波板の交換

2階バルコニーの一部が物干し場で、その屋根材は波板です。

パスカルと朝の散歩の後、夏以外はこの下で一緒に日向ぼっこをしていて快適です。

問題は波板が無色の半透明なので、重なっている部分がかなり汚れてきて気になること、前面の雨樋が詰まること、そして、夏場の強い太陽を遮る効果がほとんどないことです。

8年前のリフォームで交換してもらっていて、ポリカ(ポリカーボネート)波板そのものに劣化があるようには見えませんが、雨樋を掃除するにしても波板全体を取り外す必要があります。

そんな状態が続いていましたが、屋根の葺き替えが終わったのを機会に波板の交換をやってみることにしました。2020年2月に入った頃でした。

初めて経験する取り替え作業ですから、念入りに準備を整えます。波板の寸法取り、波板の注文、必要部材の購入、作業道具の取り揃えです。YouTubeの動画解説も参考になりました。今はネット上にほとんどの情報が出ているので準備がはかどります。

現在の波板に貼られているシールです。2012年の製品で、表裏の違いがあります。

長さは6尺で、6枚が使われています。取り替えるポリカ波板をネットでいろいろと調べてみました。1週間ほどの調査で、タキロンの熱線カットという商品(色はブロンズ)が希望の性能のようでした。近所の建築資材ショップも含めると、価格は1枚2,700円で送料無料から1,500円で送料2,000円までという範囲です。最終的には10枚で送料込みの16,000円弱という会社を見つけて通販となりました。10枚というのが多すぎるようで、実は結果的に初心者にとっていい数でした。

2月19日に波板が届きました。

シールです。もう表裏の違いはなくなっています。

作業用に準備した部材と工具です。波板カッターとネジ穴開けは新規に購入しました。波板と合わせた総費用は2万円ほどでした。

上の真ん中にある釘は使いませんが、他はすべて使いました。中央の箱は波板を桟に止めるワンタッチフックです。長さが重要なポイントのようです。

これまでのフック(つまみが割れていたもの)と新しいフックの比較です。フックは5年程度で交換する必要があるかもしれません。

波板カッターは手持ちの板金用ハサミがあれば不要だったかもしれません。専用のネジ穴開けは2階の屋根の下部分が狭いので必要でした。下の大型カッターはステンレスのフックボルトを切り取るときに使いました。

写真の右上にある板は波板の穴開け補助具として手作りしました。余っていた波板を3枚重ねて板に取り付け、ドリル刃を通す穴を開けています。

フックを取り付ける際に、波板の山に穴を開けるので、これを波板の上からかぶせて、穴にドリル刃を入れます。これがないと、ドリル刃が滑って横に穴が開いたりしてしまいます。

この他に、幅の狭い場所に使う波板を縦に切る必要がありましたが、プラスチック用の溝切りカッターが有効でした。

さて、波板の交換作業は2月20日の朝から開始しました。
右端から外していきました。

予想通り、前の雨樋にゴミが溜まっています。すべての波板を外したら、雨樋は苔の繁茂地になっていました。

端にある水落しのプラスチック・チェーン留め具もゴミで詰まっています。

この原因は屋根の作りにあります。6尺(1,820mm)の波板の長さに合わせて前後が袋となっていて、波板をはめ込む仕組みです。交換が簡単で、両端がバタバタと風にあおられない工夫と言えます。しかし、上側はいいのですが、下の雨樋が波板に遮られて、ゴミが溜まっても掃除ができない構造です。

雨樋の掃除をしたら、アルミの腐食などはなく、きれいになりました。

夜は雨の予報だったので、フックを外したまま元の波板をそのまま敷いておきました。

ここが思案のしどころでした。今までと同じように波板をそのままはめ込むか、雨樋部分の長さ(約4cm)を切るか、です。そのままはめ込めば簡単ですが、掃除ができません。掃除ができずに苔の繁茂地になっても、躯体のアルミは問題なさそうです。切れば、前の部分が風にあおられるので、別の留め具が必要になります。

業者であれば、以前と同様に、波板のはめ込みしか選択肢はないでしょうね。でも結局、少し手間をかけても掃除ができる方法を選びました。気分の問題です。波板を切って、次のようなフックボルトで固定することにして、通販で注文しました。到着まで数日かかるようです。

翌2月21日、波板を切る長さを正確に決めました。古い波板を切った左側が決定版です。

所定の長さを切った波板をどんどんと貼っていきます。

以前の波板は重ね部分が一山半しかなかったのですが、今回は調べたセオリー通り、二山半で重ねます。結果として7枚となり、ちょっと穴開けを間違えた箇所があって、結局、トータルで8枚使いました。10枚セットを買っておいて正解でした。2枚は予備に残しておきます。

最後の穴開けとフック止め(一番奥)が残っています。

これはどうしても上に登らないとできない作業です。用心しながら桟の上に足を置きました。へっぴり腰のスパイダーマンです。

半日の作業が終わって、あとはフックボルトの到着待ちです。

2月26日、フックボルトが届いたので、取り付けました。前に雨樋が見えていて、掃除が簡単にできます。

下から見た写真です。

ボルトがちょっと長すぎて上にニョッキリ見えるので、いったん外して、大型カッターで2cmほど切り取りました。

夕方前に作業完了です。葺き替えた屋根と色がマッチしています。

実質3日の作業で、手順を間違わなければ、それほどむずかしいところはありませんでした。作業をしていた1週間ほどで数回雨が降って、すでに雨樋に黒い汚れが溜まっていますが、雨樋の掃除が簡単にできるようにしたので気分は悪くありません。

波板を手で持って直射日光の受け比べをしてみると、熱線カットの波板は以前の波板とかなり違います。大阪の酷暑を少し和らげてくれるでしょう。