彦根城

2021年11月3日

リーフの慣熟走行を兼ねて彦根城を訪ねてきました。出発前にグーグル地図で確認したところ、ほとんどが高速道路で、片道110kmです。出発時のバッテリー残は86%、予想走行可能距離は356kmと出ていたので、余裕を持って往復できそうでした。

10時に自宅を出発し、第二京阪道路から名神高速道路に移って、11時に湖東三山PAで少し休憩し、11時45分に彦根城駐車場に到着しました。

到着段階でバッテリー残は54%、予想走行可能距離は216kmとなりました。110kmの実走行でバッテリー32%分を使用しています。出発時の予想より20%程度の悪化ですが、帰宅まで問題はなさそうです。

この日は快晴でした。彦根城は来たことがあるかないかが記憶にありません。中堀と内堀の間の屋敷跡が大型駐車場になっています。大手門跡から入って内堀越しに駐車場を眺めた写真です。

左右対称の天秤櫓に来ました。

天秤櫓門を通り抜けると太鼓門で、その先が本丸です。

天守が見えてきました。

祝日で、本丸には観光客がかなりいました。

でも、しばらくするとみなさん右側から天守に入っていきました。

天守に入りました。履物をビニール袋に入れて登ります。中は多くの人が続いています。

最上階に到着しました。天守の屋根裏です。湾曲した梁材を選んでうまく使っています。

国宝指定書が掲げられています。

天守からの景色はいいですね。滋賀大学の向こうは琵琶湖です。

湖北方面です。

部分紅葉も魅力的な景色です。

天守から降りて、別の角度から見上げました。

鳶の鳴き声、飛んでいる姿をよく見かけ、天守屋根の上で休んでいる鳶がいました。

天秤櫓下の堀切を回って表御門跡に向かいました。

彦根城は天守が国宝、櫓も重要文化財、全体に落ち着いた古城の雰囲気でした。

この後は、彦根物産店に入ってから町家風に整えた店が並ぶ通りを歩いて、遅い目のランチ(ラーメン)を食べて、2時半頃に駐車場に戻りました。残念ながら、ひこにゃんの出没場所・時間と合わず、会うことは叶いませんでした。

帰路は1時間40分、疲れることもなく、休憩なしで帰宅しました。往路と同じ110kmの実走行です。バッテリー35%分を使用(バッテリー残は19%、予想走行可能距離は78km)していました。

往復のトータルでは走行距離220km(うち高速道路が200km)、バッテリー消費41kWh、電費は5.3km/kWhでした。電費は普段の一般道走行より20%以上落ちていて、出発時の余裕は少々心もとないものになっていました。

高速道路を走行する場合、リーフのメーターに出る予想走行距離(平均電費)よりもかなり悪化すること、さらには、冷暖房(今回は不要でした)の必要性など、事前にあれこれ算段しておかなければならないことがよくわかりました。ともかく、まずまず快適な日帰りドライブでした。

彦根のお土産はこの通りです。

 

ドライブレコーダー取り付け

2021年11月1日

リーフにドライブレコーダーを2製品取り付けました。ドライブレコーダーの取り付けはいつも自分でやっています。

2製品の1つは保険会社が提供するオプションのドライブレコーダーで、衝撃(ある程度以上のG)を感知すると自動的に事故受付センターに連絡・対応してくれるというサービスになっています。ボタンを連続押しすることでも事故受付センターに連絡できます。最近はいわゆるSOSコール(エアバッグ作動時に事故受付センターに連絡する機能)が付くクルマが多くなっていますが、リーフには付いていないためです。

このドラレコは事故受付センターとの連絡などがあるので運転席側に取り付けました。パイオニアのOEM製品ですが、図体が大きくて、回転軸が1つだけなので、位置決めがたいへんでした。

保険会社のドラレコには2カメラ(前方と室内カメラ内蔵)方式もあり、それにはリアカメラも別売で取り付けられるのですが、1カメラ方式よりもさらに大きくて重いので、フロントガラスに取り付けるのをためらってやめました。

もう1つは市販の前後の2カメラセット(コムテック  ZDR035)です。助手席側に取り付けたフロント用カメラは180度回転させられるので、前方ではなく、車内・窓外の撮影カメラにすることが可能です。これで保険会社の2カメラ方式と同等以上の機能になり、かつ大きさ・重さがずっと小さくなりました。

リアカメラです。

2つのドラレコの電源接続では、室内ヒューズのACCからシガーライター・ソケットを増設し、そこからシガーライター2個用の分岐ソケットをつなぎました。

シガーライターのオス・メスのセットが3つの塊となりましたが、グローブボックスの裏に大きな空間があったので、まとめて縛って収納することができました。

グローブボックスを取り外したところです。

フロントウィンドウから見た左右のカメラの写真です。画像を比較するため、2つのカメラを前向きにしています。

邪魔なようでいて、運転しているとどちらも邪魔にはならないものです。

ドライブレコーダーの配線をするためには、内装をいろいろと剥がす必要があります。その作業のついでにやっておきたいことがありました。電球からLEDへの交換です。

日産リーフは現代的な電気自動車でありながら、コスト削減のためでしょうが、照明用に普通のフィラメント電球が多く使われています。ヘッドライトやストップランプあたりはLED仕様ですが、小さなものは電球です。電球は単価が安いものの、寿命が短いので、交換が手間な場所は長持ちするLEDに替えておきたくなります。

その1つはグローブボックスの内部照明です。この電球はグローブボックスを閉めていても、夜間ライト点灯時にはずっと点灯しているらしいのです。電球交換はグローブボックスを取り外さなければなりません。エアコンフィルターもグローブボックスを取り外さないと交換できないようですが、今回はドライブレコーダーのシガーライター類収納のためにグローブボックスを取り外したので、ついでにLEDに交換しておきました。

グローブボックスを元に戻しました。開閉連動スイッチを取り付けようかと思いましたが、今回はパスしました。

もう1つはリアのナンバープレート照明用電球2個です。この電球交換もリアゲートの内装を剥がす必要があります。リアのカメラを取り付けるために内装上部を剥がしたついでに下部も剥がして、LEDに交換しておきました。

取り付け後です。

その他、室内灯やリアの庫内灯もLEDに交換しました。このあたりは内張剥がしとは関係のない簡単な作業ですが、一連の作業のついでです。これで全体に照明が白っぽく明るくなりました。

以上、10月9~10日の二日がかりの作業でした。初めて内部を見る車両の作業が素人でも大きな失敗なくできるようになったのはYouTubeなどのネット情報のおかげですね。20年くらい前までは、車両の整備書を手に入れるだけでも時間と費用がかかりましたが、今や資格不要の軽作業は楽しい趣味に変わりました。

電気自動車

2021年11月1日

2020年1月に5kWの太陽光発電パネルを屋根に設置して以来、売買電の年間収支はほぼプラスマイナス・ゼロとなっています。この先、2030年以降は発電設備の保証も売電契約も切れるし、日本の再生可能エネルギー政策も不明なので、どうなるのかわかりませんが、自家発電という夢は実現したので、現状にはとても満足しています。

一方、2回目の車検を11月に迎えるクルマ(ガソリンエンジン車)を乗り続けるかどうかについては今年の春頃から思案していました。そろそろいろいろな安全装備を装着したクルマに替える時期だろうし、ハイブリッドではない電気自動車(BEV: Battery Electric Vehicle)を太陽光発電で充電してみたいという気持ちもありました。でも、日本で販売されているBEVの選択肢は限られています。

そんな気分でBEVの中古車市場を調べてみると、日産リーフの1年落ち程度の中古車にお手頃感がありました。数パーセントのバッテリー劣化や、電気自動車には多額の補助金が出ていることなどがあるからでしょうね。

日産リーフは2017年にフルモデルチェンジしたものの、プラットフォームはBEV専用設計ではなく、メーターパネルは古めかしく、バッテリーの温度管理装置はない、など、人気は落ちていると聞いていましたが、それなりに熟成された感もあり、程度のいい中古車はリーズナブルで、未知の電気自動車を楽しんでみたいという気になりました。

ということで、10月5日には2020年式のリーフe+(型式ZE1、バッテリー容量62kWh)を連れて帰って来ました。近鉄50000系「しまかぜ」みたいな配色です。

1カ月足らずで300kmほど一般道と高速道を走ってみた印象は、走行ノイズはそれなりにありますが、エンジンの音・振動がないので、運転疲れは少ないようです。これまで車内で聴く音楽はポップスばかりでしたが、車内の騒音レベルが下がって、BOSEスピーカーの音質がかなりいいので、ジャズやクラシックも聴くようになりました。

加減速の応答性には驚きました。アクセルを踏むとモーターによる加速、アクセルを緩めると回生ブレーキによる減速がほとんど遅滞なく起こるので、これまで通りのアクセルワークでは前後にギクシャクしてしまいます。この加減速にエンジン音と振動が伴わないので、とても不思議な感覚です。

昔、千日前で遊んだバンパーカー(ぶつけ合う電動カートのダッチェムカー: DODGEM)みたいなワンペダル走行(e-ペダル)も試しましたが、これまでずっとアクセルとブレーキの2ペダルで運転しているので、慣れるまで時間がかかりそうだし、慣れると緊急時にまごつきそうだし、クリープ現象の動きもなく、別のクルマに乗り換える支障にもなりそうなので、やめました。

2週間くらい経つと、急な加減速は不要なので、これまでのガソリンエンジン車に近い加減速感になる「エコ・モード」に常に設定しておくようになりました。

重いバッテリーが底にあるので重心が低くて安定していると言われていますが、タイヤ(エコタイヤ)のせいか、カーブで少しロールするのを感じます。

安全装備は最近のクルマらしく、一通りは揃っています。ただ、やたらと電子警報音が室内で鳴るばかりで、うるさく感じます。狭い道や駐車場で、危険ではない(ドライバーはわかっている)接近でも警報音を鳴らし続けるのは警報音慣れになってむしろ危険かもしれません。プロパイロットの車線維持機能も不十分なので、結局オフにしました。安全装備と警報のシステムはまだまだ改良が必要ですね。

オート・パーキングが日産自慢の装備らしいですが、一度だけ広い駐車場で試したら、とても面倒で使っていられないという印象で、その後は忘れています。アラウンドビュー・モニターはきれいに写るので、こちらは重宝しています。

燃費ならぬ電費(1kWhあたりの走行距離)は5~7km/kWhくらいでしょうか。1kWhは買電で20~25円くらいなので、100円で20kmは走るというイメージです。62kWhのバッテリー満充電で400km以上走行可能ですが、冷暖房の消費に加えて、上り坂や高速走行でも電費悪化が起こるので要注意です。

太陽光発電で直接充電するのが理想ですが、自宅充電の定格(200Vで3kWh)を発電する機会は少ないものです。充電ケーブルを接続すれば必ず3kWh分が充電(消費)されますが、そのすべてが太陽光でまかなわれているとは限りません。条件が良ければ太陽光発電のみで充電中の表示になります。

実際には自家消費分を合わせて4kWh程度の発電量が必要になりますが、小さな雲でもかかると発電量が減少するので、不足分は買電、余剰分は売電という電力の系統連系になっています。

基本は自宅での200V普通充電で、自宅外での急速充電はビジター利用でまかないます。電気自動車(日産リーフ)がどんな楽しさと課題を持っているかを体験する生活が始まりました。