犬のランプ すべて完成

2017年3月24日

3月24日、パスカルSrとショパンもできあがりました。
3つ並べて記念写真です。左がパスカルJr、中央がショパン、右がパスカルSrです。

写真を撮っていたら、トコも仲間入りしてきました。

別の角度です。

実物のパスカルJrが退屈そうに眺めています。

暗い中での照明の具合です。
左のJrはLED3灯、中央のショパンと右のSrはLED9灯です。

それぞれのモデルの写真です。
最初の愛犬、パスカルSr(ゴールデン・リトリーバー)です。

他の犬を見ると興奮するのはJrと同じ性分ですが、猫にはとてもやさしく接していました。

Srのイメージはこういうものになりました。真鍮です。

点灯時です。

2番目の愛犬、ショパン(スタンダード・プードル)です。子犬の頃は真っ黒でした。

成長するとグレー(シルバー)になり、脚がとても長く、クリクリの目で、一途な性格でした。

ショパンのイメージはこうなりました。銅を硫黄で黒くしました。

点灯時です。

比較のために、パスカルJr(スタンダード・プードル)も再掲しておきます。真鍮です。

点灯時です。

以下は最後の作業ダイアリーです。
3月3日、クラフトパークでショパンの表面処理をしました。

これは「荒らし」と呼ばれる、先を加工した金槌(3と書かれている)で表面を叩く作業です。表面に模様を付ける荒らしにはいろいろなパターンがあり、アルミ板にサンプルが叩かれています。
ショパンには3番を使いました。

その後の一週間、自宅で組み立て作業が続きます。
ショパンの頭にステイを取り付けたところです。

胴体にもステイを取り付けました。パスカルJrの工作で、頭の揺れを防止するためには、頭と胴体を取り付けるネジを増やしたほうがいいとわかったので、3本のネジで固定することにしました。

銅は柔らかいので、ステイは3枚重ねにしようかと考えていたのですが、2枚をハンダで貼り合わせると真鍮並みに固くなりました。

3月10日、クラフトパークでの作業です。
パスカルSrの表面に荒らしを入れました。4番を使いました。

パスカルSrの尻尾を作ります。真鍮板を切り取って、荒らしを入れてから2つに折るのですが、先ずは木製の溝板に当てて、木槌で叩いて、可能な程度に曲げました。

最後は、バーナーで熱を加えて重ねました。スイッチを入れる穴を確保するために、3ミリ径の長いネジを入れています。

できあがった直後の尻尾と後頭部の円形です。これからヤスリがけや磨きを始めます。

尻尾の取り付け位置の確認です。プードルとはちょっと違っています。尻尾の形はその後少し変えました。

3月17日、クラフトパークでショパンの色づけをしました。硫黄を入れた湯に漬けて黒くさせました。尻尾(銅)やネジ(真鍮)も黒くなりました。

胴体の裏側まで、いい色になりました。裏に長く伸びている板材は電池ケースの固定用で、切り取ってから、LEDパネルの固定用金具に使います。

ショパン用のLEDパネル固定金具です。

ショパンとパスカルSrのLEDパネルは、Jrとは違った百均LEDライト(9灯)を使いました。

こちらのLEDライトを使った理由は、分解して利用する電池ケースの押しバネが適していたからなのですが、照明としては、Jrに使った3灯のほうが明るいようです。すべて4.7Ωの抵抗を入れています。

3月24日、クラフトパークでの今期最後の作業は、自宅での組み立て作業で剥げてきたショパンの黒の塗り直しでした。すでに配線も終えていて、硫黄のお風呂に入れるわけにはいかないので、ドライヤーで熱しながら、綿棒で硫黄を重ねていきました。

すべて終わったので、透明塗料を吹き付けました。パスカルSrとJrはツヤありの塗装、ショパンはツヤなしの塗装です。

これで三体が完成となりました。

こんな使い方もあるかもしれない、というサンプルですが、犬のランプは上から眺めるほうが可愛いので、こういうことはしないでしょうね。

延べ3カ月、同じ作業の繰り返しでしたが、それぞれの素材やサイズや仕上げが異なるので、最初に作ったJrと比べて、Srとショパンが短時間でできたということはなく、すべて同じくらいの手間と時間がかかりました。今回の出来上がりには、それなりの思い入れもあったので、満足しています。

(完)

これでしばらく金工を休みます。当分は金属(真鍮)の鉄道模型キット製作に集中する予定です。

 

犬のランプ 4 Jr 完成

3月1日、パスカルJrが完成しました。

鼻の先から後ろ足まで27cm、高さは15cmです。

スイッチのオン・オフ動画です。音は出ません。

いくつかの角度から眺めてみます。表面の仕上げは少し刷毛目のようにしておきました。

頭の後ろには直径5cmの真鍮円板を取り付けました。見えるところはネジも含めて真鍮製にしました。

暗いところで、ランプ点灯の雰囲気を見ました。

近いところが前に尖り、黄色くなっているのは真鍮の反射です。LEDパネルの角度を調整したら反射を無くせそうですが、このランプで読書する気はないので、これはこれで面白いかと思います。

パスカルがちょっとだけ興味を示しました。

裏側の処理です。LEDへの配線の途中にコネクターを取り付けて、分解が簡単にできるようにしました。

胴体に一本、パイプを留めています。配線を通すためですが、電池ボックスの動きを止める働きもあります。また、胴体側の首への板材も二重にして、揺れを止めました。

試行錯誤の連続で、板材のハンダ付けの上に板材のハンダ付けが必要になっていて、裏はきれいではありません。今後、ショパンとパスカルSrを製作するときには、もう少しきれいな裏側にしたいと思います。

図面起こしから、ちょうど1カ月くらいです。板材の切り抜きと曲げ以外は自宅での作業で、鉄道模型ほどの精度は不要なので、気楽で楽しい工作でした。

途中のままほったらかしになっているS1の整備に戻って、その後にショパンとパスカルSrに取りかかる予定です。

(続く)

犬のランプ 3

2月18日からの自宅での作業です。
Jrの頭と胴体をつなぐために、頭と胴体のそれぞれに真鍮の板材を取り付けてみました。

板材を両方に取り付けたのは、簡単に分解できるようにするためです。まだヤスリ掛けや磨きが終わっていませんので、固定してしまうと大変です。今後のメンテナンスもやりやすいと思います。

頭と胴体に付けた板材の両方にネジ穴を1cm間隔であけました。2本のネジで留めます。頭のほうの板材に多くのネジ穴をあけたのは、どの2つで留めると適当な長さかを調べるためです。

一番下の2つで留めてみました。一番、首が長くなった状態です。

横から写すと、このような感じです。作業中で、尻尾を付けていないので、全体の雰囲気がわかりにくいのですが、悪くなさそうです。

でも、確認のため、ネジ穴を1つ上げて(首を1cm下げて)取り付けてみました。

これはパスカルJr(プードル)としては下がりすぎのように感じます。パスカルSr(ゴールデン・リトリーバー)だと、これくらいかもしれません。

これで大体ですが、首の長さと方向が分かりました。パスカルJrには一番下の位置のネジ穴を使います。

正面から写すと、弥次郎兵衛みたいです。

組み立ててみて、問題点も見えました。
首に使う真鍮の板材を頭や胴体と同じ0.8mm厚(幅1cm)で作ったのですが、置いたときに首が小さくプルプルと揺れるのです。しかも、30秒以上続きます。単なる置物だったら、それも一興かもしれませんが、照明が揺れるのは困る気がします。
動画です。この揺れの見納めです。音は出ません。

揺れを押さえるために、頭からの板材を二重にしました。

これで揺れはかなり治まりました。

2月24日、クラフトパークで、ショパンの切り取りと曲げをしてきました。Srの胴体も太くしました。
3体を並べてみます。

左がパスカルSr、中央が製作中のパスカルJr、右がショパンです。

その後の自宅作業で、パスカルJrの製作が続きます。

LEDパネルを取り付けるステイを作りました。組み立てが楽になるように、ナットはすべてハンダ付けしています。

LEDパネルを取り付けてみました。

後ろから見ると、こうなっています。分解が必要になりそうな場所はすべてネジ止めにしました。

尻尾の先の球を袋ナットから作ったのですが、小さかったので、東急ハンズで直径10mmの真鍮球と銅球を買ってきて、穴をあけました。その穴にM3のネジを取り付けて、ドリルの回転でサンドペーパー掛けをしました。

パスカルJr(手前の真鍮)とショパン(後ろの銅)の尻尾です。ショパンの場合は銅パイプに入れます。

胴に電池ボックスを入れる仕掛作りは試行錯誤でした。

最初はマイナス側を胴体に直結してみたのですが、電池ボックスを入れる際にプラス側が金属部分に触れてショートすることがあったので、どちらにもプラ板を挟んで接触端子を独立させました。

電池ボックスを入れてみました。ボックスが下に落ちる心配はなさそうです。

仮組みしました。

仮配線して点灯テストです。明るさとしては、4.7Ωの抵抗を入れるくらいがちょうど良さそうです。

これで配線すればパスカルJrの完成になるのですが、まだ磨きなどが残っています。もう少しかかりそうです。

(続く)

 

犬のランプ 2

2月10日の成果です。

パスカルJr.の頭を切り抜いていきます。

鼻の溝に切り込みを入れ、目をドリルで開けてから、3軸ローラーを使ってカーブを作ります。徐々に間を詰めながら、何度もくぐらせます。

できあがりました。

夜、パスカルと比べてみました。こんなもんかな?

2月17日、クラフトパークでの作業です。
パスカルSr.の頭の切り抜きです。Jr.とはちょっとだけ違います。

同じく3軸ローラーを使いました。

その後に、パスカルSr.の胴体も切り抜きました。

もっとヤスリ掛けと磨きが必要ですが、すべてを並べてみました。
左側が先週までに作ったパスカルJr.の頭と胴体、右側がパスカルSr.の胴体と頭です。Srの胴体がちょっと細いので、来週にクラフトパークで調整します。

頭のサイズは同じですが、違いは、目のサイズがJr.(左)は7mm、Sr.(右)は7.5mmです。鼻の違いもあります。

胴体の違いです。
左のJr.が大きく(右のSr.が小さく)見えるのですが、これは脚の長さの違いです。

このサイズの違いが、頭を取り付けたときに、全体のバランスにどう影響するか、それが問題です。

これから一週間、自宅で組み立て方法を考えることにします。
来週は銅板でショパンの頭と胴体を作る予定です。

(続く)

 

犬のランプ 1

2017年になりました。1月20日からクラフトパークの新学期が始まりましたが、次のプロジェクトを考えながらも、何も決めていませんでした。
20日と28日は、とりあえず以前に作ったスプーンなどの修理で過ごしつつ、金属工芸品の写真集やネットを眺めていたら、いくつか、興味を覚えた作品がありました。

その一つが犬のランプです。

これは、フランスのディドロ(Disderot)というデザイン照明の会社が1950年代に販売していたランプで、Jean Boris Lacroixというデザイナーの作品だそうです。今は販売されていません。

素材は金属(薄い鉄板?)に塗装をしているようです。この写真を見た途端に、これは作ってみたいと思いました。自分の拙い技能レベルでも可能な範囲という意味でもあります。

オリジナルはテリアっぽく見えるので、そのままコピーする気はなく、我が家の愛犬たち(パスカルSr.、ショパン、現在のパスカルJr.)をモチーフに取り入れようと決めました。つまり、3つ作るという目論見です。

素材は、犬種は違いますが、パスカルSr(シニア:ゴールデン・リトリーバー)とパスカルJr(ジュニア:スタンダード・プードル)とは同系色なので、真鍮とします。ショパンはスタンダード・プードルですが、黒からグレー(シルバー)になったので、銅を硫黄で黒っぽくするという計画を立てました。

まずは、平面に展開してみた図をコンピュータでいろいろ作ってみて、印刷し、いくつか画用紙で組み立ててみました。一つを床に置いてサイズを測る写真を撮ろうとしたら、パスカルがやって来ました。

こうやって眺めてみると、オリジナルのデザインは秀逸で、とてもキュートにできていることに感心します。カラーリングも素敵です。他の色のものも作られていたようですが、白黒の配色がベストと感じました。

パスカル風に作った紙のモデルは可愛さが足りません。白紙のままということもありますが、胴と頭のサイズのバランス、耳の形、頭の長さ、頭の向き、目の位置などがポイントだろうと思います。しばらく改良を続けました。

オリジナルの照明は昔風の小型電球を使っていて、お尻から電源ケーブルが伸びています。スイッチはケーブルの途中にある中間スイッチとなっているようです。

作るのは電池でLED照明にします。オリジナルのサイズは頭の先から尾の先までで30cmくらいのようですが、このサイズは少し大きいので、一回り小ぶりにします。机の上とかに置いて邪魔にならないサイズです。

と言っても、どれくらいが適当なのかを決めなくてはならず、サイズの基準として、手持ちの百均LED懐中電灯を利用することを思いつきました。

懐中電灯を分解しました。手前の中央にあるLED(3個)、隣の単4電池が3個入る電池ボックス、押しバネを使います。ただ、このLEDライトは抵抗を入れずに明るくしているため、消費電力が大きすぎます。抵抗を入れる必要があります。その右のトグルスイッチは手持ちの一番小さなもので、尻尾をスイッチにする計画です。

ポイントは、胴体の中に入れる電池ボックスが外から見えないサイズです。

画用紙で作ったモデルに照明を組み込んで、点灯してみました。

裏側はこうなっています。

頭にLED、胴体に電池ボックスを収め、尻尾がスイッチです。
このモデルを使って、頭のデザインとサイズをチェックしました。

これはちょっと大きすぎました。
ここまでは全部、自宅での準備作業でした。

2月3日、クラフトパークでの作業です。
0.8mm厚の真鍮板から胴体を切り抜きます。
この胴体はパスカルJrで、胴体を少し太めにしています。

バンドソーで切り抜きました。

犬のランプの場合は、焼きなまして叩くという鍛金作業はありません。切り抜いて、ヤスリ掛けして、曲げる作業だけです。

胴体を曲げる作業ですが、最初に砂袋を敷いて、中央部を円筒で叩くという方法を教えてもらいました。

前を少し太く、後ろを細くして、左右のバランス調整です。

胴体ができあがりました。

紙のモデルにかぶせてみました。

胴体は予定通りになったようです。

2月8日、自宅での作業です。
尻尾に付けるスイッチのステイを真鍮板で作り、ハンダ付けしました。
スイッチが動くように、胴体のお尻部分に切り込みを入れてあります。

スイッチにかぶせる尻尾を作り始めました。プードルらしく、尻尾の先を球にしたいのですが、適当なものがなく、真鍮の袋ナットを削って丸くしました。
M3(3mm径)のネジの頭を切り取り、外径4mm(内径3mm)の真鍮パイプの中に入れて、反対側はトグルスイッチにはめ込むために3mm径の真鍮パイプを入れています。

ちょっと削り過ぎだったので、もう一つ作りました。

尻尾を仮止めしてみました。

マアマア見込み通り、という感じですが、ちょっと球が小さいかもしれません。

(続く)

 

真鍮の狐面 09 完成

12月16日、狐面が完成(と)しました!

左から眺めると

右から眺めると

仕上げにけっこう時間がかかりました。
最後の仕上げ作業を振り返ってみます。

11月25日
整形しただけではのっぺらぼうに見えます。鼻と口を際立たせるために、硫黄で着色します。
紙カップに硫黄(左)と希硫酸(右)を入れています。

ドライヤーで暖めながら、綿棒で希硫酸と硫黄を交互に塗っていきます。

着色できましたが、慣れないので、薄すぎです。

12月2日
再度、塗り直しました。
くっきりです。ちょっと濃すぎるくらいです。

こんな感じです。

12月9日
目がどうもくっきりしませんので、銀箔を貼ってみようかと、東急ハンズで買ってきました。

接着剤を目に塗って、銀箔を貼りました。

しかし、目が平面ではなく、表面処理がツルツルではなく、さらに教室の空調で空気の流れがあり、きれいに貼ることができません。どうしてもシワができて、ザラザラになってしまいます。職人が金箔・銀箔を貼っている作業のようにはできません。

12月16日
目の周囲に硫黄でアイラインを入れることにしました。
銀箔をはがして、マスキングテープで養生して、マジックでアイラインを描き、切り抜きます。

しかし、テープが強く、また、ナイフの切れ味が悪く、うまくカットできません。
そこで、マスキング用の薄いビニールに替えました。

写真では見えづらいですが、うすい透明の膜になっています。
これでうまく切り抜くことができました。

鼻と口と同様に、硫黄で着色します。

両方にアイラインが入りました。

さて、これから目に銀箔を貼るかどうかが悩ましいところです。
アイラインの内側をハンドグラインダーで磨いていくと、目の質感が変わって、悪くありません。

硫黄で着色した部分は、こすると取れますので、全体をニスで覆いました。
これで触っても(かぶっても)問題がなくなりました。

ただ、全体にツヤが出てしまって、目と他との質感の違いが小さくなりました。
でもまあ、これで完成ということにしました。

パスカルと記念写真です。パスカルは横目になって、気にしています。

この記事の最初の写真を再掲します。

5月から始めて、延べ8カ月かかりました。銅のアヒルより長くかかっています。
真鍮の鍛金のむずかしさがよくわかりましたが、途中からは楽しくなりました。
今日がちょうど今期の最終日です。次回は1月20日から始まりますが、さて、次は何を作るか、です。

(完)

真鍮の狐面 08

11月11日
顔の彫り込みが終わったので、詰めていた松ヤニを焼き落とします。
アヒルの時と同じ作業です。

鍋に落ちた松ヤニの塊です。よく見ると、鼻先の彫り込みがそのまま残って、なかなか無慚です。

酸洗いできれいにして、耳のふちを少し叩いて折り曲げる準備です。

こんな当て金を使って、木槌で叩きます。

叩いている途中です。

これでくらいで、今後は熱を加える作業はありません。

11月18日
周囲の切り口の凹凸を金斬りバサミで整えて、ヤスリ掛けをしました。
周囲を軽く叩いておくと丈夫になるようです。

歪んでいる部分を少し手直し、整形はこれで完了としました。

(続く)

真鍮の狐面 07

10月7日の成果です。
前日まで、眼を紙で作って、いろいろと試していました。
最終的に次のものに決めました。とりあえずは、眼の形と位置で、瞳はその後です。
松ヤニを入れているので、とても重く、耳を持ってしまうと歪みます。

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教室で、紙の眼に合わせてマジックで線を入れ、長方形のタガネ(鏨)を小さな金槌で叩いて溝を入れていきます。

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溝が一回りできたので、平たいタガネを使って、その線の内側に段差をつけます。眼球の表現です。

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使ったタガネは次の3種類です。

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ほぼ眼の形ができました。

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タガネによる造形は初めてで、緊張しながらも、なかなか楽しい作業だとわかりました。

 

10月14日の成果です。

口を作ってみました。

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タガネできれいに処理するのはむずかしいですね。

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次は鼻をどうしようかと思案中で、パスカルの鼻を参考にしてみましたが・・・。

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こうやって見ると、パスカルの鼻は大きいですね。

10月21日はクラフトパークのフェスティバル(10月23日)開催準備のために休講でした。昨年はアヒルを展示してもらいました。

10月28日の成果です。
鼻の周りを形作ってみました。

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パスカルより、ずっと小さめです。

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もう少し、造形を考えないといけないでしょうね。

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この写真の右側にあるボードには、瞳を入れる位置や大きさのサンプルを描いています。
来週あたり、瞳に穴を開けることになります。

 

11月4日の成果です。
瞳の形、大きさ、位置決めで少し時間を取りました。

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紙を丸く切って、黒く塗ったものを糊で貼っています。
本物のキツネのように縦長も試みましたが、雰囲気がむずかしいようで、丸くしました。まあ、暗いところではキツネの瞳孔も丸くなっていると思います。

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瞳の外周(虹彩?)も考えてみましたが、表現する方法がわかりません。
結局、瞳のサイズは上の写真の白い外側と黒い内側の中間としました。
切りタガネという工具を使って、ちょっとずつ切っていきます。

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両方、切り取りました。中の松ヤニが見えています。

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切り取った瞳です。左は黒い紙が張り付いたままです。

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悪くない位置・サイズと感じています。

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鼻の穴を窪ませました。

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さて、これでそろそろ終盤かと思っていたのですが、指導員のKさんから、好みの問題ですが、タガネで毛のスジを入れることもできますよ、という話題がありました。
余っていた真鍮板で試してみた写真です。

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こういうスジを入れるべきか、現状の槌目のままにするか、ちょっと悩んでいます。

(続く)

真鍮の狐面 06

9月2日の成果です。

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耳と耳の間を少し切りましたが、まだ正面がどうも、という感じです。だからと言って、具体的なアイディアがあるわけでもありません。

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横顔あたりは大体こんなものと感じています。

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9月9日の成果です。
耳の間をさらに広げました。なんか、フェネックみたいな耳ですが、これはこれくらいでいいと思っています。

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裏です。

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あごの下あたりをもう少し絞る必要がありますが、この段階で、眼、鼻、口を細工してみることにしました。

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そこで、いったん焼きなまして、松ヤニを入れました。

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この日は熱いため、1週間、置いてもらいます。

9月16日です。今日は鍛金作業はしていませんが、酸洗いをしたら、真鍮なので、狐らしい色になりました。

細工を始めるために、先ずは眼をどのようにするかで悩んでいます。
紙のお面と比べると、まったく違ったものになっていますが、眼を参考にしています。

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裏はこんなものです。

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どういう眼にしようかと思いつつ、紙で眼のサンプルを作りました。
この眼だと、間延びした顔になってしまいます。

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口と鼻もイメージが定まっていないので、むずかしそうです。テキトーにマジックで書き込んでみたため、それが邪魔になっています。消さなければいけません。

今期は今日で終わり、来期は10月7日からなので、その間、いろんな眼・口・鼻を試してみます。

(07に続く)

真鍮の狐面 05

8月の成果をまとめます。

前回の記事で「終盤戦に突入」などと筆がすべりました。「後半戦に突入」と改めます。

8月5日の成果です。
前回から比べて大きな進展とは言えませんが、余分な周りを切ったので、耳も左右が分かれました。
テキトーに目鼻耳をマジックで描いてみましたが、位置も悪いので、参考にはなりません。

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真横から見ると、顔のシルエットはかなり出来てきている気分です。

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反対側です。

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無理矢理にパスカルを横に来させました。いやがっています。

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8月12日はお盆休みでした。

8月19日の成果です。
今回から耳の内側を逆(裏)から叩いて、凹みを出し始めました。

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横から眺めると、耳の外側に余分が多すぎるようです。

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ただ、耳の外側をどのように始末していくかを決めていませんので、しばらく考えていました。

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裏には、こちらから耳を叩く目安の線を入れています。

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8月26日の成果です。
結局、耳の外側を切りました。
顔の輪郭としては、上部が大きいので、顔をもっとしぼらないといけないでしょうね。

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耳のサイズはだいたいこんなものでしょうか。

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もう少し耳を前に傾けたいのですが、その一方で耳の内側を深くしたいこともあって、なかなかうまく両立しません。

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これからが終盤戦と言うには、最終形のイメージが明確ではありません。
もうちょっと顔と耳をしぼって、外観がOKという気分になってから、仕上げの方法を決めることにします。

いつもそうなのですが、食器などと違って、事前に最終イメージが見えていませんので、いつ終わるかは見当がつきません。当分は続くでしょう。

(続く)