2017年1月に入って、10日間の下ごしらえ作業を振り返ります。
DCC化するにあたって、配線のルートを決めようと思い、再度、組み立てました。ところが、組み立ている途中で、伏兵現るです。機関車の従輪台車(後ろ側の台車)のパーツが外れていました。写真の下に写っている黒い四角いパーツ(軸箱)を支える金具がはずれていて、どこにも見当たりません。
この軸箱はバネで動くようになっていて、下で支える必要があります。ここを修理しないと車輪を入れることができません。小さなパーツが消えてしまうのはよくあることなので、一通り床を探してから、何か代わりになるもので都合をつけることにしました。
1mm幅の真鍮板の切れ端があったので、応急処置として、2液性の接着剤で固定してみました。
しかし、荷重がかかる部分に接着剤は無理だったようで、すぐにはずれました。結局はハンダ付けしました。
テキトーですが、固定できたと思います。こんな小さな可動パーツの修理は一番苦手です。
簡易なタッチアップ塗装をしておきました。
分解する前に調べておけば手間いらずだったのですが、ここで長さを計測しておきます。実は、ターンテーブル(転車台)に乗るかどうかが大問題なのですが、世界最長の機関車だとわかっていながら、測っていませんでした。
機関車の先頭からテンダー後部までは48.5cm、後部の連結器を含めると49.5cmです。実物が42.7mだったそうですから、ほぼ縮尺(1/87)通りです。確かに長いですね。
機関車後部が下がっているのか、テンダーと高さが合っていません。届いたときから、この模型はテンダーのほうが高いのですが、組み立てが雑だったのか、強調されました。スペーサーの調整などで、これを合わせることができるかどうかも今後の課題です。
ターンテーブルに車輪がすべて乗るかどうかが問題なので、機関車の先輪からテンダーの後輪までを調べました。
45.5cmです。これは微妙な数字ですが、ともかく、ターンテーブルに載せてみました。
ギリギリ、乗っています。先頭はこれくらいです。
後ろはこれくらいです。
両端で余裕は1cmありませんが、何とかなりそうです。DCCでコントロールできなければ、手で前後に動かせばいいや、という程度です。完全にはみ出すようなら、ターンテーブルの線路を延長改造しなければならないので、ほっとしました。
さて、配線のルートを検討します。DCCボードとスピーカーはテンダーの中に入れますので、機関車本体とテンダーの間に最大で6本の配線をコネクターで接続するつもりです。
機関車とテンダーの間はこのようになっています。
左右から連結器のように見える大きめのパーツがありますが、これは模型を動かすときに必要な役割はありません。その下に、細い金属が見えています。裏から見ると、こういう状態です。上の写真ではつないでいませんが、この写真はつないだ状態です。短いほうの穴でつなぐとぶつかっています。
この細長い金属はドローバー(draw bar:引っ張り棒)と呼び、機関車から伸びて、テンダー(炭水車)の下部のピンにはめて、テンダーを引っ張るパーツです。短いほうの穴に入れると実物らしさ(機関車とテンダーが近い)が出るので、大きなカーブでの走行とか展示に使いますが、テンダーがぶつかってしまうのは問題です。
実は、このパーツはテンダーを引っ張るだけではなく、給電にも使われています。こういう機関車への給電(集電)方法には推奨標準があり、機関車本体が右側のレールから集電し、テンダーが左側のレールから集電することになっています。そして、このドローバーでテンダーからモーターの付いている機関車に給電しているのです。金属製の機関車本体には右側のレールの電気が回って来ていますので、機関車側のドローバーの取り付け部分は絶縁されていて、モーターに配線されています。
DCC化する場合は、このドローバーとは別に配線する予定なので、ドローバーの給電機能はどうでもいいのですが、問題はカーブでも機関車本体とテンダーが接触しない距離が必要です。上の写真のように接触するとショート(短絡)してしまいます。
問題をはらんでいるパーツで、このパーツを削って、配線ルートのコネクターを取り付ける場所にするとすっきりするかもしれません。この思いつきが吉と出るか凶と出るかはわかりませんが、やってみたくなりました。
再度、分解しました。
テンダー側のパーツは鋳物(真鍮のロストワックス)っぽいので、出っ張りを切ってから、穴を開けなければなりません。
かなり切り、削りました。いつの間にか、テンダー下の角が曲がってしまっています。
配線を通すルートとして、裏蓋の下、斜めに内部まで穴を貫通させています。
予定している6ピンのコネクターがすっぽり入りました。汚い作業結果ですが、裏なので、配線が無事に終わったら、パテで埋めるつもりです。
機関車本体後部は2mmほど切り取りました。この口に配線を通そうと考えています。
このあたりの切削作業に使ったハンドグラインダーです。金属粉が飛び散る作業は嫌いですが、仕方ありません。マスクをしながら、ダンボールの中に入れてやっています。
またもや伏兵です。作業の途中で、何気なくモーターを触っていたら、ブラシを留めている蓋がポロリとはずれました。ネジがつぶれているようです。しかも、バネを壊してしまいました。
こういうパーツを修理するより、モーターを取り替えてしまおうと思い、1mm厚の真鍮板でモーターを固定するステイを作りました。1mm厚くらいなら、工具があるので、真鍮板の切断・折り曲げ・穴開けは、この程度のレベルであれば、簡単にできます。モーターを横向きに置きました。動輪側のギヤの軸とほぼ同じ高さになるためですが、この模型の内部スペースが広いという面もあります。
シリコンチューブが柔らかすぎるようなので、ギヤまでの長さを調整するために、位置を少しずらして、取り付け穴を2つ開けました。機関車本体の取り付け位置とネジを使いたいので、元のネジ(2.6mm)に合うナットをハンダ付けしています。
出来上がりはこんな感じです。動輪駆動用のギヤボックスが中心から少しずれているようですが、当面は無視して、走らせながら様子を見ます。
フライホイール(モーターの先に付いている重り)があるので、内部を少し切り取ってスペースを作りました。
写真の中央です。汚い切り口ですが、見えないところなので,気にしません。左側の内部には丸いウェイト(機関車の重り)が入っています。
いろいろと回り道になりましたが、知識も技術も乏しい中で、思いつきの問題解決をしていく作業は楽しいものですね。
駆動部分の事前手直しはこれくらいにして、やっとDCC化に入ります。




















