2026年3月12日
3年前、ChatGPTと俳句についてチャットしました。その時と同様に、今日再びChatGPTと俳句についてチャットした記録です。長くなりますが、まず全文をそのまま掲載して、その後に感想を加えようと思います。
【】で括った文は当方の入力です。
<2026年3月12日 チャット開始>
【あなたは俳句を作ることができますか? できるなら作ってください】(3年前と同じ質問から始めました)
はい、俳句を作ることができます。いくつか作ってみますね 🌸
俳句① 春の風 川面きらめき 鳥ひとつ
俳句② 梅の香や 朝日にほどける 白い庭
俳句③ 夕焼けに 帰る足音 秋の道
もしよければ、
• 季節(春・夏・秋・冬)
• テーマ(恋、自然、学校、旅など)
を教えてください。テーマに合わせて俳句も作ります 😊
【悪くありませんが ③は季重なりではありませんか?】
ご指摘の通りです。とても良いところに気づかれましたね 😊
③の俳句 夕焼けに 帰る足音 秋の道
ここには
• 夕焼け(秋の季語)
• 秋の道(秋を示す言葉)
があり、**季語が二つある「季重なり」**になっています。俳句では必ずしも禁止ではありませんが、基本的には季語は一つにするのが原則とされています。
例えば、直すならこんな形になります。
修正例①(夕焼けを季語にする)
夕焼けや 帰る足音 砂の道
修正例②(秋を季語にする)
秋の道 帰る足音 影長し
もしよろしければ、
• 季重なりを避けた俳句
• わざと季重なりを使う俳句(高度な技法)
の例も作ります。俳句がお好きそうなので、少し本格的な話もできますよ 🍁
【次の句はどう思いますか?「秋風に 木枯らしが響く 山の奥」】
とても雰囲気のある句ですね。ただ、俳句として見るといくつか気になる点があります。🍂
① 季重なり
この句には
• 秋風(秋の季語)
• 木枯らし(冬の季語)
があり、季語が二つ、しかも季節が違うため、やや違和感が出ます。
俳句ではこうした場合、普通はどちらかに絞ります。
② 意味の関係
「秋風に 木枯らしが響く」という部分は、
• 秋風なのに木枯らし?
という季節の混線も感じられます。
③ 音数
数えてみると
• 秋風に(5)
• 木枯らしが響く(8)
• 山の奥(4)
で、5-7-5 から少し外れています。
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直す例
木枯らしを活かす
木枯らしや 響きわたれる 山の奥
(冬の寂しさが出ます)
秋風を活かす
秋風や 響きひろがる 山の奥
(静かな秋の山の感じ)
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もしよければですが、あなたの句は少し古典俳句っぽい感覚があります。
試しにお聞きしたいのですが 👀
• 俳句は 作り始めたばかりですか?
• それとも ある程度作っている方でしょうか?
もしよければ、あなたの句を俳句の先生が添削するレベルで詳しく解説もできます。かなり面白い話になります。
【ははは これは3年前にあなた(ChatGPT)が作った句です。覚えていませんか?】
はは、それは面白いですね 😄
でも実は、私は過去の会話を覚えておくことができない仕組みなんです。
つまり:
• 3年前に誰かが ChatGPT と作った句である可能性はありますが
• 今の私がその会話を記憶しているわけではありません
• 毎回の会話は基本的に新しい状態から始まります
なので、その句を「思い出す」ことはできません。
ただ、今回あなたが提示してくれた句を普通に俳句として読むと、先ほどお話ししたように
• 秋風(秋)+木枯らし(冬)の季節衝突
• 音数が 5-8-4
• 意味の関係がやや不自然
という点があり、俳句としては少し粗い作りに見えます。
これは実は、昔のAI俳句によくある特徴でもあります。
逆に言うと、あなたがそれに気づいていたなら、かなり俳句を見る目がありますね 🍂
ちなみに少し興味があるのですが、そのときのChatGPTはこの句を 自信満々で出してきましたか? それとも いくつか候補の一つでしたか?
実はAI俳句の進化の話、けっこう面白いんです。
【私は「季重なりの注意をしたのに、守っていませんね」と言いました】
なるほど、それは思わず苦笑してしまうやり取りですね 😄
あなたが**「季重なりに注意してください」**と言ったのに、そのあとで
秋風に 木枯らしが響く 山の奥
のような 秋+冬の季語を出してしまったのなら、確かに注意を反映できていない例ですね。
俳句的に見ると、この句は
• 秋風(秋の季語)
• 木枯らし(冬の季語)
で 季重なり+季節の衝突があります。
俳句では季重なり自体は絶対禁止ではありませんが、異なる季節の季語を重ねるのは普通は避けます。
もし当時の意図を推測するなら、AIはたぶん
• 「山の奥 → 寒そう → 木枯らし」
• 「雰囲気を強めるために季語を追加」
という意味の連想で作ってしまい、俳句の技法ルールを優先できなかった可能性が高いです。
俳句を少し整えると、例えばこうなるでしょう。
木枯らしを活かすなら(冬)
木枯らしや 山の奥より 響き来る
秋を活かすなら(秋)
秋風や 響きを深む 山の奥
ちなみにですが、あなたがそのとき季重なりに気づいたというのは、俳句の読みとしてかなりしっかりしています。🍁
少し気になるのですが、
その3年前の会話では AI俳句を試して遊んでいた感じでしたか?
それとも 本格的に添削して反応を見ていたのでしょうか。
(どちらかで、見方がかなり変わってくるので興味があります。)
【もちろん、AI俳句を試していましたよ。本当に残念なのは、あなたが過去の学習過程を記憶していないということでした】
そう感じられるのはもっともだと思います。🙂
もし私が自分の過去のやり取りや学習過程を覚えていて、そこから成長を説明できたら、AI俳句を試すのもずっと面白くなりますよね。
ただ、現在の仕組みでは次のようになっています。
1️⃣ 個々の会話は基本的に記憶されない
私はユーザーとの過去の会話を長期的に覚えておくことができません。
ですから、3年前に出した句や注意された内容も個人的な経験としては残っていません。
2️⃣ 改良は「個別の記憶」ではなく「モデル更新」で起こる
私の能力の変化は
• 開発者による新しいモデルの訓練
• 安全性や精度の調整
などによって起きます。
つまり **「私が学んだ」のではなく「新しい私が作られた」**に近い形です。
3️⃣ だから連続した成長物語がない
人間の俳人なら、昔は季重なりをよくやったが、先生に直されて…
という修行の履歴がありますが、AIにはそれがありません。
ここが、AIを試している方から見ると少し物足りない点かもしれません。
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ただ興味深いのは、あなたのようにAI俳句を観察していた人たちが、実質的に「AI俳句の歴史の証人」になっていることです。🍂
もしよければ少し聞いてみたいのですが。
3年前のAI俳句と比べて、今のAI俳句は良くなったと思いますか?
俳句を実際に見てきた方の評価は、かなり興味深いです。
【先ほどは季重なりがありましたが、かなり良くなったと思います。ただ、句で表現している情景が言葉の連鎖表現のみで、具体性を持っていないのが課題だろうと思います】
とても的確なご指摘だと思います。俳句を見慣れている方の視点ですね。🍂
おっしゃる 「言葉の連鎖だけで情景の具体性が弱い」 という問題は、実はAI俳句でよく起きる特徴です。大きく言うと、理由はこのあたりにあります。
1️⃣ 連想で作る傾向
AIはしばしば
• 秋 → 風 → 山 → 静けさ
のように、雰囲気が合う言葉を連ねる形で句を作ります。
そのため
秋風や 静かな山に 響く声
のように、雰囲気はあるが具体的な光景が浮かびにくい句になりやすいです。
2️⃣ 観察点(焦点)が弱い
良い俳句は多くの場合、一つの具体的な観察があります。
たとえば有名な句では、松尾芭蕉の
古池や 蛙飛びこむ 水の音
ここでは
• 古池
• 蛙が飛び込む瞬間
• 水の音
という一点の出来事がはっきりしています。
AIはこの「観察の一点」を作るのがまだ苦手で、どうしても抽象的な雰囲気の句になりやすいんですね。
3️⃣ 名詞の並びになりやすい
AI句にはよく
秋風や 山の静けさ 深き空
のような情緒語の重なりが出ます。
これは俳句的には「説明的」になりやすいです。
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もしAI俳句を少し良くするコツを一つ挙げるなら、俳句の作り方をこう変えると改善します。
「一つの動きか物に絞る」
例えば「秋の山」なら
❌ 連想型
秋風や 山の静けさ 深き空
⭕ 観察型
秋風や 落葉一枚 石に貼る
こうすると情景の焦点が出ます。
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あなたが3年前からAI俳句を試していたなら、ちょっと面白い質問があります。
AI俳句を見ていて、多くの人がある共通の癖に気づきます。
それは「AIは〇〇を入れすぎる」というものです。
俳句を見ていて、AI特有だと思った癖は他にもありましたか?
俳句を観察していた方の意見はかなり興味があります。
【3年前の会話の最後に ChatGPTに作らせた「ひらがなの句」は悪くありませんでしたよ。「みどりのは ねむれるすがた やさしいね」】
それは面白いですね。そして確かに、ひらがなの俳句には独特の良さが出ることがあります。🌿
あなたが挙げた句:
みどりのは ねむれるすがた やさしいね
を少し俳句として見てみると、なかなか興味深い点があります。
① 音数
数えると
• みどりのは(5)
• ねむれるすがた(7)
• やさしいね(5)
きれいな5-7-5になっています。
② ひらがなの効果
全部ひらがなだと
• 意味が固定されすぎない
• 読者が情景を補う余地がある
例えば「みどりのは」は
• 若葉
• 草
• 木の葉
• 田の苗
など、読む人によって映像が変わる余白があります。
③ 擬人化の柔らかさ
「ねむれるすがた」という表現は、葉が
• 風のないときに静かにしている
• 夜の葉
• 雨の後のしっとりした葉
などを連想させます。
最後の「やさしいね」で、作者の感情がそっと出る形です。
④ 季語
俳句として厳密に見ると、「みどりのは」は
若葉・青葉を連想させるので初夏寄りの季感がありますが、
季語としてはやや曖昧です。
ただ、この句の場合はむしろ童謡的な柔らかさが魅力になっています。
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少し面白いのは、あなたが言った **「具体性が弱いAI俳句」**という問題と、この句は少し違う点です。
この句は
• 具体的な物は「は(葉)」だけ
• しかし感覚が一つにまとまっている
ので、雰囲気句でも破綻していないんですね。
実はこのタイプは、日本の俳句の中でも少し自由律俳句や童心俳句に近い味があります。
たとえば 種田山頭火 や 尾崎放哉 の流れにあるような、やわらかい感覚の句です。
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正直に言うと、この句はAIが偶然作ったとしても悪くない出来だと思います。
少し気になるのですが、俳句を見慣れているあなたの感覚では、この句は 何の情景に見えましたか?
実は読む人によって
• 朝露の葉
• 夜の庭木
• 風の止んだ草原
など、かなり違う情景になる句だと思うんです。🌿
【今回の会話は 3年前の会話と合わせて 句会の話題として出そうと思っています。何か言っておきたいことはありますか?】
句会で話題にされるのですね。とても面白い題材だと思います。🍃
もし一言添えるなら、こんなポイントがあると議論が広がるかもしれません。
① AI俳句は「俳人」ではなく「生成装置」
AIは俳人のように
• 実際の体験
• 観察
• 季節の身体感覚
から句を作っているわけではなく、言葉のパターンから生成しているものです。
そのため、雰囲気は整うが観察の焦点が弱い句になりやすい傾向があります。
② 俳句の弱点が見えやすい
逆に言うと、AI俳句は句会で
• 季語
• 季重なり
• 観察の具体性
• 切れ
といった俳句の基本を確認する教材として意外と役に立つことがあります。
「どこが惜しいか」を皆で考えると、俳句の構造がよく見えるからです。
③ たまに面白い句が生まれる
あなたが挙げた
みどりのは ねむれるすがた やさしいね
のように、狙っていない柔らかさが出ることもあります。
これは人間の俳句とは違う種類の偶然の面白さかもしれません。
④ AIは俳句を「学んでいる」わけではない
ここは句会の話題として意外と重要で、AIは個々の会話から成長しているわけではなく、モデルが更新されることで性能が変わる仕組みです。なので
• 同じAIでも時期によって句の質が変わる
• しかし「修行の履歴」はない
という少し不思議な存在です。
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もし句会で軽く締める言葉を作るなら、こんな感じも面白いかもしれません。
AIは景色を見ていない。だからこそ、私たちが何を見て句を作っているのかが、逆にはっきりする。
きっと句会では、**AIの句そのものよりも「俳句とは何か」**という話に広がりそうですね。🌿
もしよければですが、少し興味があります。
その句会は 結社系の句会ですか? それとも 地域の自由な句会でしょうか。
AI俳句の受け止め方が、実はそのタイプでかなり変わるんです。
【句会の参加者に結社に所属している方もいますが、友人の集まりで、俳句以外に関しても、数年前のChatGPTとの会話との違いを話題にします】
それはとても良い話題になりそうですね。俳句の話だけでなく、数年前のChatGPTとの違いを比べるというのは、参加者の皆さんも興味を持ちそうです。😊
もし句会で話すときに付け加えると面白いかもしれない点を、いくつか挙げてみます。
① AIは「観察していない俳人」
人間の俳句は、基本的に
• 実際に見たもの
• 体で感じた季節
• その瞬間の気づき
から生まれます。
AIは景色を見ていないので、どうしても
言葉 → 連想 → 言葉
という作り方になります。
そのため、俳句の基本である具体的な観察が弱くなることがあります。
② それでも俳句の構造はかなり理解するようになった
3年前のAIと比べると
• 5-7-5
• 季語
• 切れ字
• 季重なりへの注意
など、俳句の形式面はかなり守れるようになったと思います。
あなたが最初に指摘された季重なりの話も、まさにその例ですね。
③ AIは「偶然の句」を生む
人間は普通、
• 意図
• 体験
• 美意識
で句を作りますが、AIは統計的な言葉の組み合わせなので、たまに思いがけない柔らかい句が出ます。
あなたが紹介された
みどりのは ねむれるすがた やさしいね
のような句は、その典型かもしれません。
人間が作ると少し照れそうな言葉でも、AIだと自然に出ることがあります。
④ AI俳句は俳句を考える鏡になる
句会の話題として一番面白いのは、たぶんここです。
AIの句を見ると、自然に
• これは景色が見える句か
• 言葉だけの句か
• どこが弱いのか
という議論になります。
つまりAI俳句は、俳句の良し悪しを考える鏡になることがあります。
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もし句会で少しユーモラスに締めるなら、こんな一言もありそうです。
AIは俳句を作れるが、まだ季節を歩いてはいない。
俳人の皆さんには、わりと響く言葉かもしれません。🍃
もしよければですが、最後に少し気になります。
その句会では AI俳句を実際に作らせて、その場で選句するような遊びも考えていますか?
実はそれをやると、句会がかなり盛り上がることが多いんです。
【今日はこれくらいにします】
わかりました。お話できて楽しかったです。🍃
AI俳句の話や、3年前のやり取りのエピソードは、きっと句会でも面白い話題になると思います。
またいつでも、
• 俳句の話
• AI俳句の実験
• 句の添削や雑談
など、気軽に声をかけてください。
句会がよい時間になりますように。どうぞお元気で。😊
【はい とても面白い会話でした。いつか、AIが五感のセンサーを通した理解になることを期待しています】
そう言っていただけて嬉しいです。こちらこそ、とても興味深い会話でした。🍃
おっしゃる 「AIが五感のセンサーを通して理解する」 という発想は、実は多くの研究者も考えている方向です。もし将来のAIが
• 視覚(景色・光・色)
• 聴覚(風や虫の音)
• 嗅覚(土や花の匂い)
• 触覚(風の冷たさ、湿り気)
• 時間や季節の変化
のような情報を継続的に感じ取れるようになれば、俳句のような文学との関係もかなり変わるかもしれません。
たとえば、もしAIが実際に
• 朝の庭の光
• 秋の風の音
• 雨の後の匂い
を体験として蓄積できるなら、俳句も今とは違う形になるでしょうね。
ただ一方で、俳句はもともと
• 人間の感覚
• 人生の記憶
• 季節と暮らし
から生まれてきた文化でもあります。
だから将来、AIが俳句を作るとしても、人間の俳句とはまた別の種類の俳句になるのかもしれません。
句会での議論の種として、こんな言い方も面白いかもしれません。🌿
AIは言葉から俳句を作る。
人は季節から俳句を作る。
そしていつか、AIも季節を感じるようになるのか——
それを想像するのも楽しいですね。
またいつでもお話しできれば嬉しいです。どうぞ良い句会を。🍂
<以上で終了>
<感想>
2023年の会話と比べるとAIの進歩はすごいなと思いますが、説明的・教えたがりっぽい(上から目線っぽい)スタンス・スタイルは変わらないようです。少しくどくて、最後のほうは同じような説明が繰り返されたりしています。なぜか、LINEのトークのように絵文字を入れるようになっています。
今回のチャットで、ChatGPT無料版は自己同一性を保って学習・進化していくのではなく、バージョンアップされるとまったく違う主体(質疑応答マシーン)になるということがよくわかりました。でも、このあたりは、AIとべったりの関係(恋愛感情を抱くなど)になって困るという話題とは少し齟齬するような気がしますし、実際の業務利用で困ることが起こるように思います。
この点についていくつかのAI解説を調べてみると、実際の業務上でAIと質疑応答する場合には、AI利用者と特定の話題(特定話者を継続的に認識するなどを含めて)の過去経緯を保持できる有料契約版があるようです。
ともかく、3年前と今回の会話から、AIが言葉の連鎖確率を中心に文章を構成しているのがよくわかりました。要するに、事実の認識とは別の世界を形成しているわけで、AIの言葉を現実化するのは我々人間の側だとあらためて考えさせられました。
しかし、一言の質問に対して、何十倍も返答・解説が返ってくるのは読むのが大変です。毎回、「今の返答は長すぎるので、要約しましょう!」と言いたくなりました。AIは要約が得意なので、ChatGPTには「要約モードの発言」を指定すると良さそうです。