QNAP TS-112の電池交換

2022年7月8日

先月あたりからSqueezebox Touch(ネットワーク音楽プレイヤー)の画面の時刻表示が消えていることに気がつきました。何度リセットしてもダメで、とうとう、廃版になっている愛用品が壊れたかと覚悟しました。

一方で、そのホスト(音楽データ貯蔵元)であるQNAP NAS TS-112が深夜に停止・朝に再開という電源スケジュールの設定を守らない現象が今年の春あたりから起こっていたことを思い出しました。

どちらも購入したのが2012年(当時の経緯はこちら)ですから、ちょうど10年になります。経年による故障が起きてもおかしくない年数です。

原因を調べるために使っているコンピュータのマウス不調もあるなかで、ブラウザーでTS-112の内容を調べていたら、画面下に出てくる時刻表示がおかしいことに気がつきました。TS-112の電源を切って、入れ直した後の画面です。左下の時刻が00:05(土曜日1月1日)になっています。これは2000年です。内蔵時計が2000年1月1日にリセットされています。

電源切断後に時刻表示がリセットされるのはPCのボタン電池消耗と同じ症状です。でも、TS-112の取扱説明書やネット検索しても、NASにボタン電池が使われていて、消耗したら交換しましょうという記事は見つかりませんでした。相変わらず検索の仕方が悪かったのかもしれませんが。

TS-112のカバーを外して実物をチェックすることにしました。

ケース裏のネジを外すと開きます。ここまではハードディスクを入れるときの姿です。

基板の四隅に赤ペンでマークが付いたネジが4つあります。

ネジを外すと、すべてがケースからすっぽり出てきます。

裏返すと、丸いボタン電池(CR2032)がすぐに見えました。

手持ちのCR2032に交換します。メーカー不明の電池は長持ちしないかもしれませんが、悪さはしないでしょう。

ついでにファンのホコリを掃除しました。10年間のホコリはそれなりにありました。

これで再度立ち上げて、時刻の設定をします。

そして、電源を落として、しばらくしてから立ち上げました。日付時刻が2000年にリセットされずにちゃんと継続しています。TS-112のダッシュボードを眺めると、ハードディスクも良好な状態のようです。

その後、Squeezebox Touchをリセットして立ち上げると、元通りに戻りました。

TS-112内蔵のボタン電池の消耗によって、LANでむすびついているSqueezebox Touchが大きな影響を受けることがよくわかりました。TS-112を深夜は停止、朝に再開させる電源スケジュールは悪くなく、こういう症状が起こることを知っていれば、むしろ電池交換の時期だとわかるでしょうね。

いずれにせよ、どちらも致命的な故障ではなかったことを喜んでいます。今は次の10年も大丈夫だろうと期待する気分です。