紀の川へ梅の苗木を

春べの庭に「咲くやこの花」を見たいと思い、昨年1月、今年1月と、和歌山県紀の川市まで二度、梅の苗木を買いに行きました。

引っ越してきたときの庭には中央に槇の木があり、冬場の太陽をさえぎり、いつも庭を暗くしていました。一昨年(2014年)には槇の木を含めて何本かを自分で切りました。切るのは簡単ですが、根を掘り出すのは大変ですね。

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ここに庭の隅にあった梅を移植しました。いい枝ぶりだったのですが、素人作業らしく、根回しが悪かったようで、残念ながら半年で枯れてしまいました。

そういう経緯があって、昨年の正月あけに梅の苗木を購入しようと思いつきました。大阪のいくつかの植木・造園業者に電話で有無を問い合わせたところ、「あるんだけど、梅のウイルスが発生していて、販売を自粛している」という話ばかりでした。どういうウイルスなのかをネットで調べてみたら、ウメ輪紋ウィルスというもので、東京都、大阪府、愛知県、兵庫県あたりで発生しており、人や動物への害はありませんが、落果や果実品質の低下などが発生する恐れがあるそうです。発生している場所からの移動(移植・販売など)は条例で制限されています。大阪府はかなりの数の市で発生したようで、苗木を購入できそうなところがありません。

残念に思いつつ、発生していない近県を探したら、紀の川市にありました。和歌山市は制限地域ですが、紀の川市はOKです。桃山町植木組合に電話で確認し、白梅の「南高梅(なんこううめ)」の苗木を1本確保してもらいました。

2015年1月31日、紀の川市までは一般道で片道2時間ほどです。大阪府を離れるドライブは久しぶりです。山越えの風景を楽しみました。なつかしの千早口から紀見峠を越える、南海高野線沿いの道です。橋本市から紀の川沿いに走りました。
桃山町植木組合に到着です。すぐ横が紀の川で、堤防から撮影しました。このあたりの河川敷には灌木が生い茂っていて、本流はずっと遠くに見えるだけでした。

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クルマに積み込みました。ピンぼけですが、たくさん花芽が付いています。

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帰りも同じ道で、途中に「道の駅」があったので、昼食にしました。
すぐ裏には紀の川が流れています。やっと紀の川を間近に見ることができました。有吉佐和子の小説「紀ノ川」を思い起こす流れです。
ちょっと寒いですが、のんびりします。堤防をぶらり散歩をしていると、突然に霧がかかってきました。

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すぐに和泉葛城山のほうから晴れ間が広がってきて、

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霧は下流に消えていきました。

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大台ヶ原を源流とする紀の川は、淀川よりもはるかに自然な雰囲気です。それだけに水害は多いようで、ダムや堰、堤防が作られてきた治水の歴史があります。道の駅あたりは堤防と同じくらいの土地の高さですから、家からいつも紀の川を眺められそうで、楽しいでしょうね。

道の駅で野菜や果物を買って帰り、苗木は翌日に植えました。

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うまく植えられたかどうか心配でしたが、つぼみは膨らみ、2月18日には数輪の花が咲きました。

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満開になったのは3月6日でした。その頃、隣にある同系色のサクランボ(桜桃)の花も咲いてしまいました。来年は落ち着いて、2月に満開になることを期待することにしました。

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2015年の夏には、苗木は夏バテで、青息吐息の感があり、何度も水をやりました。

そして今年1月9日、紅梅もあっていいな、と思いつき、またもや、紀の川市までドライブしました。
今回買ったのは濃いピンクの八重寒紅梅です。かなり小ぶりです。

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桃山町植木組合の裏の堤防に上ると、河川敷でラジコン飛行機を楽しんでいました。

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無事に着陸です。飛んでいるときは小さく見えましたが、かなり大きなサイズでした。

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今回の昼食は、無料の京奈和自動車道にある「道の駅」にしましたが、景色は紀の川沿いのほうがいいですね。でも、野菜や果物は豊富に置いていました。

翌日、南高梅の隣に植えました。

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南高梅と比べると、花芽は付いていますが、あまり多くありません。
1月15日には花が咲きました。

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2月14日、今年は南高梅も早めに多く花を開き、紅白の「今は春べと咲くやこの花」になりました。

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今年の夏を乗り切って、来年は紅白が同時に多くの花を咲かせてくれると嬉しいのですが・・・。
剪定はむずかしそうですが、来年くらいにはトライしてみます。