前回、銅の取り分けスプーンを作りましたが、寒くなって鍋物をするようになり、どうもアク取りに使うことが多いようで、アクやガラを入れるボウルの需要が出てきました。要するに、どんぶり椀サイズのボウルです。12月は残り3回ですが、3回で作ることができるだろうという目論見でした。
12月4日、1ミリ厚、一辺240ミリの正方形の銅板を切り売りしてもらいました。油性ペンの付いた大きなコンパスで円を描いて、バンドソーで切ります。
壺やコップの形を作るときは円板を叩いていきますが、「円の直径=対角線+半径」が適当だそうです。
切り取りました。
一箇所だけ角を残したのは、切りながら突然思いついて、ここに注ぎ口を作ろうかと思ったためです。
一時間ほど叩きました。
横から見ると、この程度です。
こういう形になると、どうしてもパスカルにかぶってもらいたくなります。ピッタリサイズです。
12月12日、結局、注ぎ口がないほうがよさそうなので、やめましたが、叩いてからは切る手間がたいへんでした。
この形を作る当て金です。
輪切りの木の幹の穴に固定して使います。
そんなこんなで、今日で叩き終わるつもりでいましたが、ここまでで時間が来ました。
「アク取り」スプーンを入れてみました。まだ広いようです。
赤が水平線で、外側に向ける基準です。
スプーンを入れると、こんな雰囲気です。
結局、年内に終えることはできませんでした。
この先、上部を切って水平にして、全体を整えて、やすりなどで表面をきれいにして、内側に錫を引きます。次は1月15日ですが、あと1回で終わるかどうか自信はありません。