1月からの今期は、鉄道模型のパーツを鋳金(ちゅうきん)で作る予定をしていたのですが、精度が必要な鋳型(いがた)作りがむずかしく、延び延びになっています。
その間、需要の声がある「すくいスプーン」を鍛金で作ってみることにしました。素材はこれまで作った作品の「端切れ」の銅板とアルミ板です。
形の明確なイメージはなく、先ずは、瓶に入れたコーヒー豆をすくうスプーンを想定しました。スプーンは瓶の中に入れておくものなので、短いものです。
端切れの1.5ミリ厚の銅板に雰囲気で線書きして切り取ります。
とりあえず、切り取りました。写真ではサイズはわかりにくいですが、長さは8センチくらい、幅は4センチくらいです。
1.5ミリ厚はけっこう重い感じです。小さいものなので、叩くために使う当て金も小さいものを使います。
指も叩いてしまいそうでしたが、なんとか3種類を作ってみました。さすが1.5ミリ厚の銅板は広がるものですね。
一番下は1.5ミリのアルミ板です。アルミで作ったのは、桜皮細工の茶さじを真似しました。
作ってからわかったのは、銅で作ると、指から滑り落ちることでした。プラスチック製と比べるとそれなりに重いので、力加減で滑り落ちます。つまむところを小さくしたのが原因です。仕方が無いので、逆向きに反らしてみると、OKとなりました。
2月に入っても、なかなか模型の鋳金を始めることができないので、もう少し、このシリーズを続けることにして、いろんな形を合計7つ作りました。アルミは端材がたくさんあるのですが、評判が芳しくないので、結局、1ミリの銅板を購入して、残りを作ることになりました。
今日、内側だけに錫引きをして、完成しました。
すべてを並べてみます。
左から、コーヒー豆用、ほうじ茶用、用途未定のアルミ、砂糖用、用途未定が2つ、緑茶用、という順番です。砂糖用は持って行くのを忘れたので、まだ錫引きをしていません。
裏側の写真です。
横からの写真です。
1.5ミリは厚すぎて重いので、1ミリ厚が適当だとわかりました。こういう実用のための小物は、作りながら使い勝手を試して、また形を変えていくしかなさそうですね。結果として、用途別に使い勝手のいいものになったようです。砂糖や塩がちょっと固まっていても、すくいやすい重みと丈夫さです。形の歪みは、いつも通り、趣(おもむき)と考えています。
この先、いつから鋳金にかかることができるかわからないので、当面は鍛金で何か、もっと大きいものを作ってみようかと考えています。






