PCの入れ替えと振り分け

2018年4月9日

今年3月に入って、毎日使っているメインのPC(CPUはIntel 第4世代 i7-4790のWindows 7)の不調が続き、いろいろな作業ができなくなってきました。原因はどうもソフトとインターフェイス・ボードを盛りだくさんに詰め込んだことによる複合汚染のようです。ダイエットをしなければなりませんが、コンピュータを使う作業範囲が広いので、2台に分散させ、今後はWindows 7とWindows 10で使い分けることにしました。

先日 Windows 10 をクリーンインストールした模型室の古いPCには負担が重すぎるので、新しくWindows 10のPCを、すべてのパーツを自由に選んで組み立ててもらうというフルカスタマイズで注文してみました。BTO(Build To Order)です。

BTOは各パーツの選択肢をいくつかだけ並べて選ばせるというネット店舗が多く、これまではそういう製品を使っていました。でも今回は最近のパソコン事情をいろいろと調べていくうちに、個別のパーツがとても多くマーケットに出ていることを知り、いろんなサイトでの評価を参考にしながら、すべての必要なパーツを好みで選んでみたくなったのです。

とは言え、選択肢をいくつかだけ並べる店舗での選択と大きく違うわけではありません。結果として大体は同じ内容になります。ただ、ケースとかCPUファンは選択肢に無いもので選びたいものがあった、という程度です。

自分で組み立てれば「自作PC」という分類になりますが、もちろん、模型と違って、自分でパーツを作るような世界ではありません。好みのパーツを買ってきて、たいていはドライバー類の簡単な工具だけで組み立てて、ハンダ付けなどは不要です。

自作だと組み立て料が要らないものの、このケースにどんなマザーボードが載るか、冷却用ファン(CPUファンやケース・ファン)のエアフローは問題ないかなど、組み立ての基本知識が必要ですし、マザーボードやCPUの取り付け方を間違いそうだし、きれいに配線するのは面倒そうです。ということで、アドバイスと組み立てをしてもらって1万円ほどの追加という店舗を選びました。机の上に本体を置くので、今回もミニタワーです。

CPUは昨年発売された第8世代 Core i7-8700K(Coffee Lake-S)を選んでみました。これほどのCPUパワーは必要ないかと思うのですが、興味本位です。一方で、ゲームはしないので、グラフィック・ボードは入れず、マザーボードに載っているチップのグラフィック機能(UHD630)のみです。最近はゲーム用にCPUより高価なグラフィック・ボードがたくさん出回っているようですね。あとは、16GBのメモリーとドライブCに500GBのSSD(Solid State Drive)というシンプルな選択になりました。HDD(ハードディスクドライブ)、BD/DVDドライブ、カードリーダーなどは手持ち(使い回しと新規購入)を自分で取り付けます。

アドバイスをもらいながら注文内容が確定してから1週間ほどで届きました。さっそくパスカルがチェックです。すべてのパーツの箱がもう一つの箱に入っています。

Windows 7 でしか動かないけれど今後も必要なソフトがいくつかあるため、現在のメインPCと新PCでソフトとデータを振り分けるのですが、この作業がかなり面倒で、3月25日に届いてから今日(4月8日)までかかりました。

今回のミニタワーケース(SilverStoneの製品)はすべて金属製(正面はアルミ)で、右側面がパーツの出し入れになっています。これまで使っていたミニタワーとは違って、なかなかしっかりした作りです。上面後方に電源ユニットの吸気穴が開いていますが、電源ユニットを上下逆に取り付けてもらったので、上には敷物を置くことにします。

移行と分散の作業でトラブルはいくつかありましたが、原因がわかったら、すべて単純なことでした。一番わかりにくかったのが電源でした。

別室で新PCにHDD3台、BDドライブ、カードリーダーを取り付けて電源を入れると問題なく動いたので、これまでのメインPCの場所に置き換えて電源を入れると、OSが起ち上がった途端にディスプレイの電源が切れてしまいます。原因がわからず、ディスプレイが消えるので、コンピュータからチェックすることができません。半日ほど悩みました。

店に相談しようかと悩みつつ、添付のチェック・メモを読んでいたら、電源はコンセントから取るようにしてくださいという、ごくありふれた注意書きを見て、アッと思いました。新PCに置き換えたとき、面倒だったので、電源ケーブルとディスプレイのケーブルはこれまでのものをそのままつなぎましたが、デスクの下を覗いたら、その先はPC連動式タップでした。PC連動式タップというのは、PCの電源を入れると電流を感知して、その他のタップコンセント部が通電するというものですが、こういうのを使っていたことを忘れていました。

ひょっとしたらこれが怪しいのではと思い、PC連動式ではない普通のタップを使ったら、症状は消えました。このPC連動式タップは10年以上使っていました。旧PCと新PCで通過電流に違いがあるのか、回路の寿命が尽きたのか、ともかく使うのをやめました。

待機電力を使わないように、コンピュータと接続機器はいつも電源を集中スイッチで切っています。一応は省電力のつもりです。こういう使い方をすると、マザーボードに入っているUEFI BIOS用のボタン電池が消耗するようですが、BIOSは初期状態のままなので、問題が起こったことはありません。

新PCはなかなか快適です。OSの立ち上がり所要時間は20秒足らずです。CPUの消費電力と熱が気になっていたのですが、このミニタワーケースの前面にファンの強弱切り替えスイッチがあるので、静かな弱にして、CPU温度を調べるアプリを入れてみたら、ほとんどは低い周波数で稼働しており、各コアの温度は室温+5度程度でした。でもこのあたり、ソフトを追加したらチェックしないといけないようです。

物理的なトラブルは電源タップだけでしたが、ソフトとデータの移動にはけっこう手間がかかりました。特に、Windows 10に対応していない重要ソフト以外に、細かな処理に使っていたいくつかのソフトが動かないことがわかって、代わりのソフトを探して試用した上で可否を判断する作業に時間を取られました。それがWindows 10で使えないとわかったら、7のほうに残しておかなければなりません。まだ、7のほうのソフトの選択削除は残っていますが、実際のコンピュータ処理作業をするときにチェックしていくことにします。

作業に時間がかかったので、ずっと昔、ミニコンピュータ(DECのPDP-8やPDP-11)を使っていたころ、アメリカでは「ライバル研究者に勝つためには、ライバルにコンピュータを使わせろ」というジョークが生まれていたことを思い出しました。その頃のプログラミング(アセンブリー言語)は大変でしたが、今はそんなプログラムを書くことはないので、遠い過去の話です。ただ、この2週間ほど、模型あそびは中断しています。