LANケーブル交換

2024年4月13日

無線LANルーターから3つの部屋までLANケーブルを天井裏経由で回したDIY工事から10年以上経ちました。その間、特に支障は無いながら、いつもインターネット回線の速度が遅い(100Mbps未満)ことに不満を持っていました。

先週、10年前にLANケーブルを回した部屋のうち、ネットワーク・オーディオのみを使っていた場所で初めてコンピュータをつなぐ機会がありました。ブラウザーを立ち上げて、何気なしに回線速度を調べてみたら、出た数字が430Mbpsだったので、とっても驚きました。

ちょっと信じられなかったので、何度が繰り返してみましたが、だいたい400Mbps以上という値でした。この測定サイトの回線速度は大きめに出るようですが、同じ測定サイトで普段使っているPCでは、いつものように、93Mbpsと出ます。4倍以上の違いです。このケーブルも同じルーターから取り回した配線です。

ここでやっと、回線速度が遅かったのがLANケーブルの問題だったと気が付きました。

DIY配線工事をしたときは、無線ルーターから10m以上が4カ所はあったので、CAT6のLANケーブル100m、RJ-45コネクタセット、自作工具一式を揃えて、配線した場所でRJ-45コネクタを取り付けていきました。

配線後の導通チェックはやりましたが、なぜかすべての回線速度の測定をしなかったのです。インターネットの開通ができればOKとしていました。

遅まきながら、メインのコンピュータにつないでいるLANケーブルを外して、CAT6Aの20mの市販ケーブルに置き換えてチェックしてみたら、こちらでも400Mbps以上の速度が出ています。

天井裏配線を交換して、やっとギガビットLANの雰囲気が感じられるようになりました。この交換で、当然ながら、NASとの転送速度も10MBSほどから100MBS以上まで、10倍ほど速くなりました。

長期の不満が単なる不注意に起因していたわけですが、とてもすっきりしたので、過去の不満は忘れてしまいました。

 

 

 

IPoE接続への切り替え

2020年3月30日

このところ、インターネット接続(ダウンロード)がとても遅くなっていました。以前から速くはないと思っていましたが、最近は夜になると、グーグルのインターネット速度テストでは1Mbps(1メガビット/秒)を下回ります。他の速度測定サイトでは数Mbpsにはなりますが、いずれにせよ、ADSL(アナログ電話回線利用の通信)の時代に戻ったみたいで、画像が多く出るようなページはなかなか表示されません。

回線はNTT西日本のフレッツ光ネクスト隼、インターネット・プロバイダーはBBexciteで、PPPoE(Point-to-Point Protocol over Ethernet)接続の契約です。光回線の入り口はNTTのブロードバンドルータPR-400NEで、BuffaloのWSR-2533DHP3という無線LAN親機をつないでいます。自宅内はスマホやタブレット端末などを除いて、ほとんどをCAT6のLANケーブル(+ハブ)で有線接続しています。

インターネットの速度(超低速)についてネットで情報を検索してみると、いろいろな要因が絡んでいるようです。

一番大きな問題はNTTの光回線の飽和のようです。24時間ずっと遅いわけではなく、午前中は5Mbpsくらいになる(それでも、最大1Gbps対応というNTTの宣伝の百分の一)ことから、利用者数の増加による速度低下だろうと推測できます。

以前にNTT西日本に問い合わせたことがありますが、詳しい状況の説明はもらえませんでした。光回線の終端ブロックでは、どれくらいの契約者数でどれくらいの速度が出せるのかという情報が開示されていないので、どうしようもありません。

最低速度の保証はどこもやっていませし、プロバイダーを替えるという方法も、アクセス回線の飽和がネックになっているのであれば、根本的な問題解決にはならないのでしょうね。しかも、最近はテレワークが多くなっていますしね。

そこで、この状況が改善できる可能性の一つとして、IPoE(IP over Ethernet)接続によるIPv6を試してみたくなりました。現状のIPv4では世界のIPアドレスが枯渇するというグローバルな話題にも関係するので興味がありました。

これまで契約していたPPPoE接続からIPoE接続に切り替えると、IP(Internet Protocol)がIPv4からIPv6に変更となり、また、IPv4 over IPv6という機能で、従来のIPv4利用のサイトも閲覧できるとなっています。認証方式に関して、間接的な通信が直接的な通信になるというような違いなので、回線スピードも少し速くなればいいな、という気分です。

無線LAN親機はIPoE方式(DS-Lite)に対応しています。BBexciteのIPoE方式は月額700円(新規2カ月無料)で、現在契約しているPPPoE方式が月額500円ですから、差額は200円です。まあ、これくらいの金額であれば、IPv6で通信するのもいいかな、という気分になり、BBexciteのIPoEを申し込んで、3月13日に開通確認のメールが届いてからPPPoE契約を解除しました。

BBexciteの説明によると、IPoE接続に替えても設定変更は何も要らないとのことでした。そして、切り替えた結果ですが、速度はまったく向上せず、ダウンロード速度の変化パターン(夕方から遅くなる)にほとんど違いはありません。やっぱりそんなものか、でした。

しかし、あまりに違いがなさ過ぎて、ちょっと心残りがあって、今日(3月30日)あらためて無線LAN親機の取扱説明書を読み返しつつ、ネットを検索しつつ、設定を調べました。

InternetのIPv6の設定が「NTTフレッツ光ネクストを使用する」となっていましたが、Buffalo製品にはNDプロキシ(Neighbor Discovery Proxies)というモードがあって、それなりにセキュリティを高めることができるようなので、それを選びました。

この設定のみを変更した後、念のためにコンピュータを再起動させてから動きをチェックしてみました。Firefoxに出る画像がなんか速い感じで、早速グーグルの速度テストをやってみました。いつも比較的速い昼間(午後2時頃)で、これまで数Mbpsでしたが、なんと3桁が出ています。しかもダウンロードのほうが速いなんて、初めて見る数字です。

午後8時過ぎ、昨日までは1Mbpsを切っていたダウンロード速度は昼間より遅いですが、これまでとは違う(200倍の速度の)インターネット環境になりました。

速度がグーグルの2倍くらいに出るFAST.COMではこれくらいになります。

この差は測定サーバーまでの距離・ルートなのでしょうね。グーグルは東京、FASTは大阪となっています。

この速さがIPoE方式(IPv6)に切り替えた効果だと言えるのかどうか自信はありません。これまでずっと無線LAN親機の設定を間違えていて、以前のIPv4のPPPoEでも設定次第で速くなっていたのかもしれない、という気持ちになってしまうほどの変化でした。まあ、過去に間違えていたかどうかはともかく、満足な結果になったことで一件落着とします。