DC-AC インバーター

2022年9月30日

昨年10月に電気自動車の充電用200Vコンセントを駐車場側の外壁に取り付けてもらったついでに、同じ壁に壁面貫通コンセントを設置してもらっていました。

これは自動車の12VバッテリーにDC-ACインバーターをつないで、その100V電源を室内で使うための中継コンセントです。いわゆるV2H(Vehicle to Home)の選択肢の一つと言えますが、電気自動車の大容量バッテリーの充放電を制御して電力会社との系統連系で数kWまで供給できる本格的なV2H装置ではありません。非常時に1kW程度の電力を数日間確保するだけで、普通の内燃機関自動車でも12Vバッテリー充電用ダイナモの発電容量が十分にあれば実現できる簡易版です。

トヨタのハイブリッド車では1.5kWの100Vアクセサリーコンセントが標準装備になりつつありますが、電気自動車のリーフでそれが設定されていないことは大きな戸惑いの一つです。

貫通コンセント設置から1年近く経ちました。しばらく忘れていたり、インバーターの選択に迷ったりしていて、実際にインバーターを購入したのは今年の8月になってからです。

日産ではセルスター社製の正弦波インバーターSI-1500を「日産カーライフコレクション」として17万円ほどで取り付けてくれるそうですが、あまりに高い(SI-1500単体は8万円ほど)ので、同程度の製品を自分で購入して取り付けることにしました。ただ、1~2kWクラスのインバーター商品は多くが中国メーカー製ですし、価格も1万円台から10万円台まで多数あって、選択に困りました。

8月に購入を決めたインバーターはBAL (大橋産業)の製品番号489、DC/AC正弦波インバーター DC12V 定格出力:1800Wです。4万5千円ほどでした。

次はバッテリーからインバーターまでの大容量ケーブルです。購入したインバーターには赤黒のケーブルが2本ずつ付属していましたが、径が少し細く(22SQ:SQは太さをあらわす面積)、5~600W以上(12Vで50A)では発熱しそうです。

リーフの主電源をオンにしていれば、62kWの走行用メインバッテリーから12Vバッテリー端子への電力供給は150Aくらいは可能なようです。そこで、長さ1mの38SQの太いバッテリー用ケーブル(200Aヒューズ付きの端子付き既製品:9千円)とアンダーソンコネクタ(大容量コネクタ:2個セットで5千円)を購入しました。

1mのバッテリーケーブルを30cmと70cmに切断して、短いほうを12Vバッテリー端子に固定し、長いほうをインバーターに固定し、それぞれにアンダーソンコネクタを取り付けて、使用時にコネクタで結びつけるという計画です。

材料は揃いましたが、ケーブルに付いている丸型端子の外径が大きすぎて、リーフの12Vバッテリーとインバーターの両方の取り付けに適合しないことがわかりました。

さらに、アンダーソンコネクタにケーブルをつなぐのは、ハンダをバーナーで溶かしながら接着すればいいかと思っていましたが、車のボンネット内(外気に触れている)では、ハンダが硬化してしまうので望ましくないとのことです。

いずれの場合にも38SQ用端子ならびにアンダーソンコネクタのピンを圧着する油圧工具が必要になることが判明したのです。油圧工具の新品は高価なので、中古を探したら、ヤフーオークションで程度の良さそうなデンサンのDCH-60E(14、22、38、60SQ)という製品を6千円で購入しました。久々のヤフオク利用でしたが、最近は相手の住所などは互いにわからないようになっているのですね。

38SQ用の圧着端子(細身)は数百円で揃いました。

アンダーソンコネクタのピンを圧着します。

バッテリー側です。

アンダーソンコネクタの差し込み口です。

インバーター側と合わせてケーブルが完成しました。丸端子部分は細身に交換しています。ヒューズ部分のプラケースが割れないようにプチプチでくるんでいます。赤い線が少し長いのですが、取り回しに都合がいいのでそのままにしました。

リーフのバッテリーの取り付けボルトに接続しました。

インバーター側も接続しました。

アンダーソンコネクタのキャップと持ち手(合わせて2500円)を購入しましたが、持ち手は不要だったかもしれません。

9月5日に完成したので試してみます。

軽い負荷のドライヤーを使用してみました。インバーターには使用電力(190W)とDC電圧(13.0V)の表示が交互に出ます。この表示はどちらかにスイッチで固定できるほうがいいですね。この動画は消音しています。

DC電圧は負荷なしで12.4Vですが、負荷がかかるとメインバッテリーからの電力供給で13.0Vまで電圧が上がっています。これなら問題はなさそうです。

9月29日、到着が遅れていた10mの100V防水延長3Pコード(2500円)が届きました。さっそく、メスのコネクタをオスのコネクタに交換します。ちょうどいい長さの9mのところで切って、プラグを取り付けている最中です。

翌9月30日、できあがったので、外壁のコンセントに差し込んでみました。

室内側のコンセントはワットチェッカーの置き場にしています。

これでインバーター出力を室内で利用することができます。オス-オスの100V電源ケーブルは普段は使わないので、邪魔にならないように、充電ケーブルの奥(後ろ側)にしまっておきます。

以上でDC-ACインバーターの利用準備が整いました。総費用は圧着工具を含めて7万円ほどでした。インバーター本体はクルマに積んでいますので、いつでもどこでも100Vを使うことは可能ですが、はたして利用する日がやって来るでしょうか。

 

太陽光発電 1 イントロ

2020年1月27日

屋根の全面葺き替えを決めた頃から、「屋根」からの連想もあって、太陽光発電システムの資料を集めて集中的に読んでいました。その間、ずっと模型遊びは中断していました。

昔から太陽光による自家発電というのは興味を持っていました。大阪に移ってから夏の暑さと冬の室内の寒さで、エアコンによる冷暖房の電力消費がかなり多いこと、加えて、地震や台風による北海道や千葉県でのブラックアウトのニュースを眺めて、非常時の自家発電が有効であること、などから、太陽光発電を実現するなら今かもしれないと思うようになりました。

太陽光発電システムは大阪の友人が10年くらい前に導入していて、勧められていました。友人が設置した当時は、再生可能エネルギーとしての太陽光発電による売電価格が高く設定されていた(10年間は売電価格が買電価格よりかなり高い)し、設置補助金が出ていたので、導入費用がシステムの耐用年数よりも早く回収できて、その後は利益を享受できると聞いていました。非常時対策や自家消費という側面はあまりなかったような気がします。

最近は売電価格が下がり、補助金もなくなっていますが、その分、設備価格は安くなってきています。面白かったのは、多くあるメーカーの「カタログ定価」が意味を持たないくらい、実売(見積もり)価格が安かったことでした。ただ、海外と比べると、日本で太陽光発電システムを設置する総費用はまだまだ高いようです。

非常時や自家消費を考えると、EV(電気自動車)あるいはPHV(プラグインハイブリッド車)のバッテリーを電力備蓄として使うこともポイントになります。もちろん、バッテリー単体製品で電力備蓄も可能ですが、現状(特に日本)では備蓄専用バッテリーはとても高価なので、EVなどのほうが効率的なようです。この場合は、クルマから自宅内に放電するV2H(VtoH:Vehicle to Home)と呼ばれる設備も必要になりますが、それはクルマを買い換える段階で検討します。

そういう経緯から、次のクルマをEVかPHVにするという可能性を含めて、屋根の葺き替えと併せて太陽光発電システムを設置することに決めました。古い土葺き瓦屋根のままであれば、太陽光発電はあきらめていたでしょうね。

一番の問題は設置業者(電気工事)選びでした。信頼できそうな業者さんを選ぶにはネット検索をかなり使いました。瓦の補修をお願いした屋根屋さんも、大阪府の瓦屋根診断技士などの資格者を見つけて電話をかけていました。太陽光発電の設置業者はネット検索でわんさと出てきますが、安ければいい、というのは少々危険に感じていました。

そこで、大阪府の「太陽光パネル設置普及啓発事業」登録業者リストを眺めながら、太陽光パネル設置だけではなく、業者のホームページでV2Hや備蓄用バッテリー、EVの充電器などの設置を経験しているかをチェックし、いくつか選んで、最後はやはり電話で話を聞きました。

決まった業者さんは図らずも屋根屋さんと何度も仕事をしているとのことで、こちらもびっくりしました。まあ、どちらも拙宅までクルマで10分以内の距離で、実績のある方々だから当然なのでしょう。工事日程も両者で打ち合わせてもらって、屋根の葺き替えと太陽光パネル設置が同時進行となりました。屋根工事は延べ5日間なので、3日目と4日目の2日で太陽光発電システムを設置してもらいます。採用したメーカーは地元びいきの気分でPanasonicになりました。

いろいろと話を聞いていて、屋根の葺き替えと同時進行で太陽光パネルを設置する利点がかなり大きいことがわかりました。でも、業者さんはこれまで経験はなかったそうです。

太陽光パネルを設置する金具は防水シートの上から下地のコンパネにネジ止めするのですが、既存の(土葺きではない)瓦屋根の場合は、その位置の瓦を外す必要があります。瓦を外すには、瓦を下地に止めているネジ釘を切り取るそうですが、元に戻すときには瓦が重なるので釘を打つことができません。つまり、その瓦は下地に固定されない状態になります。

葺き替えと同時進行であれば、金具を下地に取り付けてから、瓦を被せて、固定していくことができます。まあ、全体の一部の瓦だけの問題とも言えますが、安心の気持ちはかなり違います。

「2 設置工事」に続く