金工教室に通い出して半年になり、次の課題を考えていました。
そもそも鍛金に興味を持ったのは、昔、東海道新幹線開通の前、いわゆる0系新幹線の先頭車両の流線型部分を手作業のハンマー打ちで作っている映像を見たときです。金属板をあのように立体的に仕上げるのが熟練工の手作業というので感心していました。
さて、週一回で半年しか習っていない、慣れない鍛金作業で何ができるかを考えるうちに、やはり、面白いのはシボリ(絞り)で曲面を出すことだし、練習としても、目標を高く置いてみて、どうなるかを試してみよう、という気持ちになってきました。とてもチャレンジング、あるいは、身の程知らずです。
その題材としたのが、中之島で見たラバーダックです。
この写真は2012年10月に撮ったものですが、そのときに小さなおもちゃを買っていました。くちばしの付け根が本物と違って、ドナルド・ダックみたいですが、それはそれで、題材としてはかまわないことです。
指導員の方に相談したら、それは面白いからやってみたら、と言われ、早速、0.8mm厚の銅板を切ってもらいました。2時間ほど叩いて、初日が終わりました。
題材のアヒルと並べました。
槌目で、叩き方が一定していないのがよくわかります。
裏返してみました。
アヒルにかぶせてみました。
これがどのようになっていくか、小さな楽しみでもあり、大きな不安でもあります。