QNAP NAS 交換

2年前にQNAPのNAS(TS-231+)を導入して、快適に過ごしていたのですが、9月に入ってから、警告音が鳴りました。HDD(ハード・ディスク・ドライブ)のエラーが出始めたかと思い、コントロール・パネルでチェックすると、第2ディスクが認識されていません。WD(ウェスタン・ディジタル)の赤版4TBなのに、困ったことだと思いつつ、HDDの保証規定を調べてみました。

WDのサポート・ページで製品登録をしたら、保証期限内だったので、さっそくRMA(商品返還許可)の番号を得て、東京へ宅配便で送りました。とても簡単な手続きでした。交換される製品はベトナムから発送されて、1週間くらいかかりました。RMA取得日から届くまで2週間くらいの間、TS-231+にはHDDを1台だけ入れての利用でした。

届いたHDDをTS-231+に入れたら、もちろん動いたのですが、半日くらいして、また警告音が鳴りました。動いていたHDDが「無いもの」となっています。スロットを入れ替えて起動させたら、しばらくは動くものの、やはりHDDが認識されなくなっています。数回、そのようなテストをしていたら、2台のHDDともに認識しなくなりました。

TS-231+を工場出荷状態に戻しても同じ症状で、どうも壊れたようです。可動部分がほとんどないNAS本体が2年で故障するとは思いませんでした。ちょうど保証期限の2年が過ぎていました。それに、QNAPの保証規定を調べてみると、保証期限内でもWDと違って、けっこう面倒な手続きが必要な雰囲気ですね。

はたしてWDのHDDは問題なかったのかどうか、すでに交換してもらっているので、知るすべはありません。あらためてWDに問い合わせるというのもナンなので、まあ、忘れることにします。

TS-231+を音楽サーバーにできなかったので、家庭内共用データのNASとして使うことになったわけですが、けっこう利用頻度が高くなっていたので、もうやめよう、とはならず、同じ程度のNAS本体を買い換えるしかないだろうという判断になりました。

現在はどれくらいの性能と価格になっているかを調べてみたら、同程度の製品の実売価格は2年前の半額近くになっていて、TS-231+は廃版となり、後継機種は少しCPUが速くなったTS-231Pとなっています。ちょっとQNAPへの信頼が下がったので、Synology社のDS216jも候補になりましたが、通販A社でQNAPのTS-231Pの購入ページに、なぜか2,500円ほどの値引きクーポンのボタンがあって、1万7千円ほどになります。手を打つ価格だったので、TS-231Pを購入しました。次の日にはもうクーポンはありませんでした。

注文した2日後には届いたので、さっそく取り替えました。初期設定で2つのHDDが認識され、フォーマットされ、ファームウェアのバージョン・アップも順調に終わりました。見た目はTS-231+と瓜二つですね。HDDをスロットに入れるケースは取り替える必要なく、そのまま使えました。隣のTS-112は健在です。

設定でちょっとしたトラブルはありました。iPadなどからもアクセスするので、NASのIPアドレスを固定しています。ところが今回、Buffaloのルーターで以前と同じ固定IPアドレス設定をしてからTS-231Pに電源を入れると、TS-231Pは変なIPアドレスになって、アクセスできなくなります。どうも、先にDHCPサーバー側(ルーター)で設定をすると、TS-231Pは初期設定のIPアドレスになってしまうようです。先にTS-231PでIPアドレスを固定してからDHCPサーバーで固定するとOKでした。

その後、1週間が経過して、問題は起こっていません。CPU速度が2割ほど上がったようですが、体感的に変わりはなく、まあ、十分な性能です。

しかし、NAS本体とHDDが別の購入という場合は、どちらが故障しているのかを判断するのはむずかしいものですね。調子が悪くなると、どうしてもHDDが悪いと思ってしまいますが、HDDを取り外して、PCに接続して確認する必要もあるようです。