阪急2800系 9 電装2

前回の記事をアップした直後に接触不良の主たる原因がわかりました。

これまで、接触不良となりそうな箇所を整備していたのですが・・・。

やっと気がついたのは、ボルスター(写真中央の両側が曲げられた金具)をネジ止めする台車枠(左上)のネジ穴周辺です。台車枠の裏を塗装したときにマスキングしていたのはネジ穴だけでした。ネジ穴の周りも導通をチェックするべき場所のようですね。

日光モデルの台車はボルスターをネジ止めしても、少し台車枠が動く構造になっています。簡単に車輪の水平を取るためでしょうね。そのため、ボルスターと台車枠との間に少し緩みがあって、ネジ止めだけでは接触不良が起こるようです。動力車に使っているエンドウのMPギア用のボルスターは台車枠にしっかり固定されるので、接触不良は起こっていませんでした。

上がネジ穴だけを掃除した台車枠で、下はネジ穴周囲の塗装を落とした台車枠です。

すべての台車をばらして、ネジ穴周辺の塗装を落として、組み直しました。

この対策が終了した床下には、床の穴にタップで2mmのネジ切りをして、プラスチックのビスで、台車の回転防止ピンを取り付けました。

特に必要はないのですが、作業の区切りマークです。

接触不良テスターでチェックしている動画です。音が出ます。

これでパーフェクトかどうかわかりませんが、まあ、気にすることではなくなりました。今後、照明が点滅した場合はレールか車輪の整備になるでしょう。

さて、先頭車(2811と2851)の前照灯・種別灯(通過標識灯)・尾灯の取り付けです。配線するための現物合わせで、紙をベースにして、各ペアのLED位置を決めて接着しました。LEDアセンブリーの出来上がりです。

5mAのCRD(前進・後退で共通の1個)を入れて配線し、デコーダーにつないでみました。

前進での前照灯と種別灯の点灯です。

尾灯です。

この状態で車体に仮止めしてみました。
前照灯です。種別灯の雰囲気はまあまあです。

尾灯です。

これも、まあまあです。しかし、前照灯が消えると、枠がきれいではありませんねえ。仕方ないことですが、こんなアップで見ることはないでしょう。ホコリが付いているのは掃除します。

2811と2851へのデコーダー配線と取り付け準備です。すべて天井に貼り付けることにしました。床下との接触スイッチはブリッジダイオードを入れずに天井へ配線して、デコーダーと天井照明に分配します。分配してから、天井照明にブリッジダイオードと抵抗を挟みました。

2811にはパンタグラフが2基あるので、天井板を貼る前にパンタグラフをネジ止めしなければなりません。天井照明のLEDテープの位置決めと、作業の順序がちょっとややこしい感じです。

上の車両用にはLEDアセンブリーの遮光のために塗料を塗っています。

LEDアセンブリーを接着剤で貼ってしまおうかと思いましたが、間違えたり、修理が必要になったりした時にたいへんなので、小さなマスキングテープで固定するくらいにします。

紙で遮光天井を作ったら何とかなりそうです。

内装の天井を貼る直前までハンダ付け作業を残します。その準備として、2811と2801の屋上機器をエポキシ系接着剤で貼りました。このあたりは、強く触れるとポロリと落ちるかもしれませんね。そのときは貼り直しで十分だろうと思っています。

次は、動力車(2831)へのデコーダー(ESU LokPilot V3.0)取り付けです。モーターも出っ張っているので、デコーダーは床に置くことにしましたが、接着剤で貼るのもどうかと思い、紙でポケットを作って床に貼りました。少し斜めにプラ材を貼って、出し入れを容易にしました。

デコーダーからの線を切って、この状態で配線します。

配線を終えて、完了です。

しかし、動力車を中間車にしたのは、デコーダーのファンクション機能を何も使わないので、ちょっともったいないと感じます。組み立てを始めるときに、動力車を先頭車両にすると、牽引はいいでしょうが、逆走で押す場合に脱線する可能性があるのではないかと思ったからなのです。動力車を2831にしたのも3両目になるからでした。でも、最初のテストランで最後尾から押して問題はなかったので、その時が変更する機会だったかもしれません。

中間車両2891の内装(壁・窓ガラス・天井)を試しに取り付けて、デコーダーを載せた動力車床で走らせてみました。音が出ます。

ちょっと車内が明るすぎるような気がしますが、まあいいことにします。8両をすべて連結してチェックするのはもうしばらく先になります。

以上で電装作業は終わりました。各車体側の接触スイッチ端子を取り付ける必要がありますが、それは内装を終えてからの予定です。この後、もう一度クリアで車体の表面をきれいにして、内装に取りかかります。

もう梅が満開です。桜が咲く頃には完成させたい、という期待ですけど。

(続く)