屋根の葺き替え

2020年1月23日

もう1年半前になりますが、2018年9月4日の台風21号では関空の橋に貨物船が衝突するなど、近畿地方で大きな被害が出ました。拙宅でも屋根の棟瓦が10枚ほど飛ばされ、それが他の瓦に当たって割れるなど、それなりの被害がありました。

その3カ月前(6月18日)に直下型の地震(震度5弱)があって、屋根瓦が全体にゆるんだのでしょうが、拙宅は1995年の阪神・淡路大震災も経験しているし、そもそも、屋根に粘土を乗せて瓦を敷くという昔の土葺き(どぶき)なので、かなり傷んでいるのでしょうね。7年前にリフォームで補修してもらっていたはずなのですが・・・。

台風後、よくわからないままに、自分でビニールシートを粘着テープで貼っておきました。

不動産会社に紹介してもらった工務店に屋根修理を依頼していたのですが、1年近くまったく都合がつかない状態が続いていました。大阪ではまだまだ屋根修理ができていない家が多いと聞きました。自分で貼ったビニールは劣化して、パラパラと庭に落ちてきていました。

2019年8月、近所に瓦屋さんを見つけたので、補修を依頼してみたら、9月に応急処置(割れた瓦の交換と固定の半日作業)をしてもらえました。

その時の話では、もうすべての瓦が緩んでずれてしまっているので、全体を葺き替えるしかないでしょう、ということでした。全体で10トン以上の瓦屋根の重さが半分以下になりますよ、でも、まだまだ予定が詰まっているので、今年は無理だとも言われました。

予約をしておいたら、12月に連絡があって、正月明けから葺き替え工事をしてもらえることになりました。

2020年1月10日の朝から瓦の剥がし作業が始まりました。
眺めていると、とても大変な作業です。気温は10℃くらいですが、30分ほどで皆さんは汗だくになっています。初日は5人での作業でした。

このハシゴには電動ウィンチによるリフトが取り付けられています。

2時間ほどで、これくらいの瓦と土が降ろされてきました。まだまだ序の口です。

きれいに土を掃除して、その上にコンパネを貼っていきます。

その日のうちに、メインの屋根はコンパネの上に防水シートが貼られました。

これで瓦と土剥がしは7割くらいが終わったところでしょうか。

翌11日は3人の作業で、ほぼ全体の瓦降ろしが終わりました。12・13日は日曜・祝日で作業はお休みでした。その間に雨が降りましたが、残っている瓦部分以外は防水シートが貼られているので、気にならないようです。

14日からは、3人の作業が続き、残りの瓦剥がしと、新たな瓦の固定作業が始まりました。これは裏の小屋根ですが、瓦取り付け前の位置決め作業だそうです。

15・16日ですべての瓦が新しくなって工事が終わりました。

1週間足らずの工事で、気分はとてもすっきりして、今後の強風・地震への不安が小さくなりました。それにつけても、屋根屋さんの作業は重労働ですね。冬も大変でしょうが、大阪の炎天下での作業は想像を超えます。ご苦労さまでした。