話ができて、1時間半ほどを楽しく過ごすことができました。また来年を楽しみにしています。

 

淀川、秋の夜

2021年9月29日

今年の夏は新型コロナ・ワクチンの接種で始まり、8月は厳しい暑さが波状で続きました。模型作り(南海の電気機関車)は最後のキャビン製作で試行錯誤を続けていますが、まとめる段階には至っていません。

そんな夏が終わって、秋の夜の淀川堤防散歩はとても気持ちが良くなってきました。

9月21日は8年ぶりの旧暦中秋(8月15日)で満月になったそうですが、残念ながら淀川堤防から見上げる空は雲で覆われていました。

翌22日は十六夜で、それなりに月が見え、堤防から東(生駒山の方向)を向いて写真を撮りました。

堤防外側に立っている塔の上にはいつも自宅で様子を眺めている河川カメラ(太子橋警報局)があります。ススキの向こうに街の灯が見えるのが淀川堤防らしいところです。

堤防の両側は背丈以上のススキや雑草が伸びていて、8月は虫の音がかしましかったのですが、今は優雅な虫の音ばかりになりました。

散歩していて、月を見ながら虫の音を聞くのは気分のいいものですが、堤防上の舗装道路には虫たちも多く上がってくることを知って、気を遣うようになりました。最初に見つけたのは多くのカタツムリ(蝸牛)でした。

靴で貝殻状のものを踏んだ感触があって、道路上をライトで照らしたら、カタツムリがあちらこちらでうごめいていました。頭から尻尾まで4センチくらいでしょうか。どうして草むらから道路に出てくるのかわかりませんが、カタツムリを見たのは久しぶりでした。

そして、カタツムリと同じくらいの数で道路上に出てきていたのがショウジョウ(ショウリョウ)バッタです。

バッタは産卵のために草むらから出てくるそうですね。バッタもカタツムリ同様に踏まれてしまうようです。

午後8時過ぎの淀川堤防散歩では、30分ほどで5人程度とすれ違い、5台くらいの自転車と出会います。道幅2~3mくらいの道路をそれなりの人と自転車が行き来するわけで、道路上に出てくるカタツムリやバッタには被害甚大となっているようです。こういう世界があることを知ってしまったので、電灯で前を照らしながら注意して歩くようにしています。

サクランボの収穫 2021

2021年4月27日

3月3日に花が満開となったサクランボ(桜桃)にはメジロがやって来るばかりで、虫が少ないようで心配していましたが、相当な数の実が赤くなりました。風媒・虫媒・鳥媒、何でもありで自家受粉をしてくれるのかもしれません。ヒヨドリはまだ気がついていないようです。

いつもは5月初旬なのですが、2週間ほど早く、4月25日に収穫しました。

剪定した枝にもたくさん実が付いています。

いつものようにトコが興味深そうにしていましたが、実ではなく葉を食べかけたので引き離しました。

収穫分を体重計に載せました。1.7kgで、これまでのベストです。

きれいに洗いました。

翌26日に手の届く範囲で赤くなっていたのを採ったら、追加が500gほどで、合計2.2kgになりました。

生食すると、とても新鮮で甘酸っぱい味と香りが拡がりました。
まだ、多くの実が枝に残っていますが、それらは野鳥へのプレゼントです。

27日、ジャムにしていきます。

サクランボジャムの完成です。

 

南海凸電 9 パンタグラフ改訂版

2021年4月26日

今年に入って、パンタグラフ周りのパーツを作ろうと思っていましたが、古いボケた写真を眺めていて、パンタグラフの幅が広すぎることに気がつきました。

このパンタグラフはLGBのパンタグラフのサイズで作ったので、幅もLGBそのままのサイズでした。この幅のままだとパンタグラフ周りのパーツを取り付ける場所がありません。

現物のサイズはわからないのですが、写真の雰囲気からすると、幅を2割くらい狭くする必要があるようです。そこで、幅70mmだった台座を55mmに、幅60mmだった骨組みを45mmに縮小します。骨組みの長さはそのままなので、横から見ると同じ形です。

台座を作り直す気にはならなかったので、中央をブッチリ切り取ってつなぎました。

両側には台座をネジ止めしています。この台座には碍子などを取り付けていくので、ハンダ付けをしてしまうと大変でした。横置き碍子はプラ板を加工しました。

実車の碍子止め金具は左右で少し違っているようですね。

全体を組み立てました。骨組はまだテープによる仮止めです。サイズと雰囲気は良くなりました。写真では試作中の屋根に載せています。

台座から真鍮棒がニョッキリ出ていますが、これはパンタを下げた状態にしておくストッパーです。他に方法が思いつかなかったし、それほど目立たないだろうと思います。

真似したLGB(右)との比較写真です。初期版より少し低く調整しました。

動きの動画です。音は出ません。

これでだいたいパーツは揃ってきたので、そろそろ塗装・組立の準備に進もうと思います。

「チャーリーとの旅」はフィクション

2021年4月13日

ジョン・スタインベック(1902-1968)の晩年の作「チャーリーとの旅」(Travels With Charley: In Search of America, 1962)はスタインベックが1960年に愛犬チャーリーと特注のキャンピングカーで3カ月にわたってアメリカを周遊したノンフィクション紀行文で、ノーベル文学賞を受けた年に出版され、ベストセラーになりました。今でも多くの読者がいると思います。初めて読んだのは翻訳本で、1987年にサイマル出版会が出した大前正臣訳(改訂版)でした。

大前正臣訳の「チャーリーとの旅」の初出は1964年(弘文堂)ですから、オリジナルが出版されてから2年後に翻訳が出ています。また、2007年には別の訳者の本(竹内 真訳 ポプラ社)も出版されています。

アメリカの路上文学は好きで、いろいろと読みましたが、この本が特に楽しかったのは、スタインベックと同行した老犬チャーリーがスタンダードプードルだったことです。学生時代に読んだコンラート・ローレンツの「人 イヌにあう」でプードルを知って、「チャーリーとの旅」を読んで、スタンダードプードルを飼うことになりました。昨年亡くなったパスカルJrは我が家で2頭目のスタンダードプードルでした。

さて、サイマル出版会の「チャーリーとの旅」の裏カバーには次のように書かれています。
「ノーベル賞作家スタインベックは、アメリカ再発見を志し、愛犬チャーリーを連れて、自らキャンピングカーを運転するアメリカ一周の旅に出た。この作品は、その時の孤独と模索の旅行記で、文豪一流のユーモラスな筆致で迫る”変わらざるアメリカ”の姿は、凡百のガイドブックにまさる、アメリカの本質への案内でもある。」

また、シカゴ・トリビューン、ボストン・ヘラルド、朝日新聞、毎日新聞などの書評も記載されていて、いずれも旅の記録として見事な筆致という雰囲気で絶賛しています。

私ももちろんノンフィクションとして読みましたし、読後感想として、1983年にアメリカ横断ドライブをする前に読んでいたら、ルートを少し変えていたかもしれないと思ったほどでした。

ところが最近、プードルのことをネットで調べていたら、もちろん「チャーリーとの旅」がヒットするのですが、その中で気になる話題を見つけました。スタインベックはチャーリーと旅をしていなかったという記事です。

最初に読んだのは”Reason”というネット上のフリー・マガジンでした。アメリカのジャーナリストBill Steigerwald氏が2011年春に書いた記事(英語)で、タイトルは「ごめんね、チャーリー(Sorry, Charley!)」となっています。

Steigerwald氏は半世紀前にスタインベックが見聞きしたアメリカ各地での風土・文化を調べるために、自分自身で「チャーリーとの旅」の1万マイルのルートを辿り、日程を確認していったそうです。それで明らかになったのは、スタインベックが描写した場所・場面、人との交流の記述がスタインベックの当時の行動記録とほとんど一致せず、架空の描写であると判断せざるを得なくなったというものでした。

このReasonの記事は、Bill Steigerwald氏自身の著書「Dogging Steinbeck: Discovering America and Exposing the Truth about ‘Travels With Charley’, 2012」(未読)の抄録だろうと思われます。

この話題はWeb版のThe New York TimesにCharles McGrath氏の署名記事(2011年4月:読むにはアカウントが必要)で紹介されています。こちらの記事のほうがカラー写真も入っていて、よりわかりやすく書かれていました。

McGrath氏の記事では、ジョン・スタインベックの息子に確認したところ、父は購入したキャンピングカーでの旅行などしておらず、自宅に置いたキャンピングカーの中で原稿を書いていただけと証言しています。

もう10年も前の記事ですから、これが事実だったら日本でもそれなりの議論と解説が出ているだろうと思って、日本語でネット検索をしてみましたが、何も見つかりませんでした。

友人のアメリカ文学の専門家に聞いてみました。彼はスタインベック研究者ではなく、また「チャーリーとの旅」も未読だったそうですが、日本のスタインベック学会で「チャーリーとの旅」についてのフィクション疑惑の話題は聞いたことがないということでした。でも、フィクションのほうがスタインベックのアメリカ像を表現しているのでは、というご意見でした。

Wikipedia(英語版)にも「チャーリーとの旅」の話題が取り上げられていました。当時のスタインベックは体調も優れず、チャーリーだけを乗せて3カ月のキャンピングカーでの旅行は無理だったようです。未見ですが、原書2012年版にはそういう解説が載っていると書かれています。

ともかく、久しぶりに「チャーリーとの旅」を読み直してみました。上記の情報から私の読書態度が変化しているのは否めませんが、確かに実際の旅をしている時系列での描写という流れはあまり感じられなかった一方、取り上げられているエピソードは具体的で読み応えがありました。最後のテキサスやニューオリンズあたりの話題は、21世紀の読者にとってはステレオタイプ的要素が濃いように思えますが、それは60年を経た昨今でもアメリカ文化の根にあるように感じます。

晩年には作家として行き詰まっていたという批評もあるようで、少し様態を変えた叙述を試みたのかもしれません。その点では、こういうノンフィクションらしいフィクションを書き上げたのがスタインベックだったのだろうと今は感じています。個々の文化論トピックは時系列とは無関係のノンフィクションで、紀行文としての記述の様態がフィクションだったと言えそうです。

フィクションを実話の紀行文であると明記したことが問題なのでしょうね。これはフィクションですと明記すれば、ほとんど実話でもかまわないようですが、逆は許されないのかもしれません。Steigerwald氏がfraud(詐欺)という言葉を使っているのはそのことを示しているようです。

でも、「チャーリーとの旅」での地元民との会話は存在しなかったとしても、スタインベックがいつかどこかで地元民と会話して、それらを整理したものであれば、それはノンフィクションと言ってもいいように思えます。「怒りの葡萄」はフィクションですが、その時代のアメリカを切り取った文化論としてはノンフィクションと言える、というのと同じ構造なのかとも思います。小説にフィクション・ノンフィクションの厳密な区別をつける必要はなさそうです。

スタインベックの「チャーリーとの旅」がフィクションだとわかってから読み直してみても、私の愛読書の位置づけの変化はありませんでした。スタインベックの創作としてそれだけの内容を持っているとあらためて感じました。スタインベック自身がフィクションだと書いておいてもかまわなかったと思いますが、60年前の話ですから、どちらでもいいような気もします。

旅行に連れて行けなくてゴメンネ、となったチャーリーはドライブ好きで利発なスタンダードプードルだったようです。私が「チャーリーとの旅」を読んで選んだ最初のスタンダードプードルのショパン、その後のパスカルJr、どちらもドライブが大好きでした。長距離ドライブはしていませんが、一緒に過ごした長い時間を思い出します。

 

春の庭作業

2021年4月12日

1.モッコウバラのアーチ
門扉の横に5年ほど前に植えた白のモッコウバラがとっても繁茂しています。

毎年よく伸びるので切っていましたが、もったいないので、アーチを作ってみようと思いつきました。4月2日、百均ショップで園芸用ポール(16mm径)や継ぎ手を、DIYショップでアーチを買ってきました。ステンレスの取り付けサドルなども含めて1,500円くらいでした。

アーチ(11mm径の5本セット)は一番大きなものですが、それでも少し狭いので、門扉の幅に合わせて拡げ、4本をスペーサーで固定しました。

両側の壁面にサドルでポールを固定し、アーチを結びつけました。0.8mm径のステンレス針金で補強しています。これはモッコウバラが生えている側です。

翌3日に完成しました。作業時間は延べ5時間ほどでした。その後に両側のポールを短く切り、壁面の色に合わせて塗装しました。モッコウバラの枝先はアーチの半分以上に届いています。来年には全体を覆うことを期待しています。

2.樹木伐採
4月7日、アーチを作ってから前庭を眺めていたら、狭い場所なのに高い木が2本そびえています。引っ越してから数回枝払いをしましたが、10年ほどで2倍くらいの高さになっています。

右はマキ(イヌマキ)ですが、左側は名前もわかりません。左側の木を思いきって根元近くまで伐採しました。小さな電動のこぎりを使って枝と幹を徐々に切り分けていく方法です。伐採作業時間は30分くらいでした。

これでやっと後ろにあった乙女椿が外から見えるようになりました。まだ少し花が残っています。

3.マキの切断
こうなるとイヌマキが巨大に見えてきます。4月9日、伐採作業に慣れてきたので、玄関屋根くらいの高さに切ることにしました。

このマキの幹は太くて枝が多いので、切り取る場所から上の枝を下から順番にすべて切っていきます。

葉のある枝をすべて切り取ってから、幹を上から40cmくらいずつ切り落としていきました。

1時間足らずで切り取り完了です。一週間ほどですべての作業が終わりました。

すっきりして夏を迎えることができそうです。

 

PCの電池交換

2021年3月8日

10年くらい前のデスクトップ・パソコンを模型室に置いています。クラフトロボでの紙の切り取り、DCCの設定確認作業、工作中にNASにアップしている写真や図などのチェック、そしてNASからのBGM用です。

去年の2月にWindows 7を10に更新しましたが、今日、マザーボードのボタン電池を交換しました。これまで何回かやっている簡単な作業ですが、数年に一回くらいの頻度で普段と違うコンピュータの画面が出ると、「あれ!なにこれ?」と驚いてしまいます。

電源を入れると、最初にASUS(マザーボードのメーカー)のロゴ画面が出ます。

普段は数秒するとWindows 10のロゴに変わってWindowsが立ち上がります。でも今日はUEFI (Unified Extensible Firmware Interface)という機器構成などの設定編集に入る画面が出て、そのままで止まってしまいました。これは最初のASUSロゴ画面の状態でF2を押したときと同じです。

あれ!なにこれ?、何かトラブル発生かと思って、F1を押すと、UEFI(BIOS) 編集の画面が出ます。

画面の左上に時刻と年月日が出ていて、2009年1月1日の0時0分38秒となっており、時刻の秒は進んでいきます。初期状態で電源が入ってからの時間で、要するにマザーボードがリセットされたことを示しています。

これはたいていの場合、マザーボードのボタン電池が消耗したというサインですね。ボタン電池を交換しても症状が治らなければ、いろいろ面倒なことが起こっている可能性があります。

ボタン電池へのアクセスがいいかどうかを調べるために横の蓋を開けると、CPUファンの下に見えていました。常備しているCR2032なので、すぐに交換しました。このPCで電池交換をしたことがあったかどうか記憶にないので、今回は電池にマジックで年と月を書き入れておきました。

交換してから電源を入れたら、いつものようにWindowsが立ち上がりました。念のため、いったん電源を落として、十分に内部の電荷を無くしてから、再度電源を入れて、BIOS編集画面を出したら、日時はネット上から取り入れられて、キープされていました。

この段階の日にちはWindows 10の更新があった3月4日になったままですが、Windowsの設定で同期させると実際の日時になりました。

ボタン電池交換はデスクトップ(ミニタワー)PCなので簡単な作業ですが、それでも、PCケースの蓋を開けたことのない人にはそれなりのトラブルになるでしょうね。

このボタン電池はコンピュータの電源を切っても、日時やUEFI BIOSの変更状態を保持するために使われていて、3年以上は持つようです。最新のPCでもこういう電池が入っています。

電池を外した段階で、そのままWindowsを立ち上げる操作(BIOSの変更無しで編集から出る)をやってみたのですが、Windowsは問題なく立ち上がって動きます。ということは、このPCはBIOSが初期状態に戻ってもかまわない構成になっているわけで、変更状態を維持するための電池は不要な気がします。にもかかわらず、UEFI編集画面をスキップしてWindowsを立ち上げる方法を見つけることはできませんでした。スキップできれば、日時の同期(取得)はWindowsで設定可能だと思います。

ノートPCの場合は主電源としての内蔵バッテリーがあるので、内蔵バッテリーが完全に消耗しない限り、ボタン電池は不要だと思いますが、それでもやはりたいていのノートPCにもボタン電池は入っていて、その交換はとても面倒なことが多い(手間・費用)ようです。Macにもボタン電池は入っているようですね。

テレビやクルマのリモコンにも電池が入っていますが、電池が消耗したらリモコンが効かないのですぐにわかります。でも、電源を入れて動くコンピュータに使い捨てのボタン電池が使われているのを知っている人は少ないにもかかわらず、その消耗を知らせる明示的なメッセージが出てこないのは不思議(不親切)です。

現在は3台のPCを使っていますが、すべて待機電流を流さないように、使用を終えたら電源を完全に切っています。これはどちらがいいか議論があるようですが、待機電流を流しておけばボタン電池の寿命は長くなるようです。それでも何年か経てば必ず寿命が来てしまいます。

百均で2個入りが売られているボタン電池のために、数年に一回、忘れた頃に「あれ!なにこれ?」と驚かせ、交換の手間をかけさせるのはやめてほしいなと思います。マザーボードからボタン電池を無くしてもらいたいのですが、今でも何か乗り越えられない半導体技術の壁があるのでしょうかね。交換不要の充電池でもよさそうで、マザーボードの追加コストが千円くらいならかまわない気がしますけど、充電池にも寿命はあるので、PCを長く使うと同じことかもしれません。

サクランボが満開

2021年3月3日

今年も庭のサクランボ(桜桃)が満開になりました。昨日は春一番で少し散りましたが、今日が一番の盛りのようです。

メジロがやって来ました。

蜜を吸っているようです。

ここ2年はサクランボの実が(ヒヨドリに食べられずに)多く残り、ジャムを作ることができました。庭のサクランボはこれ1本だけなので、自家受粉する品種だと思いますが、今年は虫が少ないようで、メジロだけではどれくらい受粉して実になるのかわかりません。風だけで自家受粉できるのか、受粉の仕組みはよくわかりませんが、5月に確認できそうです。