扇形庫 1

2016年6月14日

Walthersの転車台(ターンテーブル)は調子がいいのですが、フレキシブル線路をそのまま取り付けただけなので、全体に製作途中の感がありました。
そこで、線路周囲を厚紙で覆っていくなど、路面の簡易美装を始めました。

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その作業の途中で、置いてある機関車にホコリがけっこう溜まっているのに気がつきました。
こっちの対策のほうが大事だと思い、急遽、扇形庫(機関車の車庫:ラウンドハウス)を手持ちの材料で自作することにしました。地面の整備は後回しです。5月の初めでした。

いつものごとく、技能レベルに見合った、思いつき重視の簡単工作になります。
先ずは基礎作りです。
転車台を設置している板がヘンテコな形状なので、実物合わせで、扇形庫の土台となる基礎枠を置いていきます。
材料は桧の角棒(9ミリ)と板材で、接着はすべて木工ボンドです。

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両側の角棒の先端が扇形庫出入口の弧の両端になる部分です。
奥行きは、中央あたりの車庫にBig Boyが入るように決めました。
逆方向からの写真です。

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メンテナンスを考えて、建物全体を上に持ち上げられるように作りますので、基礎は下の板には固定(接着)せず、置いているだけです。ただ、構造全体をそれなりにしっかり作らないといけないので、角棒でフレームを作ります。

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この作業と平行して、弧になる機関車出入口を厚紙で作りました。薄いシナベニヤあたりが望ましいのですが、手持ちの薄い板がなかったので、厚紙になりました。
転車台の中心からの距離で弧を描き、型紙を切り出しました(次の写真の下側)。
この型紙の弧に合わせた長さの長方形を厚紙で作り、出入口を書き込みます(上側)。

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出入口の上部は半円形にしたいので、円切りカッターで切り取ります。

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出入口の下部を直線に切り、出入口ができました。ちょっと薄いようです。

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この作業は、いろいろ誤算があって、最終品まで4回繰り返すことになりました。

出入口の上部で厚紙を固定するために、桧の板材を型紙に合わせて弧を作りました。カーブが固定されるように、曲げた板材2枚を貼り合わせています。
出入口を合わせてみました。まだ弧の板材は寸法通りに切っていない状態です。

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この写真をよく見るとわかるのですが、一番大きな誤算が見つかりました。
写真の右から2番目の線路の位置が少し(1ミリほど)左にずれています。厚紙で扇形庫出入口を作っていて、均等に配分して切り取ると、車両が柱にぶつかることで発覚しました。転車台を設置した1年半前のデタラメ工事が原因です。
転車台の停止位置調整は自由にできるので、これまでわからず、不都合もありませんでした。さっそく、その線路の敷設をやり直して、転車台の位置調整をおこないました。この記事の最後の写真と見比べると、わかるかもしれません。
こういう過去のデタラメ作業による不都合はよくあることで、新しいプロジェクトを開始すると発覚して、工事中断になります。

同時進行で、建物の柱・梁を作っていきます。
前面の弧を寸法通りに切って貼り付け、後ろの梁と結びつけて連結・強化するために、少し角棒の使い方を変えました。

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この段階で、DDA40Xで出入りチェックをしました。
出入口の幅は42ミリとしていましたが、弧を描いた型紙、上部の板材の曲げとがぴったりにはならず、一部、DDA40Xが左右で出入口に触れるところがあり、出入口の作り直しとなりました。
このあたり、下手な手作業の結果がしっかりとあらわれます。

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この状態で取り外せます。

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後部の土台の貼り合わせがヤワでしたし、壁を固定するために、後ろの梁を増やしました。
そして、壁を仮置きしました。
壁は2.5ミリ厚のラワンベニヤです。現実サイズでは20センチ厚くらいになります。
窓はカッターで切り取りました。できるだけ窓を大きくして、中が見えるようにしています。

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壁を木工ボンドで接着しました。これで全体がしっかりしました。

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屋根も同じラワンベニヤで、現物合わせで切り取って、かぶせてみました。

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ちょっぴりずれていて、板に反りがありますが、修正できるレベルです。
屋根は接着せずに、蓋をする感じで仕上げるつもりです。
このままでは、車庫に入っている機関車が見えないので、屋根にも穴を開けて、天窓を作る予定です。
まだ、出入口の厚紙加工が完成していません。

以上、6月10日まで約1カ月の製作過程でした。

続く