MTBで犬の伴走

2020年6月、ママチャリ整備を始める前、隣に並べたままになっている自転車の状態が気になりました。札幌時代の1992年に買ったブリヂストンのワイルドウェスト(Wildwest)という26インチのMTB(マウンテンバイク)です。自転車カバーを外したら、錆が目立つようになっていました。

当時、MTBが流行りだして面白そうだったので、住んでいた厚別区の自転車屋さんに組んでもらいました。この自転車で地道を走るのは楽しく、時々、近所の野幌(のっぽろ)森林公園へ水芭蕉や延齢草を眺めに出かけていました。

1994年にパスカルSr(シニア:ゴールデン・リトリーバー)がやって来てから、自転車で犬と一緒に走ってみたくなりました。徒歩では運動不足になるかもしれないし、こちらも風を切りながらの散歩(散走)が楽しそうに思えました。

でも、体重36kgの犬の首輪リードを自転車につなぐのは危険だし、リードを片手に持って走るのも危険でした。そして何よりも、ジェントルでウォームなパスカルSrは自転車と走るのがあまり好きではありませんでした。

その後、中央区に移って、パスカルSrが亡くなり、ショパン(スタンダード・プードル)がやって来ました。

ショパンはクールで運動・学習能力が高いので、一緒に豊平川の河川敷サイクリングを楽しみたくなりました。河川敷までは自転車で5分の距離です。

それで、道交法違反にならないように犬を安全に伴走させる方法をいろいろ工夫していたとき、スプリンガー(Springer)をネットで見つけて、アメリカ通販で購入しました。届いた実物はなかなかしっかり作られています。自転車のサドルポストに専用クランプを取り付けて、より安全のために首輪からのロープも自転車のハンドルステムにつなぎました。いずれもバネが効果的です。

MTBはフレームがしっかりしていて、荒れ地用の太いタイヤが付いているので、こういう装備で犬の伴走をするには最適です。

2003年5月にスプリンガーを装着して、ショパンと初めて豊平川に向かいました。ショパンは最初から引っぱることもなく、自転車との幅を保って、速度に合わせて走ってくれました。スプリンガーのバネ強度に順応しているので、スプリンガーの先がまっすぐ立ったままです。

スプリンガーをつなぐために、簡単な胴輪にパッドをとりつけたハーネスを手作りしました。色の組み合わせはひどいですが、脚の長いショパンには何でも似合います。

ショパンは声かけによる走行方向の指示(まっすぐ、右だよ、左だよ、ゆっくり、止まれ、など)をすぐに覚えて、クールな彼らしく的確に実行していました。実際は声かけをする必要もなく、常に自転車との速度と幅を合わせてくれたので、こちらがふらついても問題はなく、ショパンが伴走してくれているという感じでした。

2008年9月の映像です。音は出ません。

河川敷ではフレキシ・リードに取り替えて、ゆっくり散歩です。

草地を走るのも大好きです。

ショパンの軽やかな走りは忘れられません。後方からの映像です。

ショパンは残念ながら早く亡くなり、やって来たのが、先週亡くなったパスカルJrです。同じスタンダード・プードルでも、パスカルは伴走が得意ではありませんでした。もちろん嫌がるのではなく、いつもホットでハイなパスカルらしく大喜びで、こちらに注意を向けず、思い切り走ってしまうのです。自転車を引っぱるばかりで、なかなかコントロールできません。2011年5月の映像です。

直線に入るとパスカルはどんどん自転車を引っぱって行きます。スプリンガーの先が大きく前にしなって、体育会系の筋力トレーニングになってしまっています。これを抑えるのが課題でした。その分、こちらは漕がなくてもいいので楽ですけど。

パスカルは自転車と一緒に走ると、河川敷の草地はいいのですが、道路ではすぐに肉球が擦り剥けてしまいます。対策として、これもアメリカ通販(RUFFWEAR)のブーツを履かせましたが、すぐに破れてしまい、何度も補修しながら、3足(犬の1足は4つです)くらい買い換えました。

揃いの胴輪です。

なかなか可愛い姿です。

2012年に大阪に移ってから一度だけパスカルJrと淀川河川敷で走ろうと試みたことがあります。でも、河川敷までの距離は豊平川河川敷よりずっと短いものの、往復する道路が狭く、人も自転車も車も桁違いに多く、迷惑にならずに犬と一緒に自転車で移動することはできません。犬と一緒の自転車走行が条例で禁止されるところも出てきたのも頷けます。

札幌では犬の伴走で大活躍したMTBワイルドウェストですが、大阪では近所を少し走ったくらいで、8年間ずっとカバーの中でした。スプリンガーは外していますが、取り付け装置は付いたままです。

スプリンガーのクランプです。

首輪のリードを取り付けるカラビナです。

ママチャリ整備でコツがわかったので、この自転車も整備を始めることにしました。整備を終えたらゆっくり淀川河川敷を走ってみたいと思っています。

犬のランプ すべて完成

2017年3月24日

3月24日、パスカルSrとショパンもできあがりました。
3つ並べて記念写真です。左がパスカルJr、中央がショパン、右がパスカルSrです。

写真を撮っていたら、トコも仲間入りしてきました。

別の角度です。

実物のパスカルJrが退屈そうに眺めています。

暗い中での照明の具合です。
左のJrはLED3灯、中央のショパンと右のSrはLED9灯です。

それぞれのモデルの写真です。
最初の愛犬、パスカルSr(ゴールデン・リトリーバー)です。

他の犬を見ると興奮するのはJrと同じ性分ですが、猫にはとてもやさしく接していました。

Srのイメージはこういうものになりました。真鍮です。

点灯時です。

2番目の愛犬、ショパン(スタンダード・プードル)です。子犬の頃は真っ黒でした。

成長するとグレー(シルバー)になり、脚がとても長く、クリクリの目で、一途な性格でした。

ショパンのイメージはこうなりました。銅を硫黄で黒くしました。

点灯時です。

比較のために、パスカルJr(スタンダード・プードル)も再掲しておきます。真鍮です。

点灯時です。

以下は最後の作業ダイアリーです。
3月3日、クラフトパークでショパンの表面処理をしました。

これは「荒らし」と呼ばれる、先を加工した金槌(3と書かれている)で表面を叩く作業です。表面に模様を付ける荒らしにはいろいろなパターンがあり、アルミ板にサンプルが叩かれています。
ショパンには3番を使いました。

その後の一週間、自宅で組み立て作業が続きます。
ショパンの頭にステイを取り付けたところです。

胴体にもステイを取り付けました。パスカルJrの工作で、頭の揺れを防止するためには、頭と胴体を取り付けるネジを増やしたほうがいいとわかったので、3本のネジで固定することにしました。

銅は柔らかいので、ステイは3枚重ねにしようかと考えていたのですが、2枚をハンダで貼り合わせると真鍮並みに固くなりました。

3月10日、クラフトパークでの作業です。
パスカルSrの表面に荒らしを入れました。4番を使いました。

パスカルSrの尻尾を作ります。真鍮板を切り取って、荒らしを入れてから2つに折るのですが、先ずは木製の溝板に当てて、木槌で叩いて、可能な程度に曲げました。

最後は、バーナーで熱を加えて重ねました。スイッチを入れる穴を確保するために、3ミリ径の長いネジを入れています。

できあがった直後の尻尾と後頭部の円形です。これからヤスリがけや磨きを始めます。

尻尾の取り付け位置の確認です。プードルとはちょっと違っています。尻尾の形はその後少し変えました。

3月17日、クラフトパークでショパンの色づけをしました。硫黄を入れた湯に漬けて黒くさせました。尻尾(銅)やネジ(真鍮)も黒くなりました。

胴体の裏側まで、いい色になりました。裏に長く伸びている板材は電池ケースの固定用で、切り取ってから、LEDパネルの固定用金具に使います。

ショパン用のLEDパネル固定金具です。

ショパンとパスカルSrのLEDパネルは、Jrとは違った百均LEDライト(9灯)を使いました。

こちらのLEDライトを使った理由は、分解して利用する電池ケースの押しバネが適していたからなのですが、照明としては、Jrに使った3灯のほうが明るいようです。すべて4.7Ωの抵抗を入れています。

3月24日、クラフトパークでの今期最後の作業は、自宅での組み立て作業で剥げてきたショパンの黒の塗り直しでした。すでに配線も終えていて、硫黄のお風呂に入れるわけにはいかないので、ドライヤーで熱しながら、綿棒で硫黄を重ねていきました。

すべて終わったので、透明塗料を吹き付けました。パスカルSrとJrはツヤありの塗装、ショパンはツヤなしの塗装です。

これで三体が完成となりました。

こんな使い方もあるかもしれない、というサンプルですが、犬のランプは上から眺めるほうが可愛いので、こういうことはしないでしょうね。

延べ3カ月、同じ作業の繰り返しでしたが、それぞれの素材やサイズや仕上げが異なるので、最初に作ったJrと比べて、Srとショパンが短時間でできたということはなく、すべて同じくらいの手間と時間がかかりました。今回の出来上がりには、それなりの思い入れもあったので、満足しています。

(完)

これでしばらく金工を休みます。当分は金属(真鍮)の鉄道模型キット製作に集中する予定です。

 

犬のランプ 4 Jr 完成

3月1日、パスカルJrが完成しました。

鼻の先から後ろ足まで27cm、高さは15cmです。

スイッチのオン・オフ動画です。音は出ません。

いくつかの角度から眺めてみます。表面の仕上げは少し刷毛目のようにしておきました。

頭の後ろには直径5cmの真鍮円板を取り付けました。見えるところはネジも含めて真鍮製にしました。

暗いところで、ランプ点灯の雰囲気を見ました。

近いところが前に尖り、黄色くなっているのは真鍮の反射です。LEDパネルの角度を調整したら反射を無くせそうですが、このランプで読書する気はないので、これはこれで面白いかと思います。

パスカルがちょっとだけ興味を示しました。

裏側の処理です。LEDへの配線の途中にコネクターを取り付けて、分解が簡単にできるようにしました。

胴体に一本、パイプを留めています。配線を通すためですが、電池ボックスの動きを止める働きもあります。また、胴体側の首への板材も二重にして、揺れを止めました。

試行錯誤の連続で、板材のハンダ付けの上に板材のハンダ付けが必要になっていて、裏はきれいではありません。今後、ショパンとパスカルSrを製作するときには、もう少しきれいな裏側にしたいと思います。

図面起こしから、ちょうど1カ月くらいです。板材の切り抜きと曲げ以外は自宅での作業で、鉄道模型ほどの精度は不要なので、気楽で楽しい工作でした。

途中のままほったらかしになっているS1の整備に戻って、その後にショパンとパスカルSrに取りかかる予定です。

(続く)

犬のランプ 3

2月18日からの自宅での作業です。
Jrの頭と胴体をつなぐために、頭と胴体のそれぞれに真鍮の板材を取り付けてみました。

板材を両方に取り付けたのは、簡単に分解できるようにするためです。まだヤスリ掛けや磨きが終わっていませんので、固定してしまうと大変です。今後のメンテナンスもやりやすいと思います。

頭と胴体に付けた板材の両方にネジ穴を1cm間隔であけました。2本のネジで留めます。頭のほうの板材に多くのネジ穴をあけたのは、どの2つで留めると適当な長さかを調べるためです。

一番下の2つで留めてみました。一番、首が長くなった状態です。

横から写すと、このような感じです。作業中で、尻尾を付けていないので、全体の雰囲気がわかりにくいのですが、悪くなさそうです。

でも、確認のため、ネジ穴を1つ上げて(首を1cm下げて)取り付けてみました。

これはパスカルJr(プードル)としては下がりすぎのように感じます。パスカルSr(ゴールデン・リトリーバー)だと、これくらいかもしれません。

これで大体ですが、首の長さと方向が分かりました。パスカルJrには一番下の位置のネジ穴を使います。

正面から写すと、弥次郎兵衛みたいです。

組み立ててみて、問題点も見えました。
首に使う真鍮の板材を頭や胴体と同じ0.8mm厚(幅1cm)で作ったのですが、置いたときに首が小さくプルプルと揺れるのです。しかも、30秒以上続きます。単なる置物だったら、それも一興かもしれませんが、照明が揺れるのは困る気がします。
動画です。この揺れの見納めです。音は出ません。

揺れを押さえるために、頭からの板材を二重にしました。

これで揺れはかなり治まりました。

2月24日、クラフトパークで、ショパンの切り取りと曲げをしてきました。Srの胴体も太くしました。
3体を並べてみます。

左がパスカルSr、中央が製作中のパスカルJr、右がショパンです。

その後の自宅作業で、パスカルJrの製作が続きます。

LEDパネルを取り付けるステイを作りました。組み立てが楽になるように、ナットはすべてハンダ付けしています。

LEDパネルを取り付けてみました。

後ろから見ると、こうなっています。分解が必要になりそうな場所はすべてネジ止めにしました。

尻尾の先の球を袋ナットから作ったのですが、小さかったので、東急ハンズで直径10mmの真鍮球と銅球を買ってきて、穴をあけました。その穴にM3のネジを取り付けて、ドリルの回転でサンドペーパー掛けをしました。

パスカルJr(手前の真鍮)とショパン(後ろの銅)の尻尾です。ショパンの場合は銅パイプに入れます。

胴に電池ボックスを入れる仕掛作りは試行錯誤でした。

最初はマイナス側を胴体に直結してみたのですが、電池ボックスを入れる際にプラス側が金属部分に触れてショートすることがあったので、どちらにもプラ板を挟んで接触端子を独立させました。

電池ボックスを入れてみました。ボックスが下に落ちる心配はなさそうです。

仮組みしました。

仮配線して点灯テストです。明るさとしては、4.7Ωの抵抗を入れるくらいがちょうど良さそうです。

これで配線すればパスカルJrの完成になるのですが、まだ磨きなどが残っています。もう少しかかりそうです。

(続く)

 

犬のランプ 2

2月10日の成果です。

パスカルJr.の頭を切り抜いていきます。

鼻の溝に切り込みを入れ、目をドリルで開けてから、3軸ローラーを使ってカーブを作ります。徐々に間を詰めながら、何度もくぐらせます。

できあがりました。

夜、パスカルと比べてみました。こんなもんかな?

2月17日、クラフトパークでの作業です。
パスカルSr.の頭の切り抜きです。Jr.とはちょっとだけ違います。

同じく3軸ローラーを使いました。

その後に、パスカルSr.の胴体も切り抜きました。

もっとヤスリ掛けと磨きが必要ですが、すべてを並べてみました。
左側が先週までに作ったパスカルJr.の頭と胴体、右側がパスカルSr.の胴体と頭です。Srの胴体がちょっと細いので、来週にクラフトパークで調整します。

頭のサイズは同じですが、違いは、目のサイズがJr.(左)は7mm、Sr.(右)は7.5mmです。鼻の違いもあります。

胴体の違いです。
左のJr.が大きく(右のSr.が小さく)見えるのですが、これは脚の長さの違いです。

このサイズの違いが、頭を取り付けたときに、全体のバランスにどう影響するか、それが問題です。

これから一週間、自宅で組み立て方法を考えることにします。
来週は銅板でショパンの頭と胴体を作る予定です。

(続く)

 

犬のランプ 1

2017年になりました。1月20日からクラフトパークの新学期が始まりましたが、次のプロジェクトを考えながらも、何も決めていませんでした。
20日と28日は、とりあえず以前に作ったスプーンなどの修理で過ごしつつ、金属工芸品の写真集やネットを眺めていたら、いくつか、興味を覚えた作品がありました。

その一つが犬のランプです。

これは、フランスのディドロ(Disderot)というデザイン照明の会社が1950年代に販売していたランプで、Jean Boris Lacroixというデザイナーの作品だそうです。今は販売されていません。

素材は金属(薄い鉄板?)に塗装をしているようです。この写真を見た途端に、これは作ってみたいと思いました。自分の拙い技能レベルでも可能な範囲という意味でもあります。

オリジナルはテリアっぽく見えるので、そのままコピーする気はなく、我が家の愛犬たち(パスカルSr.、ショパン、現在のパスカルJr.)をモチーフに取り入れようと決めました。つまり、3つ作るという目論見です。

素材は、犬種は違いますが、パスカルSr(シニア:ゴールデン・リトリーバー)とパスカルJr(ジュニア:スタンダード・プードル)とは同系色なので、真鍮とします。ショパンはスタンダード・プードルですが、黒からグレー(シルバー)になったので、銅を硫黄で黒っぽくするという計画を立てました。

まずは、平面に展開してみた図をコンピュータでいろいろ作ってみて、印刷し、いくつか画用紙で組み立ててみました。一つを床に置いてサイズを測る写真を撮ろうとしたら、パスカルがやって来ました。

こうやって眺めてみると、オリジナルのデザインは秀逸で、とてもキュートにできていることに感心します。カラーリングも素敵です。他の色のものも作られていたようですが、白黒の配色がベストと感じました。

パスカル風に作った紙のモデルは可愛さが足りません。白紙のままということもありますが、胴と頭のサイズのバランス、耳の形、頭の長さ、頭の向き、目の位置などがポイントだろうと思います。しばらく改良を続けました。

オリジナルの照明は昔風の小型電球を使っていて、お尻から電源ケーブルが伸びています。スイッチはケーブルの途中にある中間スイッチとなっているようです。

作るのは電池でLED照明にします。オリジナルのサイズは頭の先から尾の先までで30cmくらいのようですが、このサイズは少し大きいので、一回り小ぶりにします。机の上とかに置いて邪魔にならないサイズです。

と言っても、どれくらいが適当なのかを決めなくてはならず、サイズの基準として、手持ちの百均LED懐中電灯を利用することを思いつきました。

懐中電灯を分解しました。手前の中央にあるLED(3個)、隣の単4電池が3個入る電池ボックス、押しバネを使います。ただ、このLEDライトは抵抗を入れずに明るくしているため、消費電力が大きすぎます。抵抗を入れる必要があります。その右のトグルスイッチは手持ちの一番小さなもので、尻尾をスイッチにする計画です。

ポイントは、胴体の中に入れる電池ボックスが外から見えないサイズです。

画用紙で作ったモデルに照明を組み込んで、点灯してみました。

裏側はこうなっています。

頭にLED、胴体に電池ボックスを収め、尻尾がスイッチです。
このモデルを使って、頭のデザインとサイズをチェックしました。

これはちょっと大きすぎました。
ここまでは全部、自宅での準備作業でした。

2月3日、クラフトパークでの作業です。
0.8mm厚の真鍮板から胴体を切り抜きます。
この胴体はパスカルJrで、胴体を少し太めにしています。

バンドソーで切り抜きました。

犬のランプの場合は、焼きなまして叩くという鍛金作業はありません。切り抜いて、ヤスリ掛けして、曲げる作業だけです。

胴体を曲げる作業ですが、最初に砂袋を敷いて、中央部を円筒で叩くという方法を教えてもらいました。

前を少し太く、後ろを細くして、左右のバランス調整です。

胴体ができあがりました。

紙のモデルにかぶせてみました。

胴体は予定通りになったようです。

2月8日、自宅での作業です。
尻尾に付けるスイッチのステイを真鍮板で作り、ハンダ付けしました。
スイッチが動くように、胴体のお尻部分に切り込みを入れてあります。

スイッチにかぶせる尻尾を作り始めました。プードルらしく、尻尾の先を球にしたいのですが、適当なものがなく、真鍮の袋ナットを削って丸くしました。
M3(3mm径)のネジの頭を切り取り、外径4mm(内径3mm)の真鍮パイプの中に入れて、反対側はトグルスイッチにはめ込むために3mm径の真鍮パイプを入れています。

ちょっと削り過ぎだったので、もう一つ作りました。

尻尾を仮止めしてみました。

マアマア見込み通り、という感じですが、ちょっと球が小さいかもしれません。

(続く)

 

パスカルSrの思い出 2

1998年11月に、これまで過ごした厚別区から中央区に移りました。
パスカルの新しいハウスです。
11月20日、まずパスカルを移して、残っている荷物を運んでいる時期です。

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11月22日、厚別区の家で掃除をしていると、もうパスカルはいないのですが、カイがやってきました。ほとんどの家具は移っています。

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そして、11月29日、厚別区最後の夜です。明日は明け渡しです。
カイが来てくれました。

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しばらく家の中をうろついて、ご飯を食べているのを見ていて、もう、中央区へ連れて行って、家猫にするしかない、と決めたのですが、開けたままの窓ドアから出て行きました。
外で呼んでも戻ってきませんでした。これがカイと会った最後です。4年以上の付き合いでした。

この別れもあって、その暮れに、迷いネコがいるから預かってもらえませんかという話が来たとき、喜んで引き受けました。それがテコです。

1999年1月、パスカルは落ち着いて、ゆったりと過ごしています。このころ、体重が38キロにもなり、少しダイエットをしています。

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お正月なので、ちょっとビールを・・・大好きです。

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2000年5月、ハウス前のベランダでサッカー遊びをしています。エゾ山桜が満開です。

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7月には、こんなプールで遊んでみましたが、すぐに破れました。

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2001年、好きなショット3点です。

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2002 年1月5日、パスカルがハウス内でしんどそうだったので、寒さがこたえるようになったのかな、と思って、その後は室内で過ごさせるようにしました。しばらく は、活発ではないけれど、普段通りに生活していましたが、3月9日に動けなくなりました。
知人の獣医に精密検査をお願いしたら、末期の癌だとわかりました。ゴールデン・リトリーバーにはよくあるそうです。患部の摘出手術を受け、2回輸血をしてもらい、折々に元気になった様子を見せてくれていましたが、5月7日に亡 くなりました。

最後の4カ月はパスカルと濃密な時間を過ごしました。ドライブが好きだったので、動けなくなっても、「ドライブ」と言ったら喜んで立ち上がりました。歩くのも乗り降りも、持ち上げてやらないと無理でしたが、クルマに乗ったら立ち上がって、窓から顔を出して踏ん張っています。亡くなる前日にもドライブに行くことができ、ドライブ中はいつものスタイルで風を受けていました。

犬の実際を知らなかった未熟な飼い主でしたが、パスカルは犬のいる生活という楽しさをたっぷり教えてくれました。
(完)

パスカルSrの思い出 1

ゴールデン・リトリーバーのパスカルSr(1994年3月14日-2002年5月7日)は最初の愛犬です。

Sr(シニア)と呼ぶのは、2009年から飼い始めたスタンダード・プードルにパスカルJr(ジュニア)と名前を付けたためで、思い出した時は「シニア」と呼んでいます。当時はもちろん「パスカル」です。

1994年に知人の獣医から札幌市内のブリーダーを紹介してもらいました。ちょうど、ゴールデン・リトリーバーが出産したというので、4月10日に見に行きました。1994年3月14日生まれの同腹の兄弟姉妹です。手前がパスカルで、一番薄い色で、一番動き回っていました。

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4月16日に連れて帰りました。さっそく、ボール遊びです。

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4月22日、体重は3キロ、ケージで身長を計ることにしました。

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4月26日、キッチン・マットを運ぶのが日課になりました。

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4月29日、1週間でこれだけ大きくなりました。

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5月7日、体重は6キロ、ケージの高さと同じくらいになりました。

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5月8日、庭に出して遊ばせはじめました。15日には第1回のワクチン接種を受けました。

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6月10日です。体重は14キロ、子供から少年になっています。遊び盛りです。

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札幌に転勤するまで、ずっと関西に住んでいましたので、犬を飼うのは屋外で、という考えしかありませんでした。一応、獣医に札幌の屋外で犬を飼育するのは大丈夫かと聞いたのですが、まったく問題ない、ということだったので、庭にパスカルの家を作りました。

6月21日、体重16キロ、屋外生活が始まりました。しばらくは鳴き声が続きましたが、我慢しました。気温は最低10度、最高16度くらいでした。
夜はいつも数時間、室内に入れて遊びましたが、寝る時間には戻ってもらいます。

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7月6日、体重は18.5キロ。土日は昼間に庭でよく遊びました。

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7月22日、体重は22キロ。皮のホネッコをかじっています。消化にはあまりよくないようですが、食べるというよりは、全体が柔らかくなるまでかじり続けていました。大股開きの姿はこの頃まででした。

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7月23日、少年から青年になりつつあります。

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庭にしょっちゅうネコが現れます。パスカルは吠えずに、おとなしく見ています。手前のネコはオスの「カイ(やっカイのカイ)」、向こうのネコは・・・忘れました。カイとはその後もずっと付き合うことになりました。

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とうとう、ネコたちを家の中に入れてしまいました。

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8月7日です。体重は23キロ、青年の顔つきになってきました。乳歯が抜けて、永久歯を確認しました。この頃はまだまだ鼻が真っ黒です。

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9月18日、屋外のハウスにもすっかり慣れて、ブラッシングもゆったりと受けます。

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11月25日、体重は30キロを超えました。久しぶりに無理矢理、ケージに入ってもらいました。8カ月で、ここまで大きくなりました。

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1995年1月16日の夜、かなりの雪が降っています。パスカルは大喜びです。

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雪に潜っています。パスカルのハウスは戸外ですが、屋根があるので、雪遊びはできません。

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19995年7月2日です。庭で水遊びです。パスカルは水も大好きなので、ホースを向けると踊り回ります。あとはシャンプーをすることになります。シャンプーは家の浴室でやっていました。

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1995年9月ころ、通いネコのカイがパスカルと一緒にくつろいでいるのを見るようになりました。パスカルは静かに遊んでいたようで、これまでは気がつきませんでした。
当時の日誌を見ると、カイが動けなくなっていて、獣医に連れて行くと、股関節脱臼だ、という事件がありました。パスカルに踏まれたのだろうと思います。でも、カイは自然治癒しました。

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10月、大きいホネッコをくわえて楽しんでいるパスカルです。

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1996年5月、2歳になって、成犬らしさを撮影しました。体重は36キロです。

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いつも夕食後はパスカルとカイを一緒に室内に入れるようになりました。仲良くしています。
この時代、パスカルにはフィラリア薬を与えていましたが、カイのノミやダニなどは気にしていませんでした。特に被害の記憶もありません。

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12月24日、クリスマス・イブです。時計が写っていて、午後7時10分ですね。気温はマイナス2度くらいで、雪は積もっていますが、特に寒くはありません。これから室内に入ります。昨年に、雨・雪対策のちゃんとしたガラス屋根を取り付けてもらいました。

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通いネコのカイがお帰りです。どこにねぐらがあるのかは知りません。

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1996年1月となりました。パリで買った超特大のホネッコをやってみましたが、カチカチで歯によくないのがわかって、すぐに取り上げました。もう、大股開きが苦しくなっています。

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カイとは家の中でも楽しんでいます。

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